「だいたい公安のせい」名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック) マスゾーさんの映画レビュー(感想・評価)
だいたい公安のせい
司法取引
警察が犯罪事件の捜査にあたり
逮捕した容疑者から事件解決に有用な
情報を得るなどする引き換えに量刑を
軽くするといった措置
国によって扱われ方がやや異なり
アメリカは複数容疑によって量刑
(懲役年数など)がどんどん
積みあがっていく性質から一部の罪を
「認める」ことで軽減する
といった扱われ方
日本では重大犯罪以外の
金融関連事件や
組織的詐欺事件等で容疑者に
捜査に有用な情報を提供する
ことと引き換えに減刑される
といった違いがある
日本では司法取引が行われた
前例で有名なのは2018年の
カルロス・ゴーン事件
金融取引法違反や特別背任等の
不正に関わった秘書室長が
捜査協力した引き換えに不起訴と
された
というのがテーマの今回のコナン
4/18にオープンしたイオンシネマ土岐で
記念に観に行ってきました
コナン映画は他に観るもんがない
時に話の種にと見に行くくらいですが
今回はどうだったか
相変わらずのびっくり人間大集合
毛利のおっさんが射撃が得意とか
そんな設定あったっけ
まあハッキリ言って中身は
ルパンみたいなものととらえれば
いいんじゃないすかね(投げやり)
相変わらずの荒唐無稽
申し訳程度に推理っぽいものも
ありますが前述の通りテーマは
「司法取引によって犯罪者の罪が
軽くなるのは倫理的にどうなのか」
という部分
それを強調するために真犯人の
犯行の理由がかなりまわりくどく
なっています
えーとくちゃくちゃなのを
まとめると
長野の山中で起きた銃砲店の
強盗事件に巻き込まれて負傷し
バイアスロン選手生命を絶たれ
自殺した婚約者の隠れ公安刑事
が司法取引ですぐ社会復帰し
のうのうと生きてるのが許せない
と司法取引捜査の拡大を進める
政府に対しレーザー観測所の
移動通信車をパクって
衛星通信で国家機密をばら撒くぞ
と脅迫行為を行っている
ところを大和刑事に
見つかったところで
大和刑事も消そうとした
・・という感じ
色々ムチャすぎるだろと
伏線ぽいものを張っては張っては
「ライフル弾が撃てる小銃」
とかご都合アイテムのオンパレード
わけがわかりませんが
やってることはすごく地味
刑事はなんぼでも殉職していい
みたいのいい加減やめませんか?
太陽にほえろじゃないんだから
作中の司法取引制度の範囲が
リアルなのかフィクションなのか
まったくわからないので
婚約者の自殺と司法取引を
恨む関係性がどうしても薄くなる
公安の陰謀部分が強すぎて
起こってる事件自体は非常に地味
でいつもの爆発してひっくり返って
ですが全然関係なさそうな
長野のレーザー天文台まで吹っ飛びます
最近万博会場の遠影に
原 作
青 山 剛 昌
って付けると爆発しそうって
ミームが広まってましたが
そうじゃんどうせなら万博会場を
テーマにすればよかったのにね
怒られるからやめたか
良かったのはイオンシネマの
最前列の足が伸ばせるコンフォートシート
前の方ってあんまり座らないし
追加料金もなくおすすめです
何をおすすめしてるんだ
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。