劇場公開日 2025年4月11日

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シンシン SING SINGのレビュー・感想・評価

全103件中、1~20件目を表示

4.0Unapologetically Intellectual

2025年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

A heavy prison drama about inmates rehabilitating through theater, Sing Sing was one of the Best Picture snubs at the Oscars. Colman Domingo is well-deserving of his acting nomination. As the story centers around auditions for Hamlet, the Shakespearian energy pervades the narrative, reflecting the characters' struggles as if they are manifested from the scripts in their hands. Such is the power of acting.

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Dan Knighton

4.5刑務所の中でのみの話なんだけど、 男性同士の友情や、痛みなどを、 ...

2025年12月16日
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鑑賞方法:VOD

刑務所の中でのみの話なんだけど、
男性同士の友情や、痛みなどを、
演劇プロセスを通して行っていくのが、
感動させられた。

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マイク

3.5開かれた刑務所

2025年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

斬新

主役のディヴァインGを演じたゴールドマン・ドミンゴは
役所広司とそっくりの演技巧者であり、
人間味溢れるリアリティある存在感。
彼は凸凹した長方形の顔形含めて役所広司でした。
2人に特に共通するのはペーソス溢れる哲学者の姿。
シンシン/SINGSING刑務所の演劇を使った刑務所での
【更正プログラム=RTA】って、
これは刑務所受刑者の再犯率を調べる上での
モデルケース・・・だったのでは?と思います。
どこの刑務所でもこのPTAを実施予算はない筈だし、
トランプ政権のような政府機関も封鎖してしまうような政権では
まず一番にコストカットされること間違いないでしょう。

でもシンシン刑務所では行われたこのプログラムの
その効果は抜群のようですね。
事実このRTA之を受講した刑務所受刑者の再犯率は3%以下と、
信じられない数字です。
犯罪者の多くは演劇の恩恵を受けるような環境に生まれてない
思われます。
しかし演じることは心を開放すること。
そして怒りや悲しみ、喜びを表現することで、
感情のコントロールを会得し、そして他者を思い遣る気持ちが
芽生え始める。
他者を愛することは、心の余裕がなくては生まれない気がします。

ディヴァインGの勧めで仮釈放の申請をしたハムレット役のクラレンス。
クラレンスの心は捻くれ、ささくれ立っていました。
人間不信も大きい。
しかし申請は認められて出所が叶います。
演じたのは実際に刑務所に服役して演劇更正プログラムを受けた本人の
クラレンス・マクリンが演じているのは驚きでした。
無実で何十年も服役しているディヴァン・Gの仮釈放の申請は
却下され続けて、ディヴァインGの心は折れてしまいます。
しかし演劇仲間たちが、彼の復帰を誰よりも望んでいました。
ハドソン川の岸辺にあるシンシン刑務所。
窓から見える景色や、自由時間に歩く散策路など、
いかにもゆとりのある開かれた刑務所って感じですね。
多くのプリズンものの映画とは大違い。
プリズンものではない名作の「ジーシャンクの空」や
「パピオン」での極悪刑務所長は全くでてきませんし、
よく見かけるお決まりの新入り之受刑者への通過儀礼とも言える
性加害も見受けられません。
窓ひとつない暗闇の懲罰房や、水圧をマックスに上げた水攻めも
皆無です。

遂に出所のかなったディヴァインGを出迎えるクラレンス。
どんな開かれた刑務所であっても、自由と希望の新生活は
彼が夢見た夢そのものである筈です。

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琥珀糖

4.0観てよかった

2025年9月28日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

幸せ

好き嫌いが分かれる作品かもしれません。
「観てよかった。この映画に出会えてよかった」と思える作品でした。
スニークプレビューで、家人が見せてくれた作品だったのですが、「実話」だというし、
アメリカの重刑専門の刑務所の更生プログラムの<舞台演劇>のグループの人たち本人が本人役として、演劇グループのメンバーとして出演していて、びっくり!

主役の冤罪で刑務所に入れられてしまった黒人ディビアンGを演じたドミンゴさんは、ベテラン俳優さんで味の演技をされており、それは彼のキャリアからすれば当然なんです。が、後に相棒になる黒人服役囚ディビアンIを演じたクラレンス・マクリンさん、(なんて凄みのある、哀愁のある演技をする俳優さんだろう)と感嘆していたのですが、HIPHOPのキングのように存在感もあり、韻をふくんで唄うようにワードが出てくるアーチスティックな俳優さんで、(ハリウッドはすごい役者さんが次から次へと出てくるなあ)と思ったら、その方もこの刑務所の<舞台演劇>のグループの人(本人)だというので、本当にびっくり!!

