「これが日本を守る戦いなら」木の上の軍隊 バビさんの映画レビュー(感想・評価)
これが日本を守る戦いなら
終戦を知らず木の上に2年隠れてたって話。
夏休みだからか、鬼滅のせいか、朝7時台からの鑑賞。
戦争の愚かさ、悲惨さの描き方はそれなりって感じだけど、主役の一人である山下少尉が、上官の無茶には島の住民に心を寄せるが、部下である安慶名に対しては無茶をいうってとこはよかった。
つまり戦争映画にありがちな「いい人」「わるい人」っていうキャラが存在するのではなく、一人の人間が自分の立場によって良い人にも悪い人にもなってしまうということなんでしょう。
逃げ隠れしているだけだと指摘された山下が「水を探し、食料を見つけて、他の日本人が全滅したとしても俺たちが生きていれば負けではない、これは作戦遂行なんだ」という理屈をのべていたが、これが戦いなんだとしたら、自分や子どもの飯代を必死にかせいで、今日をなんとか生きようとしている現代の我々も戦いを続けているってことになるね。
いくら敵を殺しても勝利には結びつかないが、水を飲んで食べ物を食うってことが勝ちなんだろう。
堤真一さんは、冷静な落ち着いた演技(『SP』あたり)は好きなんだけど、パニック状態の演技(『容疑者X』あたり)は苦手だわ。
「極限状態になった人を演じてる人」に見えてしまうんよね。
まあ、極限状態になった人ってのを現実にみたことないから、あれが正解なのかもだけど。
山田君はすばらしいです。
ガレッジの川田くんはいらなかったかも。
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