木の上の軍隊のレビュー・感想・評価
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男ってバカだな
帰ろう
木の上で過ごすとは…戦争も人の数だけ様々なエピソードがあると改めて思う。
戦争を体験した人がいなくなる中、今後も多くの戦争映画が作られていくだろうが、このように闘っていた人たちがいた事を胸に刻んでいきたい。
たった二人だけ、沖縄の伊江島で、終戦を知らずに生きていた。いかにも…な厳しい軍人の上官と新兵。経験、生き様もまるで異なる二人が極限まで追い詰められる。
事実に基づく話だそうだが、生き残ったのがこの組み合わせでなかったら?力を合わせる事ができたのだろうか。
それでも、生きて帰りたい。幻覚か思い出か、家族や友の姿が目に浮かぶ。共通の思いに涙した。
*****
監督・スタッフ始め、沖縄出身のキャストに作品に込める想いを感じましたが…川ちゃんに全く気づけませんでした(・・;)
堤さんはもちろんですが、山田君はやっぱり上手いですね。
アリ寄りのナシ
上手く言えないけど、素敵な作品でした
木の上でどうやって2年も暮らせたのか?
あまり人気ない様で放映回数や時間の関係でもう見れないかも?と思っていたら見れる時間の放映映画館があったのでようやく見れました。
実話に基づいた話なのでどうやって2年も木の上で暮らして行けたのか気になってました。
やはり見て良かった。
結果的に言ってみれば人間の狂気ですね。明らかに無理筋だと分かっていても戦争継続、友軍と一緒に撃って出る、島に米軍基地ができてもひたすら耐える。
絶望的な状況でも一億総玉砕を信じている。
これが戦争と言うか愚かしい日本軍の生き方か。
情報が無いから未だに戦争中だと信じ耐える。
既に見捨てられているかも知れないと思いながらも。投降するか突撃か、投降するのは嫌だが二人では何の戦果も出せない事も明らか。
空腹の中、迷う考えのまま時間だけが過ぎて行った。
伊江島に航空基地を作るために来た中年の山下少尉と島出身の若い新米二等兵の安慶名の親子ほど歳の離れた上官と部下が米軍の攻撃を逃げ惑い最後は追い詰められて巨大なガジュマルの木の上に逃げ込んでそのまま友軍が迎えに来るまで潜んでいたら2年も木の上生活をしていたと言う事実に基づいた再現?映画だ。なお役名と実際に木の上生活をしていた人の名は異なる。
航空基地は完成目前で鹵獲される事を恐れた軍によって自ら滑走路を破壊。そのまま伊江島を守護する様に命令される。まもなく米軍の攻撃が始まり塹壕を逃げ惑う陸軍と島民。どんどん追い詰められて最後はガジュマルの木に登って隠れたが、結果的に生き残ったのは堅物で軍人気質の強い上官と呼ばれる山下と殆ど工事しかしていない島気質ののんびりしてどこかピントのボケた新兵だった。
ここから映画の本編が始まる。
武器や食べ物、飲み物は無くなった敵味方の遺体から奪いとりなんとか食いつないでいたが半月も持たず飢える事に。小野田少尉の様にサバイバルや諜報に長けた訳でもない一般兵の二人は慣れないサバイバル生活を強いられる事になる。しかも木の上で。島の事情に詳しい新兵が米兵の際を見て食糧探しをしようと提案。凸凹コンビによるサバイバルの日々がはじまるのであった。
友軍を待つか撃って出るか、何の情報も無く米軍に怯えながらひたすら隠れ食べ物を探すだけの日々は精神も蝕んでいく。
彼らがどうやって2年も隠れながら生き延びたのか?飢えながらも何とかなった理由は?