後で公式HPを観たら、刑務所の<舞台芸術>グループメンバーとして出演していた役者さんのほとんどが<本人>だったんです。すごい!! 演技プロ! 最高にイカした人たち!

演劇は「他人の人生を演じる」ことで、人生というものや、人の心の動きを客観視する訓練ができるんだそうで、それを繰り返していると、自分の心の動きも客観的にみられるようになって、心の自己管理が出来るようになって、役作りのために「沈思黙考」する習慣や、南幅して人の人生について考えるようになって、それで、やがて自分のことも客観視できるようになって、やがて更生の道を歩みだす…ということのようです。

こんなに、心理描写が丁寧に描かれた映画、久しぶりに見ました。
私は、この映画と出会えてよかったです。

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山川夏子

4.5塀の外と内を隔てる鉄製の網

2025年9月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

公開時、どうしてもタイミングが合わず、断念した作品を、u-nextの残ポイントで鑑賞。
はじめ、吹き替えで流れはじめたのだが、これは絶対字幕で見るべきやつと直感し、開始1分で、冒頭から字幕で観直したら、やっぱり届く深さが違った。

初っ端からディヴァインGを演じるコールマン・ドミンゴが醸し出す、複雑な感情の入り組んだ芳醇な演技に対して、ディヴァイン・アイの薄味加減に、最初は嫌な予感しかなかったのだが、終わってみると、それすらも演技だったのかとわかる。
折々の場面で、その時の心の動きを一番知るのは本人なわけで、本人たちが、本人たち役を演じることの意味に気付かされる思いだった。

無罪による投獄といった形で、いわゆる人種差別に起因した偏見の問題は、今作の中でも存在しているのだが、あえてそこをクローズアップせずに、「塀の外と中」の対比に特化して、「自由はあるけれども、生きづらい外界」と「制限はあるけれども、理解してくれる仲間のいる監獄」の間で揺れる登場人物たちの、立ち直りの物語にスポットを当てた展開にうなったし、作者や監督たちの秘めたメッセージの強さを感じた。

隔てているのは、向こうがはっきり見えて、外気だって変わらないはずの鉄製の網一枚なのに、なんとその先の遠いことか。
とある人物がその場から去った後、固定されたままのカメラの映像が流れ続ける数秒間も、その絶望的な遠さを見事に描き出していた。

<ここから内容に触れて書き残したいこと>

・演劇プログラムの教育的価値が、よく伝わってきた。演じるということは、他者の気持ちになって考えてみるということに他ならないし、そのためには、自分のこれまでの心の体験を掘り起こすことが必要になる。自ずと、自己の中にメタな視点が生まれ、また「脱獄しなくても外に出られる」心の自由さも獲得して、より不幸な選択肢を選ばずに済むことにつながるのだろう。そうしたことを出演者たちの姿から感じとって、「RTA受講者の再犯率は3%(公式サイトの猿渡由紀のコメントより)」いう驚くほどの数字も納得できた。

・助ける、助けられるという関係についてもディヴァインGと、ディヴァイン・アイのやり取りから考えさせられた。助けた者たちに助けられるというストーリーは、テンプレかもしれないが、やっぱり沁みてしまうし、涙腺が緩む。
このプログラム自体が、そうしたつながりを自然とつくり出していると思うし、そこへのリスペクトが感じられるエンドロールのテロップは、熱かった。

・「ここではniggaではなく、brotherと呼ぶんだ」というセリフにグッときた。
自嘲的な物言いは、それを乗り越えた強さの表れにも見えるし、自分でもそう思って使っているのだろうが、やっぱり自他を傷つけるナイフなんだと思う。
全ての出発点は、相手へのリスペクト。

・「フェーム」と「アイリーン・キャラ」という言葉に反応してしまった。懐かしい…。

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sow_miya

4.0実際の受刑者が出演!

2025年8月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

コールマン・ドミンゴの人たらな演技にグイグイと引き込まれた
実際の受刑者が出演していて、演技は置いといても、説得力はあった

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NOSTOS3

4.0びっくり

2025年8月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

ドキドキ

実話かー

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むーらん

4.5苦しいからこそ喜劇を!

