「最後は気に食わないが、スリリングな展開がよかった」デビルズ・ゲーム kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
最後は気に食わないが、スリリングな展開がよかった
前日に観た「ロングレッグス」が思ったよりも非現実的な展開だったことに失望したが、本作は逆に思ったよりも現実的な展開だった。入れ替わりものとして楽しんでいた前半は、なかなかスリリングな状況。ここらへんは個人的に結構好きなジャンルだ。かなりグロテスクな描写もあるし、R15なのも納得。あの殺人鬼の異常性を表現するのに役立っていた。
ところが後半、入れ替わりの経緯が語られるあたりから若干肩透かし感が強くなる。いや、まぁそれも悪くないけどねと心の中で一旦整理が必要だった。でも、そう考えると作戦は穴だらけなんだよな。そもそも脱走できるかどうかも運まかせだし。彼をどこまで自由に操れると思っていたんだろう。お前のせいだぞ!と叱りたくなる。
ラストの決着のつけ方は嫌いじゃない。それはいい。ただ、エンドロール直前に放たれる同僚のあのセリフを聞いたら、最後にもうワンシーンあるんじゃないかと期待してしまった。だからなぜだかスッキリしない終わり方に感じられた。まぁ、元々韓国映画ってエンドロール後の映像なんてほとんどないんだけど(理由は不明)。どちらがどんなふうに目覚めるのかを一緒に観た人と話し合うのも一興なのかも。
主演2人の演技が一番の見どころってことか。オ・デファンは元々人相悪いから殺人鬼になった演技も違和感がないし、チャン・ドンユンもイカれた感じと正義感あふれる刑事の雰囲気の演じ分けがとてもよかった。
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