近畿地方のある場所についてのレビュー・感想・評価
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もう少しリアリティーのあるホラーは作れないものか・・・
“事故物件”に続いてのジャパニーズホラー。あまり好きなジャンルではないが、予告編でヒロイン菅野美穂に惹かれたのと赤楚衛二も比較的好きな男優なので、それなりに期待を持って観賞したのだが・・・
【物語】
あるオカルト雑誌の編集長が行方不明になる。
編集長は一人で次号の特集記事をまとめていたが、どんな特集をまとめていたか誰にも知らせていなかった。 残された編集部員小沢(赤楚衛二)は特集に穴を空ければその雑誌は廃刊にすると会社幹部に言われ、ライター千紘(菅野美穂)に助けを求める。
ふたりは編集長が資料室に残した収集資料・動画を片っ端から見て、編集長が何を書こうとしていたかを探る。残された資料は幼女の失踪、中学生の集団ヒステリー事件等過去の未解決事件や怪現象だったが、調べを進めて行くとそれらの事件や現象がすべて近畿地方のある場所につながっていることを突き止める。
ふたりはその場所へ向かう。
【感想】
残念ながら、ひと言で言えば「つまらない」。
最近観た“事故物件”のレビューにも書いたが、俺的には「こんなこと、もしかしたら起こるかも」というリアリティーを感じられないと「怖い」と思えない。言い換えれば「こんなことあるわけないだろ」思ったら白けてしまう。
本作では肝腎のクライマックスが一番ひどかった。そこに至る過程においても、「なんかなあ」という展開が続き、序盤で「ああ、もうだめかも」と諦め気分でスクリーンを眺めていたが、クライマックスで白けた気分もMAXになってしまった。
期待していたヒロイン菅野美穂も、彼女の良さは引き出されておらず、ガッカリ。ホラー好きはどう感じるのか良く分からないけど、一般の人にはおススメできません。
何とも言えない「手抜き感」。ホラーの名を借りた高校の文化祭的な作品。
本作の原作は未読なので、原作者に対するレビューではないことをご了承ください。
今年は戦後80年の節目の年で、戦争関係映画の鑑賞スケジュールが数珠つなぎになっているので、箸休めの意味も込めて別のジャンルの映画を観に行くことにしていました。
演技に一定の評価のある菅野美穂が主演である事と、映画館の座席表が味付け海苔みたいに真っ黒になっているので本作を急遽観に行きました。
まず始まってすぐにオカルト雑誌の編集者が失踪するという展開。ホラー作品にはよくある手法なのでこのあたりは別に問題はないのですが、失踪した男を探すために彼が取材していたSNSや心霊特集番組の動画を、菅野美穂と赤楚衛二が視聴し始めるけれど、これがYoutubeのフェイクホラー画像みたいなお粗末な出来。画像が揺れていて解像度も荒く内容がよくわからないうえに少しも怖くない!
題名が「近畿地方のある場所について」なので、謎を解き明かしていくうちにある場所に辿り着くのかと思っていたら、色々うやむやの状態の中で失踪者を発見。クルクルパーになっている彼を説得して連れ帰ろうとするけど、彼の妻も彼自身も、ベランダの柵の矢のように尖った所に自分から突っ込んでいって死んでしまう。普通はここで警察を呼ぶはずなのにただ逃げ帰るだけという謎行動。
更に他の動画を精査していると、変な新興宗教の活動を収録した画像にクニャクニャ踊る菅野美穂が写っているのを見つけてしまう。理由を聞くと以前子供を亡くして心神喪失状態になっていたのを新興宗教に救われたのだという。
それから観客を怖がらせようとして実質滑りまくっている映像を延々と見せられて、ラストで「子供が還ってきた」と、嬉々としている菅野美穂が赤ん坊にしては大きすぎる「おくるみ」を抱いて画面に現れて、中からイソギンチャクのバケモノが出て来て終了という鑑賞料金とポップコーン代を無駄にした最低な終わり方でした。
唯一救われたのが椎名林檎の主題歌が良かった事なのですが、随分久しぶりに10人以上の途中退席者と、初手から終わりまで気持ちよさそうに昼寝している観客の多い作品でした。
『サユリ』に続いての奇跡は起きなかったという見解(2回目視聴後の追記あり)
何がしたかったのか?
怖かった…!
原作未読で観賞。
おばけ信じないタイプですが…怖かった〜!
