機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginningのレビュー・感想・評価
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今後に期待
基本的には面白かった
絵柄も旧来のガンダム作品と違って丸っこい感じでいい意味で若い人たちもとっつきやすい
とおもう
今後の本放送に期待です
正直、前半部分は旧来ファンのための設定であって
無くても面白くなるんだろうと思う
が、リアルロボット(これも言い方として古いが)を扱う作品はガンダムと冠を付けなければ幅広い世代に訴求は難しいのかもしれない
近年のあらゆる旧来の映像作品やゲーム作品のIPは
そろそろ手放した方が良いのではないだろうか
それと旧作の設定とか世界観でいちいちごちゃごちゃ言うのやめない?
そういうのが新しいファンがつくのを阻害してるんだよな
ちなみに
平日の朝一の会
おっさんだけで席が三分の一ほど埋まっていたが
上映開始間近になって若い女子2人が入ってきた中央に陣取り視聴していた
それだけでも今回この作品のプロモーションは大成功だよ
新しい世代に向けた試みは続けるべき
良かった。
前情報が殆どなく、鑑賞。と 女の子がヒロインと聞いてはいなので、最初はキョトンとしてしまった。でも、展開が思っていたのと違う。「運が良かった」でなるほどと納得。こうなっても1ヶ月後にそうなるのかと、もっとキャラがいてもいいのにと思いながら、後半へ突入。後半もまあ、面白かったよ。ストーリーがらしっかりしている、一方で、特に後半違和感が多い。現代技術が出てきたり、そう考えるかな?といった所。ニュータイプが出てくるのは評価が高い。解釈も原作に近いのが好感。個人的には10代の等身大の考え方×ニュータイプがガンダムの軸だと思うので。今後のに期待だが、個人的には、エヴァのように分かり難いのはやめて欲しいかな。面倒なので。
「あ…ありのまま今観てきたた事を話すぜ!」
赤いガンダムが観に行けって!!
見せてもらおうか、カラーの描くガンダムの面白さとやらを
内容について触れようとすると何を書いてもネタバレになってしまいそうでタイトルに困った
ともあれカラーの色を全面に押し出した架空戦記ガンダムという感じ
正史の宇宙世紀って訳でもなく別世界のアナザーガンダムって訳でもないって位置づけが目新しいし、ケレン味を特盛りにしたハッタリに説得力持たせるのが本当に上手い
最初から最後までメカアクションたっぷりなので、そこを楽しむだけでも一見の価値はあると思う
ただ、一年戦争を一気に駆け抜けた前半部分に対して後半では規模も勢いもぐっと押さえ込まれて学生主人公ロボットアニメの序盤としてはそれなりに既視感があるストーリーになるので、失速感はあったかもしれない
回収されてない伏線や正史との差異、アクションの良さなど、煽りに煽られた期待感、続きが見たい欲求は、本放送をあとに控えた前日譚として文句なしだけど、映画単独としてみると満足感はやや控えめだったかも、ということで、その分の星を減らしておいた
リブートとは、ifストーリー
宇宙世紀、それも一年戦争のみ知るオールドファンです。後は逆襲のシャア、ORIGINくらいですね。
ファーストはTVに齧り付いて観てましたが、Ζ以降は何故か興味が持てなくて…
私にとってのガンダムは、シャアとアムロと安彦良和なのかも知れません。
今回のガンダムに関しては、カラー制作、主役機のデザイン、宇宙世紀らしいという噂、胸のすくPVに大いに期待しつつも「まぁTV放送を待てはいいか…」と言うスタンスでした。
しかし、鶴巻監督の「オールドファンの心は捉えた」という発言にトドメを刺され、呆気なく劇場へ。
観に行って良かった…
ガンダムや、モビルスーツとは名ばかりの模擬ガンダム群とは一線を画す作品でした。
宇宙世紀そのものを引き継ぐ正史であり、それでいて
過去作に縛られない自由な展開。
