「緋色の弾丸の挫折から実に4(5?)年」名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック) lukpjbyさんの映画レビュー(感想・評価)
緋色の弾丸の挫折から実に4(5?)年
緋色の弾丸がなんだったのか、良作を出されるとますます浮き彫りになる。
以前自分でメタ考察したレビューを読んだが、急遽脚本の変更をしたならしたで、
それも料理するのが監督の手腕なので、永岡監督とは全く趣味嗜好、
見せ場や力量など合わないことは分かっている。(五稜郭もテレビスペシャルで
良かったのでは?)
さて、今回の長野県警組、実に素晴らしい映画という舞台で
風呂敷を畳めた感です。本当に素晴らしかった。
青山先生が抱えていた長野組の着地点の構想と現状黒の組織で
巻き起こった事案を絡められた上に幼馴染がやっとくっつく、という
青山劇場必須のコンテンツもあった。
私個人は櫻井さんの脚本なので信頼はしきっていた。
鰐の部分を一切合切カットしたのも良かったと思う。(今回のメインはあくまで長野組)
監督と脚本の相性が本当によかった。
今回良かっただけに、本当になぜ緋色の弾丸があんなことになったのか…。
過去を蒸し返すべきではない、や、今回は今回だけで、と言われる言葉かも
しれないが、30作目前の歴史がある。
今回偶々ヒットした、今回は良かった、の偶然ではない。
緋色の弾丸で大頓挫した過去から、やっと良作を出せたという
制作(公式)の思いだと思う。
私が過去作(特に緋色の弾丸)を矢面に出しているように、制作側にも
緋色の弾丸の苦い部分を噛みしめているはずだ。
次はいい物をだす、という言葉や理想だけでは結果にならない。
今回の映画が良かったのは、制作側がしっかり苦い経験だと認識して
くれたお陰ともいえる。
あと3年。原作は既にネタ切れのようなので青山先生も映画に注力している
と思う。
最後、コナンが新一に戻るのが漫画なのか、映画なのか、というほど
近年のコナン映画での原作置き換えの比重は強い。
青山先生にはいろいろな風当たりもあったと思う。
お体に気を付けて、最後まで頑張ってほしい。
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