突然失踪した先輩の仕事を引き継いだ編集者が、複数のオカルト現象に共通点を見つけ、謎の本丸に迫っていく。よくあるプロットですが、各事象が古いテレビ番組や動画などを用いて語られるため、それぞれが怖い!モキュメンタリータッチで映し出されるので、一歩間違えればチープになりそうなものもしっかり怖い。個人的に首吊り屋敷のニコ生動画が一番怖かった…。
ミステリーのセオリー的になんとなくオチは読めるのと、ラストでは本丸をガッツリ映すので急にジブリみたいな画になり拍子抜けしてしまいましたが、クライマックスに辿り着くまでがすごく怖かったので大満足です。
ジャンプスケアをほぼ使わずに怖がらせられるというのが本作の一番凄いところだったと個人的には思います。期待通りでした!
最後…
原作を読んだことがあり、とても楽しみにしていました。正直内容をほとんど忘れていたので、新鮮な気持ちで観れると思いました。映画前半の方は、原作通り様々な話が次々と繋がっていき、とても楽しむことができました。しかし、話が続いていくに連れ、あれ、と思うところが多々ありました。最後の方はCG要素も多く、正直がっかりしました。背筋さんの作品はあのような結末のものなのだなと誤認させてしまう可能性があると思い、少し残念です。監督の自我かわかりませんが、この作品に関わらず、他人の作品を借りている立場なのに、エゴを出してしまうのを抑えられないのかなと疑問に思います。
評価は割れると思うが、もっと変なJホラーよりマシか
今年179本目(合計1,720本目/今月(2025年8月度)7本目)。
この原作は知らない一方で、監督さんの過去作はよく見ているので、原作はともかくもテイストはある程度把握した上で見に行ってきました。
結局のところ、日本のホラー(俗にいうJホラー)が極端に監督さんが少ないため切磋琢磨する環境になく、そのために極端に採点不能な作品が出てくる(よって、ホラー映画に関しては、日本の視聴者でも、文化の推定がしやすい韓国・台湾映画を見る方もいらっしゃる模様)という事情であるところ、この監督の方の作品であれば何とか…といったところです。
他の方も多々触れている通り、エンディングを完全に描いていないため、各自で考えてねというようなフシが一部あり、この意味ではフランス映画のようなテイストがあります。ただ、どう考えてもホラー映画なので、フランス映画にいうそうした余韻を残すタイプと同じか?というとまた違います。
また、2024~2025年のように新しい文化ではなくかなり古い文化(折り畳み式の携帯や、ビデオテープ等色々)が多数出てくるので、ある程度の背景知識(1980~2000年頃の文化?)がないと理解そのものが詰まってしまう(ホラー映画としては楽しめますが)点が、やや想定年齢層を上にあげてしまっており(実質的に40~50歳以上の層でないと全部理解しきるのは大変?今時、VHSなんてそもそも購入できるのだろう?)、そこがやや厳しいかなといったところです。
採点上特に気になった点は以下ですが、フルスコアにしています。
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(減点0.2/心裡留保と第三者対抗要件)
心裡留保は、善意(無過失かどうかは問わない)の第三者には対抗できません(身分行為を除く。身分行為にはそもそも心裡留保の適用がない)。
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壮絶なラスト(笑)
終盤の描写が本当に残念
■ 作品情報
監督は白石晃士。主要キャストに菅野美穂、赤楚衛二。脚本は白石晃士と大石哲也。原作者の背筋が脚本協力。音楽はゲイリー芦屋、重盛康平。主題歌は椎名林檎「白日のもと」。
■ ストーリー
行方不明になったオカルト雑誌の編集者。彼が消息を絶つ直前まで調べていたのは、幼女失踪、中学生の集団ヒステリー、都市伝説、心霊スポットでの動画配信騒動など、過去の未解決事件や怪現象だった。同僚の編集部員・小沢とライターの千紘は彼の行方を追う中で、これらの出来事がすべて「近畿地方のある場所」に繋がっていることを知る。数々の残された資料や映像を手がかりに、謎めいた「ある場所」の真相に迫っていく中で、彼らは想像を絶する恐怖に直面することになる。
