劇場公開日 2003年3月21日

「主演2人の愛嬌が素晴らしい!」キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン ゆめさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0主演2人の愛嬌が素晴らしい!

2021年3月22日
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鑑賞方法:VOD

愛嬌ある詐欺師フランクと、彼を捕まえようとするFBI警官カール。彼らの温かくて少し切ない、素敵な追いかけっこだった。
実在の方がモデルと知りびっくり。

頭も口も切れて、詐欺を重ねるフランクだけど、根は純粋な子どものような青年なのがこの作品うまいなーと思う。彼は小切手を巧妙に偽造しつつ、身分を偽ってたくさんの人を騙すのだけど、心の底では自分を愛してくれる存在を求める年相応の子どもだ。

両親の愛情を受けていれば、おそらく犯罪に向かうこともなかったであろう彼を見てると、切なさを感じる。

詐欺を始めたのも、きっかけは大好きな父と母に以前のように仲直くなってほしかっただけ。騙す相手にも自分を重ねたり、愛してほしいと望んでしまう。

フランクを演じるディカプリオ、この辺りを愛嬌と寂しさを滲ませるのが上手くて、そしゃカールじゃなくても絆されてしまうわ。と納得。
真面目ででもお人好しさも滲み出るFBIカールはトム・ハンクスが演じてて、哀愁ある姿がこれまた愛おしい。

ラストもある意味ハッピーエンドで良かった。
フランクとカールの関係はとても良きだなあ。

ゆめ