「※ご覧のスクリーンは正常です」近畿地方のある場所について uzさんの映画レビュー(感想・評価)
※ご覧のスクリーンは正常です
小説にはまったく惹かれなかったが、よく見かけたし、菅野美穂だしで鑑賞。
序盤はひたすら資料映像ラッシュ。
画質は荒いしカメラは揺れるしで見づらいことこの上ないが、まぁここはリアルな部分か。
家で見てたらTVが壊れたかと思うようなノイズや静止も、雰囲気出しとしてはアリ。
しかしなんだか一つ一つが冗長な気が…
YouTuberのとこは飛ばし飛ばしかと思いきや動画の時間は5分台で、え、ほぼあのまま上がってたの?
クイズ番組の映像は、街ブラ系でもこのままは使わないという程のグダグダ感。
それでも中盤までは、謎の貼り紙や“まさるさま”と“ましらさま”といった緩やかな繋がりで興味深く観た。
しかし終盤、撒かれた“点”は像を結んでくれない。
貼り紙の「了」は分かったけど「女」は?
首の折れた少年と赤い服の女は了母子だとして、何故ああなって一体何をやってるの?
「見つけてくれてありがとう」も冷静になると意味不明。
目玉を取られることも、それに小沢が襲われることも、目玉が球体でないことも、理由が分からない。
冒頭で佐山の目を奪ったのが(未来の?)自分なのも謎。
最後は『もののけ姫』のコダマまんまの怪異が出てきて笑った。
頭の怪我から、冒頭の千紘の動画の時系列や、“探し人”が誰かは早々に気付くし、そうなるとオチも…
でもあの流れで千紘が小沢を探す意味は何?
アハ体験的に変化する菅野美穂の顔は面白かったけどさ。
恐怖の対象(貞子とか)が定まってないと、怖さも面白さも生まれないのかな、なんて思った。
ちなみに一週間ちょいで調査して記事を書き上げるのも、一つの特集で25ページ埋めるのもムリだと思う。
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