「ジャンルに縛られない新世代ムービー」28年後... 奏さんの映画レビュー(感想・評価)
ジャンルに縛られない新世代ムービー
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レイジウイルスの蔓延により社会秩序を失った世界を舞台としており、ウォーキングデッドやラストオブアス、外の世界から隔絶したコミュニティで生活していくという意味では進撃の巨人や映画ヴィレッジなどのテイストも感じさせる本作。
前半の村から出て初めての狩り、そして村への帰還までのシーケンスは、緊張感や恐怖が支配しつつも広がる原初的な風景の美しさに引き込まれ、28日後…の続編として期待していた以上の満足度。
ただ、後半の医者を探しに行くくだりには、少々展開の強引さやご都合主義的なものを感じ置いて行かれてしまった。
感染者の出産や、感染者が鎮静させられるなど新しい要素は出てきて興味深ったが、母の死とその後の行動も、そこまで母と子の関係性が描かれていたわけでないので、思い入れがなく陳腐に感じてしまった。
次回作も決まっているのなら、まだ母を生かし佳境に差し掛かったところでこの展開だと良かった。
前半のサイコスリラーから後半はヒューマンドラマへと大きくジャンルジャンプするので絶望的なサバイバルホラーを期待している人は肩透かしをくらうかも。
ただチープさや中だるみなどはなく映画としての出来は上出来。
次回作以降、また路線が変わったり世界観が大きく変わるポテンシャルを秘めており、次作も大いに期待したい。
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