劇場公開日 2025年7月25日

木の上の軍隊のレビュー・感想・評価

全205件中、121~140件目を表示

3.5人間、極限的な状況下置かれると精神的におかしくなってしまいそうなの...

2025年7月30日
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人間、極限的な状況下置かれると精神的におかしくなってしまいそうなのにこの2人はただひたすら援軍が来るのを木の上で2年も待ってしまうのは凄すぎる。親や友人を亡くし、絶望するが、ただ死にたくはないこの気持ちの狭間みたいなのが精神的にもキツいと感じた。

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ニッシー

3.0横井さんがモデルでしょうか?…

2025年7月29日
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イマイチ刺さらなかったです。
ちょっとダラダラ感あり…

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alreo

2.5もっと前に観たかった!

2025年7月29日
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 戦後80年で合わせて企画が出たのであろうけど、横井さんや小野田さんが発見された後の10年くらいの間に観たかった。(年齢が分かりそう)

 井上ひさしさんの遺志で舞台化した頃は、横井さんや小野田さんがどうやって生きてきたのかあまり探らないで静かに余生を生きてもらいましょうという風潮があって、TVでもバズるみたいな現象があった記憶はなかった。記憶に残る映画も思い出せない。(観てないだけでやってたか?)

 けど戦争の体験を覚えて風化させない機運はないわけではないので、こうやって映画にもなったのであろうけど、もっと戦争はよくない感が欲しかったのでおすすめは半分くらいかな。

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カツラギ

3.0記憶を風化させない、戦後がずっと続くように、戦争映画は必要。

2025年7月29日
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上官は少尉、少尉といえば小野田寛郎さんを思い出す。旧帝国陸海軍では少尉になるには兵学校を出たり、幹部候補の試験に合格しなければなれないらしい。おそらく、少尉になる過程で、愛國思想を徹底的にたたきこまれるハズ。だから上官のように浮ついた、たった2年でケツを割るようなことはないんじゃないかな〜ぁ。
どこまで実話に近いのかはわからないが、戦争も末期になると人手不足で多少未熟でも少尉にして部隊を引きさせて、大本営の捨て駒にされた可能性もなくはないかな〜ぁ。
いずれにせよ、戦争なんて、勝っても、負けても、悲しい記憶しか産まない。

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ちゆう

3.0匿名性、代表性、記号性に欠ける演出

2025年7月29日
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やはり舞台とはかなり異なった印象の作品となってしまった。
二つの主題を挙げることができる。一つ目は「軍隊」について。本作はあくまで「木の上の軍隊」。木の上の男たちでも、木の上の兵隊たちでもない。上官と新兵の二人だけだがそれは軍隊組織なのである。組織である以上目的がある。それは敵を殺すこと。生きのびることだという人もいるが、生き残ることは再び敵を殺せるようになること。国を守る、家族を守ることだという人もいるが、それも再び、国を富ませて敵を殺すことに繋がる。
戦争はもちろん悪であるが、戦争をするのは軍隊である。原案の井上ひさし氏が、この実話に着目して戯曲化しようとしたのは、軍隊を最小単位まで解体してその本質を浮かび上がらせるためだった。軍隊の存在的悪とその存在的矛盾について。舞台では上官と新兵の会話劇としてそこが徹底的に掘り下げられる。
二つ目のテーマは沖縄。沖縄戦の悲惨さとその不条理についてはあえてここで語るまでもないが、要は、人の土地で外から来た者同士が戦い自分たちは巻き込まれ土地も家も親兄弟も奪われるという構造。映画でも安慶名セイジュンがはっきりとそこは表明している。
繰り返しになるが、この2つの主題を徹底的に掘り下げてみせたのがこまつ座の「木の上の軍隊」だったのである。シンプルな舞台装置、最低限の出演者によって、メッセージは色濃く、そして明確に届けられる。
この映画では、必要以上にドラマ性を持ち込むことによって、残念ながらメッセージが薄れてしまったと思う。だから、ゴミ置き場でヌード雑誌を拾うのが嫌だったとか、虫をたべるのが嫌だったとか、戦闘シーンに迫力がない、とか枝葉末節のところに目がいってしまう。そしてメッセージがなんだか分からなかったとか、何があっても生き抜くのが大事だと思いました、といった感想まで出てくるのである。
私は堤真一と山田裕貴という役者は好きでも嫌いでもない。インタビューを読む限りよくこの芝居を理解して頑張って演じているなとは思う。でもここまで顔をよく知られTV等でも活躍しているいわば現代的な役者による演技は、80年前に木の上で怯えながら過ごしていた名もなき顔も知らない兵士の姿とはなにか違っているようにしか思えない。それは匿名性とか代表性といったところなんだろうけれど。