ともすれば素人の二次創作、あるいはゲーム媒体までに許されていた仮想戦記的手法ですが、カラー製作陣によってどのような映像作品に仕上がるのか楽しみです。
安彦キャラをリスペクト、というかトレースした前半と、ガラッと変えて来た後半。破綻することなく移行し、世界観を変えることにも成功しています。
鶴巻監督のトップ2を思い出します。
宇宙戦艦ヤマトが50周年を迎えたということは、これから続々とあの初期アニメブームの作品のリメイク、リブートが続くということ。
優れた過去作へのリスペクトと再生を両立させるには、if要素と、そこから発想されるオリジナル展開が非常に重要ですね。
今回、一年戦争マニアを喜ばせたのは、シャリア・ブルの活躍や、カムラン・ブルームの登場ですが、当然予測されるこの世界線でのホワイトベースクルーの存在が気になります。すごく。
富士山じゃないのか
ガンダムといえば富士山の松竹かと思ったら光り輝く東宝ロゴに度肝抜かれました。エンドロール、松竹は?って思わず探してしまった(ちなみにあるけど配給ノータッチ)。
そして次に思ったのは「スクリーン番号、間違えちゃったっけ?」という既視感。手描きセルルックで本家の世界そのままみたいな顔して入ってきて、そして歴史改変ものか?と思わせる意外な方向で話が転がり出し、何故か逆襲のシャア引用などやって消えていき白くない木馬が残った。
前半シークエンス、艦橋にMSアームを突っ込んで始末するとか少数艦隊による高速特攻強襲が新しい。宇宙艦らしく高速で突っ込んでいき軍事的非常さを持って味方艦は盾となって先行して大破脱落していく。戦死には順番がある。それが合理性として認められるが非情であり、その立場になった乗員らはそれを受け入れるしかない。ウルトラダイジェストで一つの戦争を突っ切りそして次の世界につながるというのだからすごいねこの作品。
ただ数年後の世界、マチュたちの世界の物語は一気にテンポが緩やかになる。作品の尺は90分ない訳ですが、後半のテンポが緩やかなので悪い意味で長く感じる作品になった。
スマフォ描写については『水星の魔女』といい現代的過ぎる気がしてもっと未来的なデバイスは欲しいですね、そろそろ。
黒沢ともよさんの演技、『響け!』的なモノローグや自身のなさみたいなものがありつつ結局超天才、本人も理由がわからない天才、シャアの再来みたいな展開になっていて学生設定の主人公を等身大でやれていていいんじゃないでしょうか。
ニャアの方がどうなるかよくわかんない感じがあるのはちょっと残念。もう少しキャラクターの方向性を見せて欲しかった。
それにしてもMS強奪される奴多すぎだ(笑)。
80年代の「俺設定二次創作同人誌」
本編と物語全紙であるビギニングの二部構成
それぞれで評価が大きく異なる
物語の本筋はそれぞれのキャラクターの行動原理などの不足はあるものの
時代設定や世界観、非合法なMSバトル
キーアイテムとなるガンダムの存在など
TV本放送への布石として十分に気持ちを盛り上げてくれる
ものすごく鶴巻監督って感じで放送がすごく楽しみだ
ただ、冒頭に挿入されるIFの宇宙世紀であるbeginning
例えるなら「宇宙世紀の架空戦記」ともいうべきパートであるのだけど
ほぼセリフで済まされしかも異様に長くあまりに退屈で
プロの仕事とは思えない酷さだ
(本編へのつながりを考えるなら、
語り部はシャァではなくシャリアブルの視点であるべきだったのではないのか)
「そういうオタク話」みたいなことを監督が言っていたらしいけど
まさしくそういう内容ではあるのだけど
もうちょっと構成と要素を絞るべきだったのではないかと思わなくもない
しかしこのIFの宇宙世紀が構築されたことで
あと付け設定が増えすぎて疲弊した外伝展開に新たな風穴があき
F91以降に訪れる宇宙戦国時代が一足早くやってきたかのような
新鮮さがあるのは間違いないのでその部分は悪い事ではなく
本編の世界観を気持ちを新たに見られたところはよかった
でもせっかくの「ジオンが独立を勝ち取った宇宙世紀」という世界が
全く驚きも何もなかったのはがっかりだったなあ
本編に期待!
