「タイトルなし」陪審員2番 ソルトンさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
役者さんには申し訳ないのですが、陪審員2番の顔が生理的に受け付けず、何故この人を主役にキャスティングしたのかと憤って観ていたが、コイツしかいないって位、キャラに合ったナイスな顔立ちだった。
女性が死ぬ瞬間を映像化していないところが絶妙にモヤモヤさせてくれるし、作品の観ている人を、ちょっとした陪審員に仕立て上げてくれている。クリント・イーストウッド監督が並べ立てた証拠は陪審員2番が犯人だって導いているが、それでも女性が死ぬ瞬間を観ていないから100%とは言い切れない。やっぱり恋人なのかもしれないし、誰も知らない第三者という可能性もゼロにはならない。実際の殺人事件は監視カメラなんかに映っていない限り、その瞬間は真犯人しか知り得ない。裁判官や陪審員も確信を持って犯人に有罪判決を与えていたとしても、やっぱりモヤモヤとした物が心に残るのかなと思った。
ラストも検事が陪審員2番の自宅を訪れたところで唐突に終わりモヤモヤさせられる。正義の為に動き出してくれた事を願っているが、やっぱり映像化してくれていないから、予想の範疇を超えない。もしかしたら、この事は墓場まで持っていこうぜって意識合わせの為に現れただけなのかもしれない。
子供が待ってるから有罪にして、さっさと帰りたいって言って御婦人には少し腹がたった。本当に、こんな適当な感じなんですかね。きっとそうなんでしょうね。
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