「眩しすぎるほどに暗い」Playground 校庭 ezioさんの映画レビュー(感想・評価)
眩しすぎるほどに暗い
人格形成の段階。なんて言うが実際は人なんて一度でも人生を諦めたら、それが小学生の時であろうと決定的に人格は変わるし以前の自分と比べると文字通り"終わって"しまう。それが人生や一般常識から見た時の善し悪しは視点によって変わるが、元に戻ることは決してない。悪人が更生しても幼少期の善人に戻るわけではない、悪人を経験した善人があるだけだ。もっとも善悪なんてものがそもそも在るのかは置いておくとして、この映画はその心、人格が移り変わる瞬間をできるだけ映画に収めよう、再現しようとしていたように思う。現実ではないがフィクションとは言い切れない、あまりにも現実的で現実世界を濃縮して72分にしたような映画だった。
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