ガンダム宇宙世紀は完走済みでの評価
もし「シャアがガンダムを奪取し、ホワイトベースを鹵獲していたら」
という架空戦記のような前半部
ジオンが勝利した後の宇宙世紀を舞台にはじまる
GQuuuuuux
前半部が架空戦記物として正統派なテイスト
本編で毛色が変わって、カラーというか鶴巻監督らしい物語展開
それは良いのだけど、ナラティブや水星の魔女でやったようなストーリーを軸に進行するなら、ちょっと怪しいなと思ったりする
表層のNTへの扱いが、これまでと一緒だけど
演出を見る限り何かありそうなので、カラー版NTの解釈は楽しみ
映像や音楽は劇場で見るに相応しい出来なので
往年のガンダムファンは見て損は無し
あれこれ解釈して議論して空白部を埋めたりするのが丁度いい距離感では?
完全新規さんはポツン感ある作品なので⭐︎4です
「カラーだからなんだ」と思ってたら…
まず冒頭でぶん殴られます。
ガンダムファンなら聞き覚えのあるだろう例のフレーズから始まり、事前にSNSで囁かれていた宇宙世紀ifが「the origin」風の人物作画に「エヴァ」を作ったカラーならではのディティールマシマシのスーパーCGで繰り広げられるMS戦が組み合わさって脳みそバグりました笑。かつてのゲームで印象深いキャスバル専用的なノリを公式が映像化してくれるとは…!
「シン・仮面ライダー」っぽい半分悪ノリみたいなテンションで一年戦争を映画の前半部分でやりきります。「今回庵野は脚本か〜」という悲しいようなどこかホッとしたような気持ちで映画館に向かったのですが、庵野氏がノリノリで脚本書いたであろう実質的な「シン・ガンダム」が見れて常に口角上がってました。
後半はジオン勝利後の宇宙世紀、ジークアクスのお話の序章が繰り広げられます。前半との人物作画とノリのギャップに少々戸惑いつつも、前半の「シン・ガンダム」的なノリから脱却し、あくまでそれを下敷きにしつつも、「『水星の魔女』に続く新たな令和のガンダムを俺らが作るんじゃ!」という意欲的な意気込みが感じられ、劇場を後にする時には続きが気になって仕方なかったです。前作のエアリアル以上に違和感があったデザインのジークアクスも、どこかエヴァっぽいギミックでゴリゴリに動いている様に虜になり、何とかガンプラを家電量販店で確保してニッコニコでレビューを書いている次第です。
RX-78ガンダム
ファーストガンダムのアムロがシャアになったような話
赤い彗星が、赤いガンダムを操るという設定が、驚き
ファーストガンダムの名場面が蘇る、前半の展開
一転、後半は機動戦士Gundam GQuuuuuuXの導入編なので
キャラクターも変わり、現代風になり
定番の民間人がいきなり操縦してしまう、展開
今後の、シリーズのはじめとしての内容でした
赤いガンダムの受け継がれの意味は、今後分かるのでしょうね
あべこべ世界遊びの功罪と、後半の未達
宇宙世紀はフル視聴、それ以外もほぼ視聴で、どちらも楽しめるガンダムファンです。
そういう下地を持った者の感想になります。
先にざっくり感想をまとめると
・一年戦争ファンだけが大爆笑できて、それ以外の人は楽しみ方がわからない前半
・一年戦争ファンには特に、それ以外にも訴求の弱そうな後半
が81分でまとめて出てくる映画、でした。
以下、前半と後半、それぞれについての感想です。
------ビギニング(前半)について------
ギャグ漫画でお馴染みの「性格や能力が真逆! 反転あべこべ世界!」系のネタです。
一年戦争(1stガンダム)を舞台に、性格や能力が真逆ならどうなるのか見てみよう! という、肩の力の抜けたコメディ同人誌・同人アニメ的なエンタメでした。
・あのシャアが最初から優秀
・ジーンが出しゃばらず居残りしてる
・デニムが激昂せず冷静にコメンテーターしてる
・原作の台詞や画角を、立場を入れ替えてほぼそのまま再現ラッシュ
・パオロ艦長が冒頭で死ぬ←冒頭では瀕死でした
・ガルマが生きている←特攻して死にます
・さっさとビグザムを量産してぶつけてる←量産の暁には貴様らなぞ…とたられば論でした
・シャリアが若々しくて板挟みから脱出←ひどく老けていて板挟みで具合悪そうでした
・キシリアが「最後まで逃げない」宣言←真っ先に逃げていました
・マ・クベが「現実のために戦っている」←芸術のために戦っていました