■ 感想
ホラーは苦手なのですが、予告におもしろさを感じて公開2日目に鑑賞してきました。強烈な描写は少なく、なかなかおもしろかったです。特に前半は、期待どおりのおもしろさでグイグイ引き込まれます。残された膨大な資料を読み解き、共通項を探しながら少しずつ真相に迫っていくミステリーのような進行がたまりません。そこにゾクゾクと鳥肌が立つような恐怖体験が絶妙に織り交ぜられ、物語は最後まで途切れることなく緊張感を持続させます。
ただ、数々の映像資料と不可解な怪現象がやがて一つの点に結びついていくのですが、その情報量の多さには正直頭が混乱して、理解できてない部分が多いです。せっかくここまでミステリーライクなストーリーテリングで引っ張ってきたのに、最後に観客を置いてきぼりにしているようで、これが本当に残念です。単に私の頭が悪いだけなのか、観せ方がよくないのか、そもそも伏線回収できてないのかわかりませんが、もっとスッキリさせてほしかったです。
ラストも、それまでのじわじわとした恐怖の積み重ねとは一線を画す雰囲気に転じ、これには少々拍子抜けです。どう見てもコダマのようなアレを描く必要性があったのでしょうか。あと、もし彼女の狙いがそこにあったのなら、なぜこれほどまでに回りくどい方法を取る必要があったのか、という疑問も残ります。まあ終盤の不満はありますが、深く考え込まず、目の前で繰り広げられる恐怖にただ身を委ねる姿勢で観るのが正解かもしれません。
ちなみに個人的に最も恐怖を感じたのは、序盤に登場する首吊り屋敷の配信シーンです。あれは今思い出しても背筋がゾッとするほどです。殺人的な猛暑が続くこの夏、本作で涼を取るのも悪くない選択肢ではないでしょうか。
こわい!…けどなんか違う!
初めての映画がこれは最悪でした。確かに怖いのですが、分かってない部分が多い(赤い女、動物を飼うなど)
お化けや幽霊ではなくモンスターらしきものが出てくるのがほんとにだめだった。
鑑賞前のドキドキ度 ★★★★★
鑑賞後の満足度 ★★☆☆☆
おすすめ度 ★★☆☆☆
面白かった…かな??
原作が好きで、映画化とても楽しみにしてました。
集めた資料映像はとっても良く出来ていて、邦画ホラーの面白さが際立ってたと思います。
単行本版で1番好きな話が、母の引っ越し先の団地が飛び降り自殺の名所の話なのですが、映画のシーンは短いなりにまとまっていて、小説とは違う怖さがあり良かったです。
あと、失踪した編集者の奥さんが怖かった…。人間なのに、人間の動きしてないのが怖くて良かったです…。
2階でバタバタ暴れてるのも、得体の知れないバケモンすぎて好きです。
でも、邦画ホラーの面白さはトンネルのところまでかな…と、個人的に思います…。
正直トンネルもあんまり怖くなかった。
終盤は、ギャグ?かな…??という感じです。
岩に引き込まれるシーン、笑っちゃいそうになりました。
やっぱり、幽霊?の全貌がはっきり分かると、想像の余地が無く白けちゃいますね。
どんなバケモンなのか分からない、白い手だけが映ったり、赤い女の後ろ姿とか、正面から見ると頭がないとか、想像掻き立てられる方が恐怖心煽ってくるよなー…と思ったり。
ジブリの白いこだまの手がうじゃうじゃ版、全然怖くない上に登場の仕方も迫力ないです。
ジャンプスケアが無く、全体的にジトっとした怖さでした。
個人的にジャンプスケアが苦手なので、安心して見れましたが、人によっては物足りなさあるかも…。
皆さんと同じ意見
自分も、皆さんと同じで良い作品なのに、ラストでの、あの怪物は頂けませんでした。
どんな形をした怪物でも、誰も納得出来ないとおもいます。
なるほど菅野美穂さんが、というおちはよかったですね😀
全体に、雑誌の記者が事の真相を突き詰めて行く過程は新鮮でした。
白石監督は、以前「来る」で最後まで化物の正体を見せず終いで、観客は正体を出した方がよかったと言われてましたが、今回は怪物をラストに出して納得させようとしましたが、返って失敗になったと思います。
白石晃士監督節炸裂!最高!