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あんちゃん

3.5諦めない

2025年7月29日
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戦争映画は苦手
でもこの作品は勝つとか負けるとか憎しみ合うのではなく、生きることを諦めないストーリー

心に刺さる作品

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M U

4.0時に笑えるちぐはぐな会話を繰り広げ、いつの間にか樹上での生活に慣れていく2人の変化を演じ切った堤と山田は見事でした。

2025年7月28日
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笑える

幸せ

 終戦80年の夏、戦争に関する映画が続々と封切られています。今作は、民間人を含む多くの犠牲者を生んだ沖縄戦にまつわる物語です。戦闘を直接的に描いたシーンは少ないけれど、終戦に気づかないまま2年間もガジュマルの木の上で生き抜いた2人の日本兵の実話を通じて、争わずにはいられない人間の愚かしさと、それでも協力して生き延びていくことができる人間への希望を描き出しています。
 実話に着想を得た井上ひさし原案の同名舞台劇を、堤真一と山田裕貴の主演で映画化した作品です。脚本、監督は沖縄出身の若手、平一紘。

●ストーリー
 太平洋戦争末期の1945年4月。戦況が悪化の一途をたどる中、飛行場を占領するために米軍が沖縄・伊江島に米軍が侵攻します。激しい攻防の末に島は壊滅的な状況に陥っていました。
 宮崎から派兵された山下一雄少尉(堤真一)と地元の伊江島で生まれ育った新兵・安慶名セイジュン(山田裕貴)は敵の銃撃に追い詰められ、大きなガジュマルの木の上に身を潜めます。
 太い枝に葉が生い茂るガジュマルの木はうってつけな隠れ場所となり、木の下には仲間の死体が広がっていき、遠くの敵軍陣地は日に日に拡大していくのです。圧倒的な戦力の差を目の当たりにした山下は、援軍が来るまでその場で待機することを決断します。
 やがて戦争は日本の敗戦をもって終結しますが、そのことを知る術もない2人は終戦を知らぬまま2年もの間木の上で2人きりの“孤独な戦争”を続けることに。戦闘経験豊富で厳格な上官・山下と、島から出た経験がなくどこか呑気な安慶名は、噛みあわない会話を交わしながらも2人きりで恐怖と飢えに耐え続けたのでした。
やがて食料がつき心労も重なった時に2人の意見の対立が始まります。
 きっかけは、米兵の残飯を安慶名が発見したこと。当初は山下は「敵の飯が食えるか」と意地を通し、米兵の残飯を漁ろうとする安慶名を怒鳴りつけて、口論となったのでした。厳格な軍人で、敵国の物を食べたり使ったりすることを拒んでいた山下でしたが、何も食べないままではみるみる衰弱していきます。安慶名は、米軍が残していった缶詰を日本製の缶詰に移し替え、日本産と偽って、食べさせたのでした。
 しかし樹上生活が長くなるにつれて当の山下も規律や恥の意識が薄れ、何かと理由をつけて米軍の物を利用するように変わっていきます。朗らかでのんきだった安慶名は、そんな上官の変化に複雑な思いを抱き始めるのでした。飢えを鸚いだ2人はやがて、なんと、米軍のゴミ捨て場を発見します。それによって、2人の生活は大きく変わっていきます。