・シャアがビットを動かせる←動かせませんでした。有線ビーム砲ですら自信なし
・セイラさんのMSがちゃんと強い←ガンダムがお姉さん座りになるほど弱かったです
・ワッケインが生き残る←死亡します
・ブラウブロ&ガンダムの最強タッグはサンダーボルトのパロディ
・終わりのシャリア独白はIGLOO1ラストのオリヴァー・マイ独白のパロディ
……
などなど、一年戦争ファンだと噴き出すのをこらえたくなるような悪ノリ祭りです。
本作でのシャアは最初から優秀で、彼がエースかつリーダーとして何もかもうまく運んでいくのを淡々と見る展開ですが、つまりこれは「原作ではシャアは超ポンコツだった」のコントめいた強調に他なりません。一方、原作で優秀すぎたアムロとララァは「存在すらしていない」ようです。あまりにも優秀すぎた二人は、この能力反転あべこべ世界では「存在を許されず、消失している」……というブラックジョークが、超優秀になっているシャアとの対比で抱腹絶倒。
「もしアムロがいなかったらどうなったか? if」の話という可能性も少しよぎりましたが、シャアはサイド7に入る前から優秀さを出しているので、それは筋違いでしょう。シャアはサイド7に入る前に、なんだか直観を得たというような一言を言っていますし。
私は古参なので全てのネタが手に取るようにわかりましたが、話や発想が上質だとは思いません。ドラゴンボールのファンが『転生したらヤムチャだった件』を見た時のような、「あははー、楽しい同人誌だなー」という、程度の低い笑いを自覚した楽しみを覚えました。まさにお祭りイベントの賑やかしOPムービーならギリギリ可、という具合です。庵野さんの出世作となったDAICON 3のオープニング・オマージュ作品のような。
反転あべこべ世界ネタは「元ネタを知らないと何も面白くない」宿命にあります。なので、もし1stを未視聴とか、ゲーム等で知っていても原作は観てないとか、そもそもガンダムは宇宙世紀もの自体全然知らない…とかだと、「淡々とシャアが活躍するアニメ」「どれが重要人物かもわからないアニメ(全部が新キャラに見え、全部理解しようと頑張るも、全部流されていってしまう意味不明感)」などの印象になり、楽しめないのは仕方ないと思います。確信的にそういう構造なので「なんだ、そうだったのか、内輪ノリの置いてけぼりアニメじゃないか」という批判が出るのは仕方が無いでしょう。その不満や批判は正当なもので、それに批判で返すようなみっともないことを古参はしない方がいいかな、と思います。
ビギニングは、そういうものでした。
------本編(後半)について------
そしてビギニングの結末から5年が経過し、宇宙世紀0085年。
話的には地続きですが、絵柄もノリもがらっと変えて続きます。
が、こっちは上のような古参に目配せするテンションから外れ(そのことは非難されるべきではありません)、ちょっと同一世界観と言えるのか際どいほどに軽いノリになっています。とりあえず、一年戦争のリアリティラインを受け止めてきた古参は困惑する内容。
ではここから一気に非古参向け、新規ファン獲得狙いか? ……というと、たぶんそうしたかったのだろうけど、正直「夢中にさせる」品質、面白さの総量が足りていない感じです。
今の10代~20代が好きなプロセカ~カゲプロのノリをこんな感じかなと取り入れ、たぶん作っている途中でサイバーパンク・エッジランナーズに憧れてしまい真似するもうまくいかず、水星の魔女を横目にシスターフッドを百合と騒いでもらうことも意識して、ビルドファイターズっぽくしろと上意もあったのか、「視聴者にどこで吠えて欲しいのか」をまとめきれないまま出てしまっている印象。
オタク専用の前半を取り除いて考えても、後半これだけの鬼ヅモと作品時間を使って「バチクソ推せる箇所」が見えないまま終了となるのは、単純に脚本やキャラがダメだからでしょう。
とても強い動画クオリティ、星街すいせいの歌、米津玄師の歌、一年戦争ifジオン勝利後をやっていい権利、と強ヅモを超えた鬼ヅモをしておいて、この「なんかこの先何を推せばいいのか定まらない感じで終わった」のはちょっとひどい。ツモの強さはマーケ系プロデューサーの成果なのでそのPはすごいのですが、それで作ったものがこれなのはクリエイティブ系プロデューサーの未熟という感じです。
