劇場公開日 2025年4月11日

「私でも同じ状況なら、やはり夢中になる物を見つけて演者となるだろう。...」シンシン SING SING ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5私でも同じ状況なら、やはり夢中になる物を見つけて演者となるだろう。...

2025年5月1日
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鑑賞方法:映画館

私でも同じ状況なら、やはり夢中になる物を見つけて演者となるだろう。
この映画は『ショーシャンクの空に』(1994)や『アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台』(2020)とは違う。
"正しい方向への変化" が最も大切なテーマだと感じました。

ニューヨーク州シンシン刑務所で実際に行われている収監者更生プログラム(RTA)である舞台演劇を題材に、ここに収監された男と収監者仲間たちとの友情を実話を基に映画化で、しかもキャストは主演のコールマン・ドミンゴなど数人のプロ以外は、全員がこの更生プログラムを受けた元収監者たち。

ジョン・“ディヴァイン・G”が新人の演者クラレンス・“ディヴァイン・アイ”に演劇を通して大きな影響を与えるのが物語の主軸かと思いきや、逆に新人(ド素人)のディヴァイン・アイから皆んなに影響を与える所も多い。特に主人公コールマン・ドミンゴ演じるディヴァイン・Gに変化をもたらす意外性のある実話で、地味な映像(フィルム撮影らしい)も独特。
『サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜』にも出てたポール・レイシー(おじいちゃん演出家)もいい。

※ディヴァイン(divine):主に「神の」「神聖な」「非凡な」「すばらしい」といった意味で使われ、宗教的な文脈で使われることが多い。日常会話では驚くほど素晴らしいものを表現する際にも使われる。

※RTA(Rehabilitation Through the Arts):舞台演劇を通して収監者の更生を目指すプログラムで、収監者の社会復帰において役立つプログラム。

ナイン・わんわん
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