「硝煙の匂い」木の上の軍隊 La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
硝煙の匂い
太平洋戦争の終結を知る事もなく、沖縄・伊江島のガジュマル樹上で2年近くも隠れ続けた旧日本兵二人の実話を元に井上ひさしさんが構想した物語を映画化した作品です。井上さんはその劇化の途中で亡くなられました。グアム島の横井さんや、ルバング島の小野田さんの様に海外を訪ねずとも日本にもそんな人が居たのです。本作の舞台となった木は今も伊江島に残されているのだそうです。
さて、中盤から二人劇になるからと言う理由からではなく、銃の硝煙や戦場の生臭さが本作ではスクリーンから何故か匂い出て来ませんでした。だから、戦争の恐怖やバカらしさが身に迫って来ないのです。堤真一さん・山田祐貴さん主演のお二人が熱演だっただけに残念でした。
また、これは技術上難しいのかもせれませんが、観る者の視線が集中すべき樹上シーンでの手持ちカメラのブレがとても気になりました。固定は無理なのかな。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。