2025年8月9日
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鑑賞方法:その他、映画館

泣ける

笑える

悲しい

演技しているのか?と聞かれたときに答える、"演技はプロセスなんだ"
というセリフがとても好き
リアルに共鳴して泣きそうになる瞬間が何回もあった。
苦しみや後悔喪失を抱えながら仲間を大事にする登場人物一人一人がとても好きになった。良い映画。

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chicchitosally

3.0描き切れていない

2025年7月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

前半は居眠り状態だった、後半頑張って観たが描き切れていないし
感動は無かった「天使にラブソング」を狙ったのか?単なる更生してね
映画なのか。

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hayato

2.5諦めってのは………未練を残すんだよ

2025年6月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

ドキュメンタリーではないんだけど、ドキュメンタリーに切迫した映画作品、と捉えるべきなのかな?
事実を忠実に再現してるからこそ、あんな流れになったのだろうけど……、切ないというか悔しいというか、やるせない流れだった。

無実の収監とのことだが、ソコに触れてないのもモヤった……。
なんだか腑に落ちないトコがアチコチに有ったけど、実際世の中理不尽だらけだし、不思議ではないのかも……。
その理不尽を唯々諾々と受け容れてるだけじゃ駄目だなぁ、と現状を見直す氣概を受けた。

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奇妙鳥

2.0響く人には響くのかも、、

2025年6月16日
スマートフォンから投稿

始まって1時間もしない間に、ウトウトしてしまった。俳優陣は良かったけれど、雑なストーリー展開に個人的には響かなかった。ショーシャンクとは大違い。

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寅

3.0悪くはないけど・・・。

2025年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

驚く

刑務所での二人ってことで、どうしてもショーシャンクと比べちゃうんで、いい映画なんだけど物足りないって感じがしちゃうな。

最初いがみ合ってるけど仲良くなるパターンも起伏が浅いし、仮釈放認められるかどうか問題もドキドキしない。

こっちがショーシャンク見すぎだってことなんだろうけど。

主役は新しい「カラーパープル」のミスターの人。

いい作品でちょいちょい見ますが、いい役者さんだと思います。

それ以外はほとんど本物の囚人だった人ってんだから、この更生プログラムがちゃんと技術を身につけさせていたってことがわかりますね。

singsing刑務所っていうから多少歌うのかと思ったけど、関係ないんだってね。

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バビ

3.0シンシン SING SING

2025年5月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

この手の映画は、きっと下調べをしてからの方が、理解出来て、入り込めたんだろうな。
が、鑑賞後の感想。
ただ、予備知識を入れない主義なので、そこは仕方ないです。
悪い話じゃないけれど、予告を観た程度では、なぜ演劇を始めたのかや、人物設定が入って来ませんでした。
ただ、話は普通に面白かったです。
それから、毎回思うんですが、黒人の俳優さんの演技力には感嘆しきりです。

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映画館難民

4.5心温まる

2025年5月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

この映画好き!あらすじなどはさらっと読んだくらいで予告もなにも見ずに鑑賞。

シンシン刑務所のRTAという演劇プログラムに所属する主人公。重い罪を犯した人たちが収監されているが、演劇を通じて自らの心と向き合う。鑑賞後に知ったが、出演している人はほぼ実在の人物を自ら演じている。

鑑賞中何度も涙が溢れた。人を変えてしまうものそれは「孤独」やと思う。仕事上、重い話を聞くことが多いが共通していることは孤独であること。日常で抱えた痛み苦しみを吐き出す人もおらず限界を迎えた時に過ちを犯すのかなと思う。
ここに出てくる人たちも会いにくる家族もいない人たちが多いんやろう。刑務所生活の中で唯一演劇メンバーでああでもないこうでもないと話したり、演じたりすることこそが孤独を癒す憩いの場なんやろうなあ。

とてもいい映画でした🎬

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める

3.5刑務所に収監された人達が舞台演劇を通じて再生を遂げていく姿を描いた作品。 本年度のベスト級。

2025年5月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

鑑賞中に本作が実話を基にしているという事に驚く!
さらに、実際に収監経験のある方々がキャスティングされていることにも衝撃を受けた!

物語は無実の罪で収監されている主人公「G」を中心に展開。
Gは外部から招かれた演出家ポール、そして個性豊かな収監者たちと共に一つの舞台を作り上げて行くストーリー。

特に印象的だったのは、序盤のオーディションのシーン。
参加者たちがそれぞれの役を熱演する様子を捉えたカメラワークが良い!
収監者たちの高い演技力に圧倒される。

刑務所内の問題児のクラレンスが劇団に加わる展開。
彼の入団理由が予想外(笑)
悪人に見えても読書好きという意外な一面に彼の人間味を感じる。

物語はほぼ演劇の稽古や上演シーンで進行するものの、登場人物たちの圧倒的な演技力に飽きることなく最後まで引き込まれた印象。

上映中劇そのものの全貌が見られることは無かったものの、最後に映される本番の舞台の皆の演技をもう少し観たかった。

刑務所の傍らを走り抜ける列車の描写。
自由な無い刑務所内の生活と、外の自由な世界との対比を象徴しており印象的なシーンだった。

個人的には、序盤の印象とは異なるクラレンスの意外な一面がもう少し掘り下げられ、彼を巡る一波乱があっても面白かったのかも。

鑑賞中、本作のタイトルが実在の刑務所の名前であることを知る(笑)
鑑賞後にシンシン刑務所についてWikipediaで調べてみると、その歴史の深さにかなり読み応えがありました( ´∀`)