---雑感---
これは妄想レベルですが、最初に本編(後半)が出来て、それを見て「やばい、完全にスルーされて終わるやつだ」とPレイヤーが危機感を抱き、庵野氏になんとかしてくれと頼んで開発期間を延長して前半を足してもらった。庵野氏は「この惨状からせめて『賛否両論』に持ち込むには…」と原作のシャリア・ブルみたいにお腹痛そうに苦しみ、「じゃあもう、あべこべパロディで! バカ要素を足すのでいきましょう! 古参と新参がぶつかればうやむやになるかもね! 後は知らんよ!?」と頑張った…もしかしたら、後半もかなり作っておいた展開を削って圧縮した(宇宙に消えたマチュがいきなり学校に通っててすでにジークアクスは預けてる所のつなぎとか)……のではないかと思います。
というのも、スタッフクレジットの脚本表記が、五十音順に反して庵野氏が2番目だったからです。↑のようなときは、そういう記載順によくなります。
なお、あべこべパロディ自体は「映像で見せてくれたこと」に感謝していますが、斬新とは思いません。というのも、ホビージャパン系列の読者参加ゲームでビギニング(前半)の流れは「みんなで作った」ので。ギレンの野望よりもそっちが元ネタな気がします。
シャアがガンダムを奪取し赤く塗り、重MA量産計画が通り、連邦はグラナダ攻め、ジオンの勝利…むしろ「とても懐かしく感じた」ぐらいでした。あの頃のガノタにはもはや共通文化ですよね。
ただ一点、ブラウ・ブロ&ガンダムがタッグを組んで無双はちょっとモヤっとしました。
というのも、それは今まさにクライマックスを迎えている『機動戦士ガンダム サンダーボルト』がブラウ・ブロを再解釈し、3年ほど前に発明的に描ききったものだからです。
その匂いを混ぜられると、同じ「一年戦争その後(0080年~)」を解釈の上で見事な一本の物語として丹念に描いている大傑作・機動戦士ガンダムサンダーボルトの下位互換という視点が出てきてしまいますし、許諾を取っているのならいいですが、もし知名度の差を使ってこの作品の成果のようにするつもりなら、それは嫌な感じがします。
---総評---
超古参……前半は楽しめる、後半は相当苦しい
それ以外……前半は楽しめない、後半もけっこう微妙
という、超古参もそれ以外も、それぞれの理由で50点満点から採点が始まってしまうような食い合わせの悪さ、伸びきらなさを感じる1作目でした。もちろん、世の他の映画やコンテンツは100点満点で皆受け止められる中で、です。
付け足しの緊急策のように思える前半をあえて記憶から消して考えても、やはり後半の「尺のわりに吠えや燃えや萌えが見当たらない、雰囲気アニメ段階で1作目終了」なのが大きく懸念点という気がします。外見はともかく、マチュ・ニャアン・シュウジ、どれも感情移入したり応援したくなったりする所まで来ていません。戦勝国ジオンのパイロットやクルーたち、難民ジャンク屋たちもそう。ペラい印象で出てきた全員が、魅力があるわけでもなくペラさを時間いっぱい証明して終わってしまった感じ。本作が吠えか燃えか萌えなのか、みんな確信を持てないまま体験は終了して、冷却期間に入ってしまいました。
この本編(後半)は、もし大筋を変えられずともマチュとシュウジの魅力と絆形勢を描ききり、二人が「マブ」になる所までに絞って全力で書いてくれた方が良かったように思います。マブって言葉は、運命ドリブンの脚本ではなくてマブダチの実感を受け取らせて初めて響く言葉です。(例えそれが、現代の若者にとって夢想的な憧れとして降ってくるものだとしても、です)
なので、例え映像的に楽に引きを作れるとしても、効果的に消化しきれないニャアンには尺を割かず、ジャンク屋は存在自体もっと減らしていい。「キャラを出すなら、魅力的にする。魅力的にできないなら、(まだ、も含めて)キャラを出さない」は、秒単位で引き込み速度が予後に関わる序盤は神経を尖らせてほしい。というか、昨年の同サンライズ『奪還のロゼ』はそんな感じのことをちゃんとやりきっていましたよね。同じサンライズのロボットアニメ・劇場先行公開ものとして比べると、作り手たちの物語造詣に差があると感じました。
以上になります。
私は、今後続編の劇場公開があったとしても、地上波や配信まで待つと思います。
「シン・ガンダム」って言っていいよね!
