「着陸と墜落の間」フライト・リスク uzさんの映画レビュー(感想・評価)
着陸と墜落の間
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大好物のワンシチュエーション密室劇。
サスペンスアクションの終盤にありそうな状況だが、90分緊張感が保たれているのは見事。
導入の捕縛から離陸までは恐ろしくスムーズ。
この辺の潔さは好ましく、モレッティが何やったかとかも本筋に関係ないからかバッサリ。
メイン3人の駆け引きのみに集中できる構成です。
ダリルは時間稼ぎだけでいいならもっと上手くやれるだろうし、情報ポロリも迂闊過ぎ。
ヅラは笑いどこなのか、何故入れたのか疑問です。
1回目はいざ知らず、スタンガン2回目でも即拘束しないとか、全然注意を払わないとかは、まぁ雑。
しかし操縦士不在の空の上と考えると、そちらに意識が行って冷静に対処できないのはリアルなのか。
粗筋に「騙し合い」とあるがそんな雰囲気ではなく、ほぼハリス&ウィンストンvsダリルの構図なのは残念。
もっと各々の思惑が交錯する攻防を見たかった。
また、ダリルが意味深に「俺の名前を言ってみろ」と三井寿みたいなこと言ってたのが回収されずモヤる。
(亡くなったマリアの関係者かと思ったのだが…)
作風や予算的に仕方ないのだが、通信先の人物や状況が伝わりにくいのも難点か。
ハッサンに口説かれて嬉しそうなハリスは乙女。笑
最後ちょっとした視線だけで敵を感知したり、基本有能なのにちょいちょいポンコツでしたね。
ゴキゲンなギターインストのエンドロールは、曲としては好きだけど作品には合ってなかった。
細かいこと考えると色々あるけど、サクッと観る分には秀作。
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