●解説
 脚本がよくできています。悲劇を語りながら、ユーモアを忘れません。厳粛と滑稽、強さと脆さ、涙と笑いが常に背中合わせになっているという認識が根底にあるのでしょう。例えば、たばこを探し当てた安慶名とヌード雑誌を拾った山下の掛け合いなどまるで漫才のようです。堤と山田の息も合っていました。
 また米軍の残飯を見つけて食糧事情は好転したふたりの変化も見所です。「援軍を待って反転攻勢」という“作戦”は次第に空文と化し、階級も意味を失っていきます。米兵の余り物で命をつなぎながら米軍への憎悪を抱き続ける、2人の矛盾と滑稽さから、戦争のむなしさをあぶり出したのでした。そこには、生きようとする本能と人間関係の原型が語られていると思います。
 しかし、勘所は県民の4人に1人が犠牲になった沖縄戦の歴史。2人だけの軍隊は、日本軍によって「捨て石」として扱われた沖縄の隠喩以外の何ものでもありません。
 特に 木の上の“戦い”が始まるまでの序盤の描写で、沖縄戦の本質を凝縮。軍国主義者と庶民の目線の相違を時にコミカルに見せる脚本は奥が深く、人間性とそれを踏みにじるものを力まずに提示して出色でした。

 実際のガジュマルの樹上で撮影し、ガジュマルの上からの目線など、映画ならではの映像が見応えありました。主演の2人も体重を落として役に臨んだといいます。米軍の気配におびえ、空腹に苦しみ、時に笑えるちぐはぐな会話を繰り広げ、いつの間にか樹上での生活に慣れていく2人の変化を演じ切った堤と山田は見事でした。
 陰惨な描写を避けた点にも、幅広い世代に戦争を考えるきっかけにしてほしいという作り手の願いが感じられました。

●最後に一言
 個人的には、解放感が漂うラストとそこに至る過程を描いた演出に好感が持てました。
 あることで終戦を知らされた安慶名は、山下に向かってまるで子供のように何度も帰りたいと泣きじゃくりながら訴えかけるのです。これまでの山下なら、そんな軟弱な安慶名を怒鳴り散らして叱るところですが、なぜか神妙になっていくのです。山下が見つめていたのは、安慶名ではなく、泣きじゃくるわが子の姿だったのです。そこに堤がありったけの万感の思いを詰め込んで演じていました。
 だからこそ、堤が放つ最後の一言の台詞にとても解放感を感じたわけです。

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流山の小地蔵

4.0戦争は考えもつかないような悲劇を起こす

2025年7月28日
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とても良い映画だった。役作りがすごい。ほぼ二人の会話だけで、ここまでの世界観を作り上げたのには震えた。

いま、日本や世界で起こっている戦争、紛争、対立、分断、これらと照らし合わせながら、戦後80年の節目の年に色々と考えたい。

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ken1

3.5そろそろ帰ろう

2025年7月28日
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怖い

驚く

太平洋戦争末期の1945年。沖縄県伊江島に米軍が侵攻し、
激しい攻防の末に島は壊滅的な状況に陥っていた。
宮崎から派兵された山下一雄少尉と沖縄出身の新兵・安慶名セイジュンは
敵の銃撃に追い詰められ、大きなガジュマルの木の上に身を潜める。
圧倒的な戦力の差を目の当たりにした山下は、
援軍が来るまでその場で待機することに。
戦闘経験豊富で厳格な上官・山下と、島から出た経験がなく
どこか呑気な安慶名は、噛みあわない会話を交わしながらも
2人きりで恐怖と飢えに耐え続ける。
やがて戦争は終結するが2人はその事実を知るすべもなく、
木の上で“孤独な戦争”を続ける。

といったあらすじ。

私が幼いころにも、実際に数十年も潜伏し続けた、
横井さんとか小野田さんのニュースがあったけど、
今回の話も実話に基づいた話らしい。

圧倒的戦力で、次々と戦死するシーンが前半描かれ、
生き延びた二人も食料がなく、飢えとの戦い。
後半はゴミ捨て場を見つけて、捨てられたゴミから食料確保ができるようになり、
飢えの苦しみからは脱出するも、援軍がくるのを待ち続け、木の上に身をひそめる。
潜伏し始めてから2年以上経過するとは。

