「なんで最後あぁなるかな…」近畿地方のある場所について モモンガさんの映画レビュー(感想・評価)
なんで最後あぁなるかな…
原作は読了済!楽しみにしていました…けど、正直がっかりです。途中までは良かった。いろいろ端折っているのはまぁ、尺的に仕方がないと思う。でもなんで最後あれなの?ましろ様の実態出さないとダメ?この作品の怖さって、色々な事件や怪異の共通点がだんだんと浮かび上がっていって底知れない感じが良いと思うんだけどな。ひたひたと背後に迫られていって、最後自分も真っ暗な暗闇の中にいることに気づく、みたいな。ましろ様もあくまでも正体の輪郭が滲んでいるっていう程度でいいと思うんだけど。赤い女の正体と少年の事とか、マンションの飛び下りが続いている事、ましろ様の祟りを避けるための人形や髪の毛を切る事…林間学校で倒れた少女のその後…等々、調べてみると近畿地方に…そしてあの山に…という経緯を、そこは端折らずにもう少し上手く入れて欲しかった。点と点が上手くつながっていかなくて…原作を知らない人は消化不良なんじゃないか?と思った。あの追い詰められていく感がいいのに!
それにそもそもなんで近畿地方に怪異が多いのか、原作の最後のほうでチラリと触れていて、ましろ様も、ましら…つまり猿なんじゃってなってるよね。確かに農夫のまさるも出るけども…そこには触れないんだ。
ハッキリと確信は突かない…でもここには何かある…人の立ち入ってはならない、触れてはならない何かが。この持て余すような怖さを映画にも期待していただけにすごく残念。
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