本作は、「ガンダム」シリーズ最新作「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」の劇場先行上映版です。スタジオカラーとサンライズがタッグを組んで製作したということで、めちゃめちゃ期待して公開2日目に鑑賞してきました。
ストーリーは、人類が宇宙に浮かぶスペースコロニーで生活するようになって半世紀が過ぎた宇宙世紀0079、宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑み、熾烈な戦いが繰り広げられる中、ジオンのエースパイロット・シャアが、搭乗した赤いガンダムごと忽然と消えてしまってから5年後、サイド6に暮らすアマテが、ジオンが開発した新型ガンダム・ジークアクスと赤いガンダムとの戦闘に巻き込まれる形でジークアクスに搭乗したのをきっかけに、非合法なモビルスーツ決闘競技「クランバトル」に身を投じていくというもの。
開幕早々、もはや誰もがDNAに刻まれているBGM、ナレーション、SE、サブタイトル等、ファーストガンダムを彷彿とさせる演出の数々に期待値爆上がりです。そして脳内に焼きついている、3機のザクのコロニー潜入シーンに懐かしさがこみあげます。しかも、その中にいるはずのない赤い彗星の姿が!おまけに、アムロが登場しないのをいいことにやりたい放題!まさかこんな夢のような展開を目にすることができるとは、激アツにもほどがあります!ビット装備の赤いガンダムを駆るシャアとブラウ・ブロのシャリア・ブルとのツーマンセルも眼福でした!こんな感じで、前半は1年戦争をサクサクなぞるのですが、できればもっとじっくり観たかったです。
ファーストガンダムの正史を忠実になぞると見せかけて、実際には誰もが一度は妄想した「if」の世界を繰り広げ、シャアの縦横無尽な活躍とそこから描くジオン勝利のシナリオに脱帽です。ザクの造形がちょっと好みではないけれど、エヴァンガンダムとして見ればこれもアリでしょう。いや、もうこれは、「シン・ガンダム」と言って差し支えないですよね!見事にやってくれました!
そこから、後半はいよいよ新シリーズのメインフェイズ突入となりますが、なんならこのままファーストリメイクの「シン」で観たかったかもです。とはいえ、アマテの物語もさまざまな謎や伏線を匂わせており、今後の展開に興味をそそられます。アマテはなぜジークアクスを操縦できたのか、赤いガンダムに乗る少年・シュウジは何者なのか、1年戦争の只中に消失した赤いガンダムと関係があるのか、そしてシャアはどこへ消えたのか。
前半ですでに「if」の展開を見せており、その前半の「シャア消失」を後半でも事実として引き継いでいます。しかし、消失時のシャアの残した言葉や後半のキャラデザの大きな変化を見ると、これは別の世界線と捉えた方がよいのかもしれません。となると、この世界線にも別のシャアがいるということでしょうか。それとも別の人間に転生しているのでしょうか。続きが気になります。
ガンダムと言えば、多彩なモビルスーツと迫力のバトルも大きな魅力の一つですが、本作でももちろん抜かりはありません。異次元のスピードで繰り広げられる圧巻のバトルが、とんでもないクオリティで描かれており、すばらし過ぎます!まさにスタジオカラーの面目躍如といったところでしょうか。今後もこのクオリティでテレビシリーズとなるのかと思うと、技術の無駄づかいではないかと思えるほどの質の高さに驚かされます。今から放送開始が楽しみです。
キャストは、黒沢ともよさん、石川由依さん、土屋神葉さんら。
Beginningだけで作品作れたよね
期待を持てるオモシロさでした!!だけど、、、
これはこれであり
あのシャアを中心としたifストーリーから始まる。ガンダムを奪ったからアムロの登場はなく連邦のエースパイロットはセーラさん。よって、一年戦争はシャアと一話しか出てこなかったあの人との活躍でジオン側の勝利。これが導入。その数年後からが本編ということでしょう。
シャアのストーリーは展開は早いもののとても見応えがありました。マ・クベとか脇役多数登場。
本編の方も含めてですが音楽がとても良かったです。
ファースト世代。驚きとニヤニヤが止まらない80分!
