劇場公開日 2025年3月7日

「短編映画で伝えられることとは」いきもののきろく アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5短編映画で伝えられることとは

2025年5月12日
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鑑賞方法:映画館

キネマ旬報シアターにて井上淳一監督、主演の永瀬正敏、水本佳奈子の舞台挨拶付きの上映会に参加した。47分の短編作だが舞台挨拶は1時間。登壇の皆さんが沢山のエピソードをお話しされ観客の質問にも軽妙に答えられてた。私は「青春ジャック」における故若松監督とシネマスコーレ木全純治、井上淳一の関係性を知ってる程度だが、今回の全国での上映と舞台挨拶を追っかけている熱狂的なファンの皆さんが多数いることに驚き心強く感じた。このような方々が日本映画の魅力をどんどん発信し伝えてもらえれば製作側の力になっていくのではと思います。
映画は震災や原発事故が背景にあり、亡くなられた方々を思い瓦礫(ではなく思い出)を集め燃やして川に流し天に届ける話。だが、そこは名古屋の中川運河。2人が生きてるのか亡霊なのかもわからない。白黒映画でセリフなしで英訳付きの字幕。解釈は全て観られた方にお任せします。と、いうスタンス。近年「ルック・バック」や「Chime」で短編上映の道が開かれたので10年の時を超え世に出たとのこと。だが、多くの観客や批評家からの支持を受けれるか?と言ったら疑問符がつく。フィルムがどう残ってるのかわからないがストーリーを構築し直し再編集されてはと思います。
ラストに流れるPANTAの「時代はサーカスの象にのって」はかなり良かったです。

アベちゃん