「まぁまぁ」近畿地方のある場所について ささみさんさんの映画レビュー(感想・評価)
まぁまぁ
※僕は原作は未読です。それを踏まえて鑑賞しレビューしています。
ホラー映画としては、昨今では比較的まともなジャパニーズホラーテイスト。
地域の伝承や曰く、平成にあったSNS普及前のチェーンメール等今とは違う拡散の形、それらに良い感じに「呪い」を混ぜ込んでおり、特に前半はその色が強め。音楽・環境音の強弱で「今から驚かしますよ〜」と伝えてくる感じは久々。他の方々が口を揃え「前半は秀逸」という意味も分かるというもの。
後半は転じて「ん?流れ変わったな」という感じ。オカルトホラーの体裁に急に神性が付与、人智を超えた遊星からの物体Xかな?という物が見え隠れ。オカルトホラーから急にホラーが無くなった。
ラストも「あああ〜、そう終わるのね〜」と言った感じ。一緒に見た人いわく「原作とはエンドが違う、バッドエンドなのは変わらないけど」との事なので、終わり方はこれで良いのかな?
序盤の伏線やらはある程度ドライブスルーの様に回収しているものの、やはり菅野美穂が駆るティアナ(レンタカー)の様に駆け足気味。当方細かいところが気になる性分で、演出面に気になる点がちょこちょこ。カメラを回してる演出が映像に組み込まれてるのに、「静岡の富士の袂から近畿地方に1時間で行ってるの、こいつ新幹線か何か?」というチグハグさ。常に撮影時間・電池残量が出てるデジカメ演出なら、静岡→近畿地方の移動時間ぐらいはそこそこ再現して欲しいところ。
色々細かい所はありますが、全体の感想としては、序盤のVHSを使った演出や、後半の呪い(まじない)が絡み合う箇所に収束するストーリーは楽しめました。原作未読なら単純なオカルトホラーとして楽しめるんじゃないでしょうか。
不満というより「うーん?」と思う箇所で、失踪した4人家族や編集長の失踪からのその後、その奥さんのあの始末、結局あの石は何?と色々投げっぱなしジャーマンの箇所もあり、モヤる部分もありますが、レビュー見て気になったならとりあえず観てみよ?って感じですね
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