「家に帰りたい…」木の上の軍隊 しろくろぱんださんの映画レビュー(感想・評価)
家に帰りたい…
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…沖縄戦となった伊江島
終戦を知らずに二年という月日を
がじゅまるの木の上で過ごした
二人の兵士の話
米軍兵に見つからないよう
生きるために食料、水を探し
協力しながら過酷な日々を送る
はじめは上官である山下(堤真一)
を気遣いなから必死に生きるために
前向きな言葉が多かったが…
沖縄で生きてきたセイジュン
戦争によって島が壊され
元に戻らないと嘆く
大切な友を失い母や友の妹
が夢となって出てくる
何もかも失い
"生きる"意味をなくしていた
戦争は
人を殺したくないのに
殺さなくてはならない
大切な人が殺される哀しさ
セイジュン役の山田裕貴の訴えかけてくる
"目"の演技が素晴らしかった
堤真一がセイジュンを助けようと
必死で海辺を走るシーンが心に残った
上官である雄一は
国の訓練を受けてきた
絶対に個人の弱音を受け入れなかった
しかし
セイジュンは大切な人を失くして
精神的に追いつめられていった
生きる望みを無くし
心の拠り所である海に行く
唯一変わらない場所で
彼は何を思ったのだろう
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ゆり。さんのコメント
2025年8月11日
しろくろぱんださんの優しいレビューを読むと、改めてセイジュンの哀しい表情が思い出されます。うなされていた時の山田さんの足がすごく細くて、頬もこけていて、ここまで細かったっけ⁉と思いました。役者って凄いですね。