「白石くん版の近畿地方です。」近畿地方のある場所について 薄荷さんの映画レビュー(感想・評価)
白石くん版の近畿地方です。
原作既読勢ですが、白石くんのファンなのでかなり白石くん贔屓の感想です。悪しからずご容赦ください。
総評として、これは近畿地方の魔改造作品です。
原作の映像化を期待されている方には向かないです。
前半〜中盤は原作の薄気味の悪い雰囲気を出しつつ、短編映像による情報を小出しにし、それをひと繋ぎにして行く小気味良い展開。
最近のホラーの中でも怖く感じ、あからさまなジャンプスケアは少なかったですが、おかしくなってしまった人間の怖さ、今回の怪異の得体の知れなさで、ゾワゾワするような空気がとても良かったです。
いい意味で、白石監督作品であることを忘れていました。
ただ、ラスト数十分になった途端、突如として物語が疾走し始め、菅野美穂さんは怪異を車で轢くわ、ブチ切れながらバールで祠は破壊するわ、怪異はやたら高品質なミ◯ズにしか見えないわの有様。
白石くんが何かを我慢できなくなったようにしか見えず、笑いが止まらなくなりました。
中盤までの真面目なミステリアスなホラーを投げっぱなしにした上、まさる様らしきバケモノがウネウネし始めてよくわからないまま終了。
映画化として本当にこれで良かったんでしょうか。
ただ、白石監督好きとしては大満足です。年1ペースで白石監督作品を映画館で気軽に観られるなんて、良い時代です。
ゲルおじさん様、YOU様
お二方の意見には完全に同意です。
白石監督のお約束みたいなものなので、普通に観ていたらなんだコレ?なんだあのキショいウネウネ?とはなりますよね。
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