ネタバレ有。
話題の『機動戦士Gundam GQuuuuuuX (ジークアクス)』、TV放送に先駆けた劇場公開に参戦。
わたしも1979年4月放送の『機動戦士ガンダム』(以下ファースト)の直撃世代。
土曜日夕方17時30分の初放送も観た記憶があるのですが、幼稚園児にはストーリーが難解で1話完結で単純明快だった前番組『無敵鋼人ダイターン3』ようには熱中せず、18時からの戦隊シリーズ再開第1弾の『バトルフィーバーJ』目当てにチャンネルを合わせていた感じでした。
因みに当日は17時30分『ガンダム』はじめサンライズ制作ロボットアニメ→18時00分『戦隊ヒーローシリーズ』→18時30分『タイムボカンシリーズ』→19時00分『まんが日本昔ばなし』→19時30分『俺はあばれはっちゃく』→20時00分『8時だョ!全員集合』→21時00分『Gメン‘75』→22時00分『テレビ三面記事ウィークエンダー』…TV黄金期、実に豪華&贅沢でしたね。
そのあとの1980年頃からの『ガンプラ』ブームからすっかり没頭。
平日夕方帯の再放送で再チェック、81年3月から全3部で公開された劇場版も完走。
もちろん「ガンプラ」も1/144、1/100、1/60のMSV含め全スケール全種類購入、コミックボンボン連載の『プラモ狂四郎』、『ホビージャパン』を読み漁る、完璧【ガンダム少年】でしたね。
6年後の『機動戦士Zガンダム』(1985)、1988年公開『逆襲のシャア』、1989年のOVA『0080 ポケットの中の戦争』まではフォローしておりましたが、2002年の『ガンダムSEED』は乗り遅れてしまい本日に至る次第。
公開前には今流行りのマルチユニバースと報じられ、自分の好きだった「ファースト」がどれだけ改変されているか不安でしたが、とにかく観てみないとはじまらないので劇場へ。
鑑賞終了。
自身を鼓舞して鑑賞して大正解。
ファースト信者には賛否両論あるかと思いますが、わたしは大賛成ですね。
「あの時のシャアの一つの判断」の違いだけで、歴史が大きく変わっていくストーリー構成が実に素晴らしい。何度観たファースト第1話のナレーション、SE、劇伴、セリフ、動きまで完璧に最新技術でトレース、最初の10分だけで鳥肌モノの感動でしたね。
たぶん脚本会議は、楽しく盛り上がったことだと思います。
シャア以下、マ・クベ、デニム、ティム・レイ、ワッケイン、カムランなどの脇キャラも再登場のなか、一番の衝撃はまさかまさかのファースト39話のみ登場のシャリア・ブル大尉の大フィーチャー。彼専用のモビルアーマー「ブラウ・ブロ」の活躍を45年後大スクリーンで鑑賞するなんて驚きとニヤニヤが止まりません。
1年戦争が終わった5年後の「サイト6」の描かれ方、特に平和を取り戻した日常がわれわれの世界との地続き感があって実に良いですね。
新キャラもいい意味でファーストに縛られない自由で躍動感があり、リデザイン、再設計された「ザク」をはじめとするモビルスーツも、思わず40年ぶりにガンプラを買いたくなるほどリアリティ感、説得力あるデザインに生れ変わって痺れました。
物語が進むうちにアムロ・レイをはじめとするお馴染みのキャラクターも登場するかと思いますが、どのようなシチュエーションで登場するのか、そしてあの人は登場するのかと想像するだけでも、子ども心に帰れますね。
ほんと、本放送も楽しみです。
つかみはOK
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