帰りたいと訴える安慶名、お国のためと頑な姿勢を崩さない上官山下。
しかし、最後は優しい顔で「そろそろ帰ろう」と。。。

今年は戦争の映画が多いと思ったら、終戦から80年なのか。。。

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よっしぃ

3.5旧日本軍の歪さと戦争の愚かさ

2025年7月28日
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7~8月恒例の終戦関連映画であり、戦争の愚かさ、当時の軍の在り方の歪さを今に伝えたいという意図がよく伝わってくる、よい作品だと思いました。

原作自体、原案・井上ひさし、舞台化・井上真矢親娘によるもので反戦色が強い。
それを、沖縄生まれ・現在も在住の平監督によって、沖縄出身の新兵・安慶名セイジュンを主人公に据えた「沖縄人(うちなんちゅう)視点」の沖縄戦を描いた本作だけに、派手な銃撃戦や自己犠牲による美談など一切なし。

前半は、理不尽に戦力として男性を徴兵、農地を軍用に徴収、残った女・老人に軍事教練を強制しながら敵襲においては民間人を盾にして司令部だけ洞窟内の防空壕に逃げ込むなど、いかに沖縄を軍が蹂躙したかを描き。
後半は舞台からの映画化らしい、堤真一と山田裕貴の会話劇。
堤真一演じる、本土出身の山下少尉(局長)の命令がいかに体裁と自尊心を守るためだけの狂人の戯言(たわごと)なのかが露わになっていくのがいたたまれない。

少し単調と言うか、前半は恐怖・後半は飢えという戦争定番の表現が続き、眠くなったところもあり。

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コージィ日本犬

4.5戦争…

2025年7月28日
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しんどい場面も多かったが、最後の笑顔に救われました。ただ穏やかな毎日を望む人々の、生活を破壊してしまう戦争の恐ろしさ。主演の2人の役作りが凄かったです。

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bill

3.5戦後80年

2025年7月28日
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泣ける

悲しい

戦争とは愚かなことだと改めて実感。
戦後80年だからこそ、こういう悲劇が実際にあったということを知るべきだと思います。
伊江島に行ってみたい。
山田裕貴さん、とても良かったです。

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rs8jn2

4.5独特の緊迫感

2025年7月28日
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2025年劇場鑑賞214本目。
エンドロール後映像無し。

終戦に気づかず木の上で2年間暮らしていた2人の日本兵の実話。勝手に7年くらい無人島で暮らしていたのかと思ったらめっちゃ人いる島なんですよね。後の展開で思ったのが、じゃちょっとは探してやれよと。
米兵も何度か見かけるシーンがあるので撃っちゃわないかハラハラしたのと、序盤の堤真一演じる山下のシーンでこの人と2人きっついな、と思いました。
最後はなんか舞台っぽいやり取りだなぁ、本当にこんなやり取りあったのかなぁ、とは思いましたが、終始退屈せずに観られました。

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ガゾーサ

4.0主演二人に魅せられる

2025年7月28日
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悲しい

怖い

 ガジュマルの木の上って守られているようで安心しますね。それが映像でも伝わってくる。
 極限状態を演じきった堤真一さんと山田裕貴さんの想いが作品をより素晴らしいものにしているんだと思う。主演のお二人が堤さんと山田さんで良かった。実直で厳格な上官と素朴で優しい青年との2年間は映像で見て想像する以上に過酷な潜伏期間だったと思う。
 沖縄の食べ物や植物、危険な生き物、地盤、そして人間一人一人の性格や表情など、そこに住んでいる人にしか分からない描写もあって、悲壮感だけじゃない優しさとあたたかさもあった。
 一番好きなシーンは、海に佇む安慶名の名を呼ぶ、というより叫びながら走り寄る山下のところです。もう終盤になると、二人の姿がほとんど同じですね。汚れた服や顔、痩せ細った体。同じ環境に身を置いたからこそ体現された似姿、生き抜いたことに心震えた。もっと広まってほしい作品です。