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イゲ

2.0収監者たちの友情

2025年5月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

シンシン刑務所で行われている更生プログラムを題材にして、無実の罪で収監された男と収監者たちの友情を描いた実話を基にした物語。演劇に取り組む内容だけに地味な印象でメリハリが無く面白みの欠ける印象を受けた。

2025-73

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隣組

5.0as himself

Mさん
2025年5月7日
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の多さに驚いた。
演劇部を作る話だと思っていたので意外だった。

見てよかった。
ただ、今はちゃんとしているけど、被害者の側はどう思うんだろう、と考えてしまう。

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M

4.0収監されることと演じること

2025年5月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

アメリカで収監されるということとはどういうことなのか、興味深かった。アメリカでは無実の罪で収監される人がとても多いということ、そして中での生活は思っているよりも自由であること。日本のようながんじがらめのルールなど存在しないらしい。収監された事実によって生涯前科者としての烙印を日本のように押されるということもなさそうだ。この烙印という十字架が犯罪の抑止効果を持つということは理解できるが、表裏一体の問題点も多い。良くも悪くも日本に比べアメリカは、犯罪や収監という事実に関して弛い感じだ。
収監された人々が更正のためにシェイクスピアや古代エジプトを題材にした本格的な芝居を演じることの意味、意義、なるほどと感心した。僕の芝居体験は小学校の時の学芸会、学生時代のおふざけ劇くらいかな、でもこうしてみると演劇って興味深い。そんなことを考えながら観てました。

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ゆみあり

3.0今、アナタは演技していますか?

2025年5月2日
PCから投稿

ドキドキ

刑務所内の更生プログラムとしての演劇。
実はを元に、実際の元受刑者が演じる。
手持ちカメラで、ドキュメンタリー風に撮影。

あまりにも『悪い』顔をしていたら、本物でした。
演技がうますぎます。
これが、むしろ違和感に感じました。
審問官と同じ感想です。何だか、嘘っぽい。

それこそ、コメディーにしてみるとか、ミュージカルにした方がよかったのでは?
ドキュメンタリー風にするなら、ドキュメンタリーを撮れば良かった。
最後に記録映像の生き生きした感じがないのですよ。
劇のセットも出来過ぎでしょう。

これは、映画自体の問題ではないかも知れませんが、
ほとんど黒人の受刑者がかなりシェイクスピアの知識がある。
劇伴も含めた音楽が、白人的すぎる。
そう思ったら、監督は白人でした。
アメリカ人が教育の成果としてかなりシェイクスピアが浸透しているとして、
自分たちの文化ではないことを基板としているのは、滑稽に見えました。
もちろん、奴隷として連れて来られた時点で、文化を奪われているとも取れますが。
音楽は普通の『感動作』っぽく、こちらも彼らの生活と密接な感じはしません。
もちろん、重犯罪を犯す黒人が、戯曲やクラシック音楽と親しんでいてもよいのですが。

以上のように、良くできているのに、いろんなところに違和感があるというのが感想です。
気なら無いなら、良い評価を付けられると思います。

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Lhowon

3.5感情を取り戻す

2025年5月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

ニューヨーク郊外のシンシン刑務所(「ティファニーで朝食を」にも出てくる)で実際に行われている受刑者更生プログラム(RTA)を基にドラマ化。準主役をはじめ出演者のほとんどが実際のRTA経験者ということに、まず驚く。
映像も、手持ちカメラを多用したドキュメンタリータッチ。参加者それぞれが心情を語るワークショップの場面は、真に迫るものがある。希望のない閉鎖された空間でも、演じることを通じて、人間としての感情を取り戻そうとするRTAのテーマ(=この作品のテーマ)が理解できる。
ただ、内省的な面に寄りすぎた感じで、音楽の単調さと相まって、ドラマとしての平板さは否めない。舞台づくりに関わる葛藤や喜び、主人公の出獄の経緯など、もう少し観せてほしかった。
エンドロールで、現実に行われた舞台の模様が映されていて、喜劇らしく楽しげだったが、本編でもそれぐらい弾けるところがあってもよかった。

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山の手ロック
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