「動物愛護団体からの炎上必至の〝妖し〟」近畿地方のある場所について グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
動物愛護団体からの炎上必至の〝妖し〟
関連資料やPCは2階や3階の窓がある、明るい会議室に移して仕事しませんか。
もちろん背中は壁際になるような机の配置で。
それから、わざわざ夜に山に登ったり、川口の事件現場に行くのはやめて、翌朝明るくなってからにしませんか。
というか、明るい現場を背景にして同じように怖い映画を撮れたら、それはそれで凄い。
残された資料からの謎解きミステリーで、その不気味さと色々なことの繋がりが、だんだんと分かっていくプロセスは、テンポよく楽しめました。
結局、失踪した彼の原稿なんて無くても、残っていた資料でほとんどのことが分かっちゃうのは、半分お笑いのようでした。
〝それ〟のオチですが、
へえ〜、デジタルで撮れるんだという、物理的な実体のある妖怪みたいなものだったのは、サイコホラーや心理サスペンスのように人の心に帰着する話ではないので、まぁ仕方ない。
でも、無駄に分からないままのところが多すぎて(とはいえTENETのようになんとか解明したいという気にもならない)、残尿感のように中途半端なもどかしさは残る。
・あやつは生贄が欲しいのか、呪い殺したいのか
・山の精霊的なモノから人間の姿で娑婆に出たいのか
・生き物というのは、魔除け効果のためではなく、炭鉱のカナリヤのような危険察知機能でしかないのか
・トンネルのあの子たちは車にドンと撥ねられるような物理的な実体があるが、それだと保管というか普段の隠し場所に困るのでは
・わざわざカメラ撮影中に自殺させるなんて、SNSの活用の仕方が半端ない
これからの妖怪や化け物は、ネット利用もできないと、怖がって貰えないし、動物愛護団体からも糾弾されるので、要注意です。