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ふたり映画

2.5木の上の2年間。 それは、“戦争が終わらなかった男たち”の静かな記録。

2025年7月28日
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戦争映画というより、“生き延びること”そのものに焦点を当てた人間ドラマとして描かれる作品だった。

実話に基づく物語であるからこそ、演出も過剰なドラマ性には走らず、どこか冷静に歴史を見つめている印象があり、堤真一と山田裕貴、二人の俳優が徐々に体現する「生きるしかなかった人間の姿」に自然と引き込まれていった。

ただ、物語の中盤以降、木の上での生活が本格的に始まると、シチュエーションの特性上、場面展開は少なく、緊張感も徐々に薄れてしまい、視覚的な動きも少ない分、観る側に「思考」や「感情」を委ねる時間が多くなる。

退屈と感じるか、静けさに浸れるかは、観る人の心持ち次第かもしれない。

• 世界へ入り込む度:★★★☆☆
• 感情ゆさぶられ度:★★★☆☆
• エネルギー消費度:★★★☆☆
• 配信でも観ます度:★★☆☆☆
• 人にすすめたい度:★★☆☆☆

【制作エピソード】
作中、極限状態の兵士がウジ虫を食べるシーンがあるが、山田裕貴は「当時の過酷な現実を嘘偽りなく演じたい」と、美術チームが用意したダミーではなく、自ら志願して本物のウジ虫を食べて撮影に挑んだ。

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キネマ紳士

3.5サバイバル生活(加筆修正)

2025年7月27日
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最初の方で戦争によるシーンが終わり、後はひたすら木の上で暮らす二人のドラマ。

終戦(と言っても当人達は知らない)したあたりで攻撃がなくなる。米軍の週末パーティの残飯を漁り、攻撃の機会を伺うが、心の片隅では残っているけど多分途中で本命を忘れてると思う。まあ生きるのが先。

二人の関係性が上官と部下というより、上下関係があってももう少し近い関係性になる。まあ、二人しかいないしね。戦争そのものをダイレクトに伝えるというより緊張感ある非日常を日常として木の上で生活を送る二人のヒューマンドラマを通して何か訴えたいのかな。

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Oyster Boy

3.5⭐︎3.7 / 5.0

2025年7月27日
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7月27日(日) @映画館
木の上の軍隊
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「なんで此処で戦うんですか」ただ仲間や家族と普通に過ごしたいだけなのに「元通りにはならない」沖縄の人々の想いに触れる🥹
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#movie 🎬2025
#備忘録
#木の上の軍隊
#映画
#映画鑑賞
#映画レビュー
#映画好き
#映画好きと繋がりたい
#映画好きな人と繋がりたい

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まー。

4.0命の大切さを再認識しました

2025年7月27日
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見てよかった。
当たり前の幸せと、世界のどこかで今尚ある戦争を止めるべきという気持ちを持ちました。

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サウナおじさん

3.5帰らぬ「日常」

2025年7月27日
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個人的な趣味から言うと、まさに典型的「3K」である「戦争映画」は苦手なジャンル。特に邦画だと、いろんな「怨念」が渦巻いて陰湿に描かれる上に、その時代の延長線上には自分がいるという当事者感も相まって積極的に観て来なかったが、本作はタイトルとレビューの高さに惹かれて、「鬼滅…」の観客でごった返す劇場へやってきた。
実際、この作品もかなりお客さんが入っていたし、他にも今は良い作品が並んでいるので、これで映画業界にまたお客さんが戻ってくるといいな。

で、「木の上の軍隊」。

いわゆる「戦争映画」というジャンル映画の割には、凄惨なシーンや直接的な暴力映像は最小限に抑えられていて、令和に戦争を描くとこういうことになるのかな、と思ったりもする。

沖縄戦が始まり、現地の島で徴兵された主人公が、前線でアメリカ軍に追い詰められ、逃げる内に期せずして部隊の長官とこの少年兵の二人だけが生き残り、木の上に避難して始まる生活。

