「純黒以降の作品の中だったら2番目だけど、壁は越えられない」名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック) 傀儡の悪魔さんの映画レビュー(感想・評価)
純黒以降の作品の中だったら2番目だけど、壁は越えられない
20作目以降の作品の中だったら面白いと感じた。前作が本当にダメだったから余計にそう思うかもしれないが。
終始シリアスで不穏な雰囲気を感じさせつつ、犯人を追い、その中でキャラを魅せるのはキャラがメインとなっていく近年の作風の中でもその見せ方は上手いと感じた。だけど、1つの事件を大軸に物語が進んでいくのは良かったが、ミステリーしてたかと言われたら微妙。以前のような「犯人は誰だ!?」って感じのミステリーではない。犯人突き止めるのに関しても絞るにしても要素が少なすぎる。容疑者、関係者の掘り下げが微妙すぎるのが良くない(今回に限った話ではないが)。
ただ俺としては景光の出し方はあれしかない、完璧すぎると評価をしたい。鑑賞前から景光を出すとするなら高明の死の間際の回想、走馬灯であって欲しかったし、原作本編のヒントや答えになり得るような出し方は絶対にして欲しくなかった為これは本当に安心した。生存説もあってはならないと思ってるし、言ってる人も見たくなかったから大否定は個人的に嬉しい。信仰してる人には申し訳ないが。大和と上原の恋模様の描き方も良かった。高校生たちの恋愛との差別化がしっかりあって大人な雰囲気、長野県警3人は描かれ方が非常に良かった。県を跨いだ高明の強引な捜査、もう少し掘り下げて欲しかったっていう欲望もある。
毛利小五郎に関して、なんだかんだ現在軸の小五郎の射撃は描かれていなかったのでカッコいいシーンが見れたのは良かった。ただ、眠らない小五郎とは言ってるものの結局は新一による推理でほぼ眠りの小五郎と変わらんかったのはどうにかできなかったのか。小五郎の推理がおれは見たかった、これだけは本当に悲しい。
風見、安室の出し方も元太、光彦、蘭のシーンも、回想でジョディ先生出してくるところも良かった。
おれが求めていたミステリー映画としてはイマイチだけど、キャラ映画としては小五郎の推理パート除けば各キャラの描かれ方は最高に良かったと思う。
「犯人は誰だ!?」これをずっと待ってます
毛利小五郎の射撃は赤井秀一の緋色の弾丸のおかげで残念な結果だよ……挙句に推理は工藤新一(コナン)が解いててこれだと眠らせてコナンが推理してるのとほとんど変わらない( ˙▿˙ )☝あれだけ眠らない毛利小五郎と持ち上げてあれだもん射撃をもっと大きくしたらまた変わったんだろうけど……
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