「戦争を知らないじいさんたち…。」木の上の軍隊 うさぎさんさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争を知らないじいさんたち…。
井上ひさしの舞台が原案だときいて見に行った。
舞台なら二人の会話劇になるのだろうとおもったが、そうでもなかった。
原案の舞台は見たことはないのだけど、原案に忠実に作品を仕上げたほうが、面白かったのではと思う。
沖縄を舞台にした映画を面白い面白くないの二択で評価するのは不謹慎だとは思うが、それにしても、もう少し刺さるものが欲しかったというのが正直な感想になってしまう。
演技達者な堤真一と山田裕貴に、井上ひさしなら、なにを語らしただろうと想像するのは、別に不謹慎にはならないだろう。
シネコンは、鬼滅の刃一色だけど、ミニシアターでは、戦後80年をふまえ、戦争を題材にした作品がリバイバルも含めて、たくさん上映される。
それらの作品に、どうのように向き合うのが自分にとって一番いいことなのだろうと考えてしまう。戦争が悲惨なことは学校で、テレビで、映画で、本で、繰り返し繰り返し叩きこまれた。だが一方で、戦争は世界からなくなるどころか紛争はどんどん拡大しているように思える。
昔ながらの平和主義を、のんきに支持することが本当にいいことなのだろうかと思うのは、間違いだろうか?
戦争を知らない、じいさんたちは、いったいこの現実をどのようにとらえればいいのだろう?
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