「諸伏高明の孫子スベりにウンザリ」名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック) 三茶のスタバで3時間さんの映画レビュー(感想・評価)
諸伏高明の孫子スベりにウンザリ
作品の内容としては、近年振り切っているアクションテイストに比べると、推理要素も含まれていたので、まずまずだったかなと。ただ、名作「水平線上のストラテジー」には明らかに及ばず。
とにかく余計だったのは、諸伏高明が出てくる度に、したり顔で孫子の言葉を引用する回りくどい表現をしていたこと。邪魔でしかなかったと感じたのは私だけでしょうか。
また、ここ数年にわたって毛利蘭の扱い方に苦労している印象が強い。工藤新一=コナンの真相を知らない分、灰原哀に比べて明らかに使い勝手が悪く、空手くらいでしか活躍の場を見出せず。
今回に至っては、諸伏高明の孫子スベりの解説要員として扱われる始末。一応ヒロインの位置付けである以上、登場させないと仕方がないので、今後も監督や脚本家の悩みの種になるんだろうなと感じた次第です。
諸伏高明はそう言うキャラなんです。蘭に関してもそうです。
原作ファンからしたら高明の言葉を蘭が説明するのは当たり前の事なんです。
映画だからと言ってそこを軽減してしまえば、原作ファンは違和感しか感じないでしょう。
>>ぴすさん
今回の予習程度で、がっつり原作を読んでいるわけではありません。
一方で、あらかじめ断っておきたいのは、
「原作ファンが喜ぶ演出や設定」=「良作の映画」とは個人的には定義しておらず、
「その映画単体の評価で、演出や設定に無駄がないか、内容が綺麗にまとまっているか」が大事だと思っています。
それでいうと諸伏高明の孫子引用は、物語において何の伏線にもなっておらず、諸伏高明自身の自己満表現の域を出ない中で、蘭がそれを都度わかりやすく解説するという、ただただ回りくどい時間が何度もあったので、正直これは冗長的と言わざるを得ないと感じました。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。