「誰もが葛藤しながら生きている」シンシン SING SING Marikoさんの映画レビュー(感想・評価)
誰もが葛藤しながら生きている
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塀の中と塀の外、・・・
「空気が違う」と出所した誰がが言っていた。
罪を犯して収監された、社会とは隔絶された刑務所の中で行われる更生プログラム。
演劇というのは意外だったけれど、これが自己の内面と向き合うのにものすごく効果的なのだと観るうちに分かってきました。
演じるってすごいな。別の誰かになることで、逆に自分が何者なのかを思い知る。
まして、自暴自棄になってもおかしくないこの特殊な環境の中で。
「みんな、人間に戻るためにここにいるんだ」と一人が言っていた。
下手すると、元の獣に戻ってしまう自分への恐れとも向き合い、いろんな思いと闘っているんだな・・・
主人公は冤罪なの?だったら酷すぎる。
ショーシャンクやんか!
Gは、あの優しい人柄は、やっぱり特別なものだった。でもその彼でさえも心を押しつぶされそうになって、仲間に救われる。
ラストシーン、迎えに来てくれた彼と抱き合うシーンは涙無くして見れない。
そして、Gとマイクマイクと演出家の役の3人以外は全て元収監者ということに驚いた。
知らずに見て良かった。みんなすごい。
こういう映画見ると、アメリカの懐の深さを感じます。
観て良かった。
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