劇場公開日 2025年1月24日

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「【マン・レイって、こんなに斬新な短編映画を100年前に作っていたんだ!ジム・ジャームッシュ等によるエレクトリック・ミニマルミュージックとの相性もバッチリです。】」RETURN TO REASON リターン・トゥ・リーズン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0【マン・レイって、こんなに斬新な短編映画を100年前に作っていたんだ!ジム・ジャームッシュ等によるエレクトリック・ミニマルミュージックとの相性もバッチリです。】

2025年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

ー マン・レイ:アメリカ合衆国の写真家、画家である。
  ヘルムート・ニュートンと共に、女性のヌード写真で有名である。
  ダダイストまたはシュルレアリストとして、多数のオブジェを制作したことでも知られる。ー

◆感想

・上記ぐらいが、私のマン・レイに対しての認識であった。

・だが、彼の短編映画4本にジム・ジャームッシュと・彼の映画のプロデューサーでもあるカーター・ローガンによるバンド、SQÜRLがオリジナル楽曲を合わせた映画であるという事で鑑賞。

・映画は4編あり、全てサイレント&モノクロームである。1920年代だからね。
 1.ひとで
 2.エマク・マキナ
 3.理性への回帰
 4.サイコロ城の秘密 と名付けられている。

・1.-3.までは、結構難解である。が、SQÜRLによるエレクトリック・ミニマルミュージックとの相性が良く、環境映画みたいであった。
 時折、美女が出てくるが、マン・レイの恋人、キキだそうである。

・一番面白かったのが、4.サイコロ城の秘密かな。
 ストーリーの様なモノがうっすらと有りながら、随所で逆回しなどを入れている。
 4人が、同じ格好でプールで遊んでいるシーンや、サイコロで遊んでいたり、不思議な感じである。

<たまには、こういう実験的映画も良いね。というか、この映画が100年前のものであるという事に驚いたのである。
 マン・レイって、ホントに色んなジャンルに挑んだ芸術家だったんだなあ。>

<2025年3月30日 刈谷日劇にて鑑賞>

NOBU