「日常会話を照らす月の美しさ」平場の月 HKさんの映画レビュー(感想・評価)
日常会話を照らす月の美しさ
ストーリー展開に特別な意外性はなく、日常性がある。
ゆえに身近に自分側に引き付けて見ることができるし、
同世代の友人、家族との向き合い方や
自分の体力、病気、行く末に対する感覚にはリアリティがある。
とくに井川さん役の、
他人に迷惑をかけないように、常に自律していたいと願いつつも、
現実には誰かに依存してしまっている自分を嫌悪する
という心情にはいたく共感する。
全般に会話がすごく面白い。
話が横道に逸れたり、すんなり滑らかに進まないし、
明確ではない、ときに感覚的な言葉の応酬で
なかなか意思疎通がうまくいかなかったりしてリアル。
それがまた彼らの不器用さを強調し、共感力を高めている。
ゆえに映像、音楽に派手さはないけれど、最後まで楽しくみました。
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