「2人の軍隊」木の上の軍隊 マーマレードさんの映画レビュー(感想・評価)
2人の軍隊
上官と兵卒2人だけの潜伏作戦。
銃声と上空を飛び交う飛行機からの情報。
状況が判らず二人は二年間援軍が来ると信じて木の上で潜伏するのだが。
ちょっとまて、確か物語の前半で完成間近の飛行場を爆破する時にある兵隊が もう援軍の飛行機が来ないことを言ってなかったか?
堤真一扮する上官は多分知っていた筈だ。味方も来ないと。
では何故潜伏をとも考えるのだが。
やはり部下を大勢失ってしまったから、このままでは死ねないと言うことか。
伊江島は本島から離れている為、沖縄本島上陸にさいしての補給線として確保されていたと聞く。
当然最初の上陸に際して徹底的に日本軍は殲滅されてしまったはず。
その中を絶望的ではあったが、セイジュンの純朴な性格故に2人で生き続けることが出来たのだろう。
戦争は2人から2年という時間を奪ってしまった。
もう元には戻れない時間を。
ただ上官と部下の関係から、友人とも取れる関係に2人は変化しましたが。
セイジュンは与那嶺、母の幻影を見て自分達の2年は意味があったのか問い続けていました。
ラストに上官が帰ろうとセイジュンに呼びかけます。
戦争からは開放された2人だが、どこに帰るのだろうかと考えてしまう結末。
よろこんで良いのか。。。
山田裕貴は名優の仲間入りをしましたね。
それを喜ぶべき作品かも。
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