「「やまと」に乗り込んで来ました!」沈黙の艦隊 北極海大海戦 うえぽんさんの映画レビュー(感想・評価)
「やまと」に乗り込んで来ました!
プロデューサーのひとりが「潜水艦映画と映画館は相性がいい」みたいなことを言ってたけど、まさにその通り!真っ暗な空間で大画面、大音量で感じる「やまと」はまるで自分が搭乗してるかのよう。加えて今回の北極海の壮大な映像はやはり映画館で見るべき。ただ映画館のポップコーンの甘~い香りが苦手なんだけどね。なんでみんな映画館でポップコーン食べたがるんだろ。
今回はシーズン2に位置づけられる、途中から途中までの話。やっぱアマプラでシーズン1の全8話は必ず見ておいたほうがいい。この前の地上波放送でもいいけど。じゃないとやっぱり話に入り込めないと思う。今回の映画の冒頭数分に前回までのあらすじ的なものもあったけど、あれだけじゃ初見の人には分からないんじゃないかな。逆に僕みたいに直近で復習してきた人間にはまどろっこしいし不要だったかな。
今回も大沢たかおさん演じる海江田艦長のカリスマ的な不気味さも小気味よく、でも今回はほんの少しだけ人間らしさも垣間見えたりして、ますます惹かれてしまう。あと、今回の津田健次郎さんも渋かったな。一方で今回は自衛隊の潜水艦「たつなみ」が出てこなかったのが残念。特にユースケ・サンタマリアさんの役、好きなんだけど。また出てきてほしい。
今回も潜水艦や海戦のシーンはもちろん良かったけど、一方で地上の政治や選挙戦のところも面白かった。ああいうシーンがあるからこそ、リアリティが生まれ、本当に海江田四郎がいたら面白いのになと思えてしまう。特に風吹ジュンさんがもう政治家のおばさんにしか見えなかった。あと外務大臣の影山役の酒向さん、好きだな。
一方でマスコミの描き方はもう一捻り欲しかったかも。上戸彩さんも頑張っていたけど演技してる上戸さん以上には思えなかったというか。だけど上戸彩さん、クレジットで確か2番目に出てくるんだよね。えーなんでーって感じ何だけど、これから活躍するのかな。
今回の主題歌。作ったエレカシの宮本さんも嫌いじゃないけど、やっぱシーズン1のB'zの作った「INGNITY」の方がこの映画にはぴったりで好きだったなあ。そう思ってる人多そうな気がするな。どっちもAdoさんですけどね。
思いつくままに書いてたらいつ終わるんだろうって感じなんだけど、この沈黙の艦隊もいつ完結するんだろう。もう終わんなくていいからずっと物語の中にいたい気もする。ただ最後を見届けるまでは生きていたいな。
ということで1本の映画としては中途半端なのは否めないけど、それでもいいって思わせる映画だった。