【悔しいので同じ映画館で2回目同日】皆さん言うほど要素は悪くない。面白い ただ最後は賛否両論【1回目】すごい作品だ。普通は最後は見届ける俺だが 肝心の最後で寝ていた😪
最初観た時 正直言うと 70%寝ていた😪
でも せっかく3連休なので 目をぱっちり👀明けて 全部見た。要するに同一日に二回目ほぼレイトショー
こう言うのは 勉強でも仕事でも同じ 最初に『器』寝ぼけながらも作っておけば 2回目はサクサク行く
全部の内容を漏らさず理解したぞ
やっぱり 最後を除いて 要素はなかなか良い
興味が湧く内容 最後まで引っ張る
昔 ネットができる寸前に直前に B級 情報文字多い写真も多い主としてオカルトその他雑誌が ブブカだったかな違ってたらスマン。そのようなB級アングラ大行進で 他の方々のレビューで言われるほど悪くなかった。
ただ 最後は賛否両論。
【以下 眠ってた1回目レビュー】
このホームページHP 展開するとすごい長文 ミニ動画的なものも,おまけ的な すごい多くて
制覇するのに苦労した。HP細かいとこまで事前制覇。俺だけか
それでもさまざまな切り口が 重なって 収斂する流れは なかなか恐怖ものとして良かった。
赤楚衛二さんは普通だけど さすが菅野美穂さんは魅せる。二人の貫禄の違いが明白
ビデオの使い方はうまい。
日本昔話風のアニメはどうかなぁ人による 俺はB級の何でもあり感が良かった
ただね 後半眠くなってきて 菅野美穂さんが『ありがとうございました』で目覚めた
有料パンフ🈶 は 最後の10ページは 本作にまつわるドキュメント 的で良い👍GOOD🙆
しかしそれ以外が コラムだらけ 文字だらけ 誰が見るんじゃ💢
まあ人によるので 購入も良し❗️
後半殆ど寝てたので よくわからじ でも それは魔力だと思ったもう映像の魔力に囚われた
俺ってレビューの前 他の人の評価全く見ないんだけど 今回はレビューも見つつ 確認した。
あんまり俺と点数だけは変わらないようだ【ここは変更】
連休なので 大都会ブクロ遠征 全作大入り 本作も大入り満員🈵にビックリ
いくら3連休でも 本作あたりだと 1割くらい空きがあるものだ。
都会の凄さに ビックリ‼️でした
帰省的な意味もあるので サンシャイン池袋 ビックリしたぞ ロサと今は亡き事実上の単館しか知らん
昭和のオヤジ的にはビックリ‼️お上りさんでした。
でも 真のサンシャイン60からは離れていた。名前が似てるのだ。l
前半のモキュメンタリー映像群以外観なくてよい
評価できるのは序盤にいくつか出てきたモキュメンタリーらしいフェイク映像たちのみ。ここだけは良くできていたが、後半はもう完全に失敗している。
ホラー映画として最も基本で不可欠である「恐怖」が後半は全くない。かといって笑えるようなセンスもない。
もののけ姫のこだまに手足がたくさん生えてるような変なのが最後に登場するが、監督は本気でこれを怖いと思って作っているのだろうか?
というか、この監督はこれまでの作品でも笑えはするが到底怖いと感じる怪異が登場したことがない。
もし今回の作品が笑いは抜きにして真面目に怖い映画を撮ろうとしていたとしたら、普通の人が怖いと思う感覚とはちょっと異なっている、悪い言い方をすると視聴者を怖がらせるセンスがないと言わざるを得ないかもしれない。(少なくとも自分の感じる恐怖の対象とは大きくかけ離れている。)
オリジナル映画であればそれでも良いのだが、今回はベストセラー原作の映画化なので、厳しい見方になってしまう。
この監督のファンを除き、この映画を観に行くお客さんの大半は「笑い」や「ユーモア」ではなく底知れぬ怖さと不気味さを期待していると思うので、がっかりして帰る人が多いのではないかと心配になる。
呪われた人が黒い目になるのって怖いのか?
たくさんの目玉が襲ってくるのって、集合体恐怖症でもなければ怖いと思わなくないか?
最後のエイリアンみたいな子供も、果たして怖いのかあれは。
あとそもそも、原作で浮かび上がってくる怪異の正体や一連の事件の謎について一切説明、伏線回収をしていない映画にも見える。(こちらの方が原作ファンにとっては問題かもしれない。)
映画が終わったあと、会場の空気がどんよりしていて、隣に座ってた女性客同士が「やりたい放題やな…」と漏らしていた。
共感しかない。
すごく子供だましな作品を見てしまったからか、みんな共感性羞恥を感じながら劇場を後にしているように見えて辛かった。
期待値が高すぎたな。
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