生きてて良かった
高評価につられて鑑賞
見るべし。
原作未読、というか井上の集めた資料とメモが残るだけで戯曲としては未完成だったものを蓬莱竜太が戯曲化、2013にこまつ座➕ホリプロで藤原竜也が主役で上演した実話を元にした話の映画化です。
井上ひさし、堤、山田なら外さない訳ですね。
もともと舞台戯曲だからもうほとんど木の上下、2人芝居です。クランクアップインタビューで堤さんが言ってるように本当にロケで南の島の木の上で撮れてよかったと思う。
戦争の愚かさ、悲惨さより、島と自然と人と家族の繋がりに重心をおき柔らかに描かれていて、いつもの戦争映画とは少し違う印象を受けました。
それが井上ひさしの原作世界なのかな、、。
こんな時代のこの時期に見るべき映画だったとおもいました。
山田裕貴すばらしい‼️
テンポ良い2人劇
大東亜戦争を扱った映画なので、鑑賞しました。
史実を元にした、井上ひさしさん未完の舞台劇原作ですが、それでも話の展開筋は、よくできており、
2人の凸凹コンビによる かけあい が、テンポよい"2人芝居"だが、作品的には、90分に収める冪内容で、30分程度をカットした方がよかったでしょう。
隠密行動を貯っている2人の緊張感と狂気さがなくはないが、もう少し気配を消して、US軍から隠れるサスペンス面や、終戦を疑うようなコメディ面の工夫が作品中に欲しかった。
小ネタ的には、山田裕貴さん演じる沖縄出身の新兵は、木の上に退避する時に、自分の小銃は紛失してまい、US軍のM1カービンを拾って装備していました。小銃を無くすと、すごく怒られる筈ですが。。。
この映画を観たら、小野田寛郎少尉を扱った映画「ONODA 一万夜を越えて(2021年)」を観比べてみると良いと思う。
自分の価値観が正しいのか分からなくなる映画でした。。
堤真一と山田裕貴の主演。
二人芝居のシーンが続く。
元々は舞台だったみたいです。
なるほどなと思った。
主演の二人とも良い役者さんですね。
8/15に見た事で、いろいろ考えさせられたかな。
帰還兵で思い出すのは、陸軍中野学校卒の小野田少尉にバラエティでよく見た記憶のある横井さんの二人。
この二人の他にも実際には期間の差はあれ、戦争後も隠れて生きていた兵隊さんはたくさんいたんだろうと思う。
この映画を見て、日本人的な美徳を当てはめる事は絶対にしてはならないと思った。。
良い悪いの話ではなく、戦争の狂気が招いた悲劇というか、特攻や自決をせずに生き延びた事が正解なんだろうと思う。
とは言え難しいですね。
時代劇での切腹シーンや、ゼロ戦での特攻の映画やドラマを散々小さい頃から見てきているので。。
自分の価値観が正しいのか分からなくなる映画でした。
木の上の軍隊
山田裕貴くんが出るということで、ます映画のタイトルが頭にあり、その後『実話に基づく作品』で『舞台が伊江島であること』などを少しずつ知りました。
伊江島には修学旅行の引率で数回行きました。『東洋一の飛行場』『戦争中にものすごい数の砲弾が撃ち込まれたこと』『島民が身を潜めたガマ』など、自分なりには知識を持っていたつもりでしたが、それはただの活字から得た知識であり、スクリーンの中で島民が飛行場を作る作業や壊す作業、戦争に巻き込まれていく様子を目にすることで「こういうことだったのか…」と。軍人と民間人の考え方の差、沖縄の若者たち、老人や女性、子供たちの姿、表情…。
私の知る現在の伊江島はとても美しい島で、島民の皆さんが民泊で温かく迎えてくれて…。
観終わった時、『戦争映画で今まで一度も感じたことのない気持ち』になりました。悲しい、哀しい、苦しい、怒り、憎しみ、切ない…言葉にならないものが、身体の中というか頭の中というか、心の中に入り混じって沈殿して、ただ虚脱感…。
『戦争はいけない、戦争は許せない、戦争反対…。』もちろんそうなんだけど、その前に「なぜ?…、どうして、どうするんだよ!まさに命も生活も笑顔も人間関係も何もかも『戻らない』じゃないか…。どうするんだよ…」
映画から得る教訓とか、感動とか、哀しみの中から学ぶこととか、歴史とは、人間とは、戦争とはなどということに関しての考えは数日後に頭や心が動き出してからのことで、『映画を観ながら、そして観終わって、一度『救いのない状況』を目撃してしまって呆然となる感覚に放り出される』そんな気持ちになりました。
緊張と弛緩
帰りたい。帰ろう。
終戦間際の悲惨さがよく表現されている
極限状態は短くても長くて人を殺す。 自分で課したら自分で解除出来な...
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