「原作から省略した部分が普遍性につながるか、浅く薄いかの微妙さに」#真相をお話しします コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
原作から省略した部分が普遍性につながるか、浅く薄いかの微妙さに
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原作小説も、コミック版も読んでいて観に行きました。
実写映画化として上手い。
原作だと、元々 5つの連作短編なのだが、軸をなす「#拡散希望」のエピソードで残り3作を包み、一本の映画にまとめていたあたりの構成のよさ。
そして、自分には原作の一番読んで気持ち悪かった部分である「過去の殺人事件に親たちが関係していた」具体的描写をオミットしたところがポイント。
元々ミステリージャンルに相当しながら謎がさほど謎ではなく、読んでいてすぐオチが読め(推測がついて)しまう(これは原作由来)。
その上で、前述のように原作にあった親の要素を描かないために、映画は圧倒的に「浅く薄い」という印象に転じてしまい、一般的な評価は低めになるのかもしれないと思います。
ただ、原作通りに映像化したら、カルト的な怖さまで踏み込んでしまうし、薄いくらいが普遍性につながる可能性が高く、ここの判断はよかったんじゃないかと。
TBSと東宝のタッグで、いずれ地上波放送&U-NEXT流れをと考えたら、親の描写部分はカットしないとまずそうってのもあるし。
結局のところ、「コンテンツを消費する匿名のネット民の屑さ」という気持ち悪さだけに特化した描き方になっていて、わかりやすくなっていたと思います。
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