終戦を知らぬまま、援軍を待って長い時を過ごした彼らの皮肉な運命と、家族や知人、友人、そして町の姿だけでなく、その記憶さえも失ってしまうことへの嘆き。

奪われた「日常」。
それは戦争が終わっても戻ることはない。

「失ったものが何だったのか」すら忘れている自分に驚き、また変化に順応してしまう自分や周りの人々を見ながら、忘れてはいけないものも存在することを痛感する。
でも、いつかそれも忘れてしまうのか。
そんな切なさが溢れていた。

ただ、一本の映画作品としては、木の上に登ってからそれほど劇的な出来事もないので、取って付けた様に差し込まれるエピソードにどんどん飽きてくる。「死んだのか?」「いや、死んでない」、「ついに死んだ?」「いや、生きてます」みたいなことが繰り返される感じ。

堤真一の迫力は言うまでもなく、山田裕貴の沖縄弁もリアルだったし悲しい演技も良かった。脇を固める沖縄の俳優さんたちの存在感も心に刺さる。

一年に一回くらいは自分にとっての平和ってヤツを考えてみる機会になるのは良いことだと思うし、なんだかんだ言っても、それなりに不自由の少ない生活を送っている自分たちを見つけることにもなる。
内容はソフトなので、若い方にも是非観てもらいたい一本。

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キレンジャー

4.0「安慶名、、、安慶名ぁー!」日本人と琉球人の沖縄戦

2025年7月27日
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泣ける

悲しい

斬新

2025年公開、配給はハピネットファントム・スタジオ。

【監督・脚本】:平一紘
【原作】:こまつ座
【原案】:井上ひさし

主な配役
【上官殿 山下一雄少尉】:堤真一
【地元徴用兵 安慶名セイジュン】:山田裕貴
【セイジュンの親友 与那嶺幸一】:津波竜斗

1.元は井上ひさし原案の舞台劇

2013年に初演。
藤原竜也らによる三人芝居。
井上ひさしは、新聞記事で元ネタを読んで以来、構想を練り続けたが、ついに上演することなく他界した。

原案・井上ひさし、とあるが、
題名と設定の2行しか遺していない。

仕上げたのは、劇団モダンスイマーズの蓬莱竜太。
実際に二人の兵士が過ごした樹を見に行くなど、
取材を重ねてストーリーを構成した。

こまつ座の看板の一つになり、
今回、映画化にこぎつけた。

2.日本人の沖縄戦と琉球人の沖縄戦

監督の平一紘(たいら かずひろ)も沖縄出身。
スクリーンに日本人と琉球人の違いを巧みに散りばめている。

戦場になり、すべてを失うことになる伊江島出身の新兵(山田裕貴)と、
本土(宮崎県)から来て一人十殺(いちにんじゅっさつ)が口癖の歴戦の上官(堤真一)。

生き方、習慣、価値観のまったく異なるふたりきりの隠遁生活。
宮崎と沖縄、近く感じる人も居ると思うが、共通点は台風の通り道だということくらいだ。

明治になるまで「日本」ですらなかった沖縄。
その沖縄が日本領として猛攻撃を受け、10万人を超える県民が死亡した。

本作のふたりは、
日本と琉球の代理戦争を演じているように感じた。

3.ストーリー展開

◆前半(米軍上陸前)の描写
竹槍訓練中の空襲シーンの臨場感。
知り合いが目の前で亡くなる喪失感。
いずれも、素晴らしい。

◆後半(新兵の台詞以降)の描写
山田裕貴の独白
「思えば僕も上官も最初から狂っていたのかもしれない」
からトーンが変わる。

援軍を待つという口実で、樹上の隠遁生活を続ける。
良く言えば、すごく丁寧に描いている。
悪く言えば、展開が少なく平板にも感じる。

2年を表現するため必要な構成なのかもしれない。

4.まとめ

堤真一、山田裕貴、与那嶺を演じた津波竜斗、
3人共に素晴らしい演技だった。

全体として事前期待を大きく超えた。(事前期待が低すぎたかもしれない、と反省)

「安慶名、、、安慶名ぁー!」
海岸ではじめて新兵の苗字を叫ぶ上官。
繰り返し繰り返し呼び続けるのが印象的だ。

是非、子どもたちにも観てほしい作品だった。
☆4.0

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Haihai