リライトのレビュー・感想・評価
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いいじゃない
原作は既読。出だしの青春純愛パートは原作通りかな。池田エライザも期待通り上手く演じてる。
中盤のミステリーパートは脚本頑張ったねぇ。原作は字だけなので色々ミステリー的小細工ができるんだけど映像では出来ない。そこを早々にネタバレして青春純愛じゃなかった混乱を楽しむ方向に持っていったか。クラス全員手抜きせず高校生してる。いや、良い出来だと思います。
終盤の黒幕パートはイマイチかな。原作の方が味がある。ここをどう演じるかで解釈が変わるので楽しみにしてたんだけど、イマイチだったかな。
大林作品オマージュ部分も私は違和感無く楽しめました。ちなみに大林作品好きです。尾道聖地巡礼もしております。
もっともっとヒットして良い作品だと思うんだけどなぁ
主役の池田エライザさんはとても可愛かった
中盤の早い段階から、完全に台詞でのお話しの展開の説明(ほぼ言い訳)が始まってしまい、エンディングまでセルフネタバレ的な説明地獄が続きます。
極めて稚拙で面白くない映画だと感じてしまいました。
まるで、手足を縛りつけられたままで、動く歩道でゆっくり延々と、目的地まで運ばれていく感じでした。
橋本愛さんの演技は、また一つ私の中でガッカリが増えました。
主役の池田エライザさんはとても可愛かった。
友恵の物語が勝ってる
友恵の物語が勝ちすぎてる。。。
親ガチャ大ハズレ。
浴室が自室で、
読書(フィクション)がよりどころ
小説を書くことがあるいみでの復讐
しげるの密かな片想い
ロープウェイには乗れず
花火も片隅でみて
いっそのこと、友恵を実質の主人公にするくらいの脚本でもよかったかもしれません。
影の立役者がすごい
予告で気になってたので鑑賞しました!
高校3年の夏、転校生の保彦がやってきた。
彼はある小説を読み、憧れて、300年後からタイムリープしてきた未来人だった。
保彦と秘密を共有する美雪。やがて二人は恋に落ちた。
そして、7月21日、運命が大きく動く。保彦からもらった薬で、美雪は10年後にタイムリープする。未来の美雪は1冊の本を見せ、「あなたが書く小説。……絶対書ける。」と告げる。それは保彦が未来で出会う小説―タイムリープから戻った美雪は、未来へ帰っていく彼を見送った。「この夏の彼と私の物語を書き、必ず時間のループを完成させる」という約束を交わし。
10年後、小説家になった美雪は、ようやく出版にこぎつけた保彦との“自分だけの物語”を手に帰省する。―
しかし運命の日、いくら待っても10年前の美雪は来なかった。なぜ来ない!?
あの夏のタイムリープの謎と秘められた感情が、10年の時を翔けて明らかになる―
現在、過去、そして未来、時を翔けめぐり「リライト」される運命の行方は?
というのがあらすじ!
原作があるみたいでそれは未読です!
観てて思ったのがパラレルワールドはなさそうでしたね
同じ時間軸で物語は展開してそうでした…
たぶんですけど笑
最初は二股かなと思ったけど花火のことがあるしな〜と思ってたらまさかの茂以外のクラス全員とは思わなかった…笑
しかも保彦が33人いるのは笑ってしまった!笑
旧校舎が倒壊した時は友恵以外みんな飛び出して未来に行ってるし…
そこまで保彦がみんなと関係性を深めてたのがすごいですね
そして1ヶ月間の茂の役割が大変すぎる…
夏祭りはほんと地獄でしたね笑
会わないように立ち回ってるのすごいし面白すぎた😂
ほんと影の立役者ですよね
彼がいなかったらこの現在はなかったと思います
でも友恵を最後にしたことで拗れた可能性があるけどそれは運命の可能性もある…
そしてこのパラドックスで人生に影響出てる人もいるけどこれも運命なのか…
あと美雪が10年前の美雪に何て言ってたのか気になる
「それと…」って違う言葉をかけてたし🤔
そこから現在が変わってないとするとパラレルワールドができたかも…
そもそも未来の美雪と同じ言葉をかけたのか?
いろいろ気になるし考えるときりがないですね笑
でもいろいろ考えるのは楽しい😊
原作は読んでないですがとても楽しめました!
原作はいろいろどろどろで最悪なパラドックスみたいで…笑
映画とは違う結末みたいなので読んでみたいです!
面白い映画をありがとうございました!
33人いる!
何を隠そう、時間SF好き。だけど残念ながらほとんどの時間SFでは因果律が破綻している。
この物語も10年前の自分との再会がなくなった顛末がよくわからなかった。そもそもタイムトラベル要素は薄く、同じ時間軸内で33人に33回も同じ人物が学校内や祭りで接触して露見しないという無理筋な設定の方が際立つ。いわんや全員に小説を書かせようとするとか、何のことやら。未来人という告白を皆がすんなり受け入れすぎとも思う。
だいたいクラスメイトの誰かに小説を書いてもらわないと元の時代に戻れないとわかっていて、そんな危うい条件で過去にやってきたのだろうか。あまりにも無謀だ。主人公以下彼に言われたから書くことになったので、自発的でない時点でおかしなことになっている。
法条遥の原作は未読だが、尾道とかラベンダーの香りとか尾美としのりとか、おそらくこんなに大林宣彦色が強いはずはなく。ヨーロッパ企画の上田誠の脚色の段階でこうなったのかと推察するが、余分な味付けに感じた(同劇団の時間SFものは好きです)。
池田エライザも橋本愛も29歳とか、ま、10年後も演じるのでかろうじて納得するけれど、高校生?とクエスチョンマークが浮かぶ。年配の役者が若者に扮するのと、若い役者が年長者に扮するのでは…、後者の方がハードルは低そうだが。10代の有望株はあまり育っていないのだろうか。
時をかけるオマージュはともかく
本を読んでこちらにやってきた
だから誰か!にその本を書いてもらわないと完結しない
でクラス中に書いてもらう?
週毎に試みに失敗して未来人は増殖するチューリップ
まぁ解決は現在に残ったようにみえたのだが
暖かな想い出が利用されているのは嫌な味
人生を書き直すなんて言えるのは小説家か
タイトルなし(ネタバレ)
「サマータイムマシーン・ブルース」「ドロステの果てで僕ら」「リバー、流れないでよ」と、タイムリープモノに定評のある上田誠さんの脚本ってことで観にいきました。さすがに33周でクラス全員男も女もすべていい感じにカップルになるのは無理がありすぎ(すべては描かれてないけど)とか、花火より学校内の方が鉢合わせないようにするの大変だろとか、ツッコミどころは多かったけどけっこう楽しめた。たぶん読まないけど、原作はどうなってるんだ?
オマージュ
要素がまんまなので、「時をかける少女」等のオマージュなんだろうけど、あまりにも薄すぎないかと感じた。
33人が未来から来た普通の人にコマされ、皆で花火を観る一連の流れも陳腐。
ただ終盤、嫉妬からの独占欲を丸出しにした展開にシフトしたのかと思ったら中途半端。
原作ではこのあたりの描写がどうなっているのか気になるところ。
前半から奇抜な橋本愛を映すのであれば、青春に舵を切るのではなく中後半ドロドロさせても良かったのにな~。
原作さえもリライト
原作(映画ノベライズ版でない方の小説)にはあった、校舎を何度も崩壊させたり、いじめの場面を描写したりの場面は、実写映画で描くには適していなかったのか、原作の良さを損なわなず変えてあるのは好印象でした(ただ、舞台設定が静岡から広島に変わっているので、原作の地元の方々にとっては大変残念な変更かもしれません)。撮影上の都合と思われる変更にとどまらず、映画版独自のストーリー展開もあり、タイトルの「リライト」にはその意味もあるのかも、と思ってしまいました。
原作を読んでいなくても楽しめる内容でしたので、ストーリーや出演者など、何か少しでも気になっている方にはぜひ鑑賞をおすすめします。約2時間の上映時間で理解できるよう、原作よりも入りやすいのではないかと思います。ただ、原作ストーリーを少し簡略したのが映画版、というわけではないので、映画も原作も(元の原作も2度目、3度目と見直すことで発見することも少なくないです。興味持たれた方は、1回で終わらず何度も楽しんでほしい作品だと思います。
追記
監督登場のティーチイン上映会含め、今時点で映画版を4回見ましたが、どうしてもストーリーに関するもやもやが解消されずに残った部分があったように思います。一番大きいところでは、美雪は保彦との人生を選ぶべくさらにリライトしたのか、夫の章介さんとの人生を選び続けたのか、についてですが。
監督としてはどちらと決めず、映画を見た人それぞれが思い描いて良く、それが正解との趣旨のお話しをされていたと思います。
が、それでも気になってしまった方は、映画ノベライズ版の方に正解(の大部分)が書かれていますので、読んで答え合わせをしてみてください。もしかすると、答え合わせをする「覚悟」が必要かもしれませんが。
(ただもちろん、ノベライズ版と映画とで、どちらかのほうが他方よりも正解である、と決まっているわけでもないと思いますので、見た人次第・読んだ人次第、という監督の言葉がやはり正解なのかもしれません。
そこまで言い出すと、元の原作者が直接には描いていない、映画やノベライズ版の内容がそもそも「正解」になりうるのか、の話にもなってしまいそうなのでやめておきます。)
あとは細かいですが、表紙に美雪が「リライト」と手書きしたロルバーンのノートが映るシーン。何か重要そうだがどういうことなのか、映画では理解が追いつきませんでしたが、ノベライズ版を読んで「そういことだったか」と知ることができました。
評価も、当初の星4から4.5に変更しました。2回見てもまだもう1回見たいと思える作品となったので、星4では足りなかった。5にしようか非常に迷いましたが、ノベライズ版では答えがあることについては、映画の方でももう少しは教えてくれても良かったのにと思うので、満点の手前の4.5にします。
追記前に書いていたコメント内容とも重複しますが、原作小説や映画ノベライズ版を読んでおかないと楽しめない・ストーリーが追えないということでは全くありませんので、その点はぜひご理解いただきたいです。映画だけで十分楽しめる作品であり、本の方ではどうなっているのだろうかと買ってしまうくらい、私にとっては良い映画でした。
タイムリープはしても、リライトはしない夏
タイムリープ作品が、実はあまり好きじゃない。
何回も同じ場面を繰り返す単調さが往々にしてあるからなのだけれど、この作品はおもしろかった!今までのタイムリープものとはちょっと違う!
未来からタイムリープしてきた転校生を、無事に未来へ帰す為に繰り広げられる同級生33人それぞれとの20日間。
しかし、そんな予定調和を壊す者が現れ、未来に変化が訪れる。そんな変化を受けた世界線を歩む主人公の目線で描かれた物語。
ラストに過去をリライトするチャンスを得るけれど、彼女はそれを選択しなかった。今の自分に満足しているから。むしろ、この経験をリライト物語として次なる小説に活かそうとしている。
そして本屋で自分の小説をリライトして書かれた「エンドレス・サマー」を読んでもなお、彼女は今を生き続ける。このポジティブなラストが印象的。
まあ、登場人物が高校生には見えないとか、未来人の彼があまりにも自己中心的で感情移入できないとか、気になる点もあるけれど、過去のタイムリープ作品へのオマージュとリスペクトも込められた青春映画としてこの夏にピッタリ!
ネタバレ全開で考察してみよう
主人公が実は主人公ではなくて1/33の存在でしかなく
主人公が書いた小説もトリガーとなる物ではなかった。
タイムリープも終わったのではなく、止めただけ
つまり保彦は時代か場所を間違えてタイムリープして来たのかも
ひょっとすると、トリガーとなった300年後の小説は
「時をかける少女」だったのかもしれない。知らんけど
ストーリーに無理があり過ぎ
タイムループの作品は数多くありますが本作のような展開は斬新で面白いと思いました。
ただ、残念ながらストーリーに無理があり過ぎます。一人、二人ならまだしも33人はやり過ぎでしょう。学校内や花火大会で、33組のカップルが全く出会わないなんて不可能です。原作は未読ですが、作者は何でこんなストーリーで読者が納得すると思ったのか理解できません。(まあ、文章だとそれほど不自然に感じないのかも知れませんが…)
それから、未来人に魅力がないためクラス全員が魅かれていくのがとても不自然に思えました。また、未来人は「人を騙すのは心が傷む」と口では言っていても全くそんな素振りはなく、自分が助かりたいが故に33人もの人を騙し続けるなんて人間性を疑います。観ていて不快な気持ちになりました。
あと、申し訳ないですが、池田イライザと橋本愛の女子高生役はイタかったです。
という訳で発想事態は面白かったのですか、ストーリーに無理があり過ぎるのと、未来人を筆頭にキャストに魅力がないため作品の出来としてはイマイチでした。
途中で
主人公が交代してしまうが、最後はちゃんと戻ってきて(話自体も戻ってきて)よかった。
5月以来見た中では一番好きかも。(無条件にタイムリープものが好きなので、この評価が妥当かは皆さんの判断にお任せしますが・・・)
タイムリープは散々使われてきただけに、複雑にせざろう得ないのだろうが、「時をかける少女」のシンプルさが懐かしい。
『時を“書ける”少女』を探して
原作は続編含めすべて発刊時に完読&先日再読。
予告や粗筋の段階でかなり改変ありそうだし、ポスターも古臭いけど、上田誠を信じて鑑賞。
最初の感想としては、「相当マイルドにしたなぁ」。
それでも(恐らく)原作より整合性は取れてるし、非常に分かり易く纏まってはいたと思う。
エライザや橋本愛に高校生はムリだと思ってたけど、動いてるのを見るとそこまで違和感なかったし。
爽やかさと、切なさと、適度な余白もあった。
でも自分が観たかったのはコレじゃないし、正直言うとのたうち回る茂が見たかったのよ。笑
『こいびとのみつけかた』の長台詞を知ってるから、倉悠貴のネタバラシパートを期待してたのに…
評価は映画単体でしたいので星3.5だけど、“原作の映像化”としてだと星2.5。
少なくともこれは「史上最悪のパラドックス」ではない。
そして本作だけで見ても、「「私だけの物語」のはずだった」を事前にバラしたのは失敗では。
保彦役はクラスの女子全員が惚れるほどイケメンか?
原作通りの中学生ならまだ“恋に恋する年齢”として嚥下できなくもなかったが、高校生だとムリが勝つ。
タイムリープ時に小説の話をするのも不自然過ぎる。
寄贈の話をしたときに美雪が既に気付いてたというのもおかしいし、茂は先生を帰らせるなよ。
アレを渡してしまったら友恵の“旦那”は未来に帰れてしまうし、でもそうじゃないとパラドックスになる。
この辺はもうちょい描写が必