劇場公開日 2025年11月14日

「ままならない人生も良しと思える映画かな」平場の月 HiraHiraHirappaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 ままならない人生も良しと思える映画かな

2025年11月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

この年になると、1年後の約束など恐くてできなくなる。
今までは、「また、こんど」と言って、何年先になるかわからない今度が信じられたのにね。
映画「平場の月」は、そんな気持ちを起こさせる映画でした。とってもしっとりとした良質の映画でした。
 特にあのキスシーンは、邦画ではめったに見られない美しさと情感の籠った素晴らしいキスでした。あー、私ももう一回でいいから、あのようなキスをしてみたい♡
 井川遥さん素敵でした。特に、中年になってからの良さ、中年女性に独特な色気は、抜群ですね。相手役に堺雅人(めっちゃ久しぶり)を持ってきたが、やはり彼独特の「作った顔」が、やや気になります。しかし、では他の役者がこの役をどう演じられただろうとも考える。 堺雅人だから、この映画にある種のスパイスを効かせられたのかもしれないとも思った。
 井川遥の中学生時代役の女の子、セリフ回しも上手いので、将来が楽しみですが、この役どころである精神的な「太さ」を表現できていたかと言えば、演出や脚本も含め、物足りなかったかもしれない。それが故に、その資質を受けた井川遥の振る舞いに、十分な説得力がなかったかもなーという点が、少し惜しかったでしょうか。

HiraHiraHirappa
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