「見せすぎ」近畿地方のある場所について 二度寝さんの映画レビュー(感想・評価)
見せすぎ
前半の事象を積んでく形はとてもよく
ビデオ映像も音が良すぎるが雰囲気は出ていた。
とても難しいところだが
子も女も見せてしまうと一気に怖さが吹き飛んでしまう。
という意味でトンネルまではギリギリ怖さを保っていたが
そこからは物理が強すぎ、
岩とかコダマとか眼玉とか
見えてしまうと単なる怪獣ものになってしまい
これじゃジュリーのヒルコと変わらんなあ、うーん
となった。
原作を読めば理解できるところも多いと思うが、
・ランドセルの子とその叔父のエピソードが巧く一連の流れに組み込めない。
・まさるさまが見た神が発端でOK?
・それが現代に強く蘇ったのは、了とその母が発端なの?
・突撃ニコ生主の突撃した部屋が了の住まいで首吊り屋敷?
・その親子がどうまさるさまと絡んだの?
・手芸店は影響を受けただけで了とは関係なし?
・髪留めのように、ましらさまが欲しがったものを提供すればよいというルール? それが今回は目玉だったり、赤楚だったり?
何か要求するものを与えれば、希望のものが手に入るというルール?
・編集長が誑かしやがってというのは、最初の編集長記事の着想も菅野美穂のサジェストだったということ? わざわざ性的な含みがありそうなセリフにしているのは監督の下衆な仕掛け?
・編集部に人気がなさすぎない? あんな薄暗い編集部ってある?
など消化しきれない、雰囲気で流してしまっているところが多々。
最後の菅野美穂の顔はとてもよかった。
赤ん坊は見せすぎ。
というか全体が見せすぎ。
あとはもう原作の範疇なのでせんないが、タイトルから地方のヤバい因習陋習オチを期待して観に行ってしまったので、
ああそっちなのね感が強かった。
コズミックホラーにしてももうちょい絶対に抗えない感のある、絶望感しかないラスボスが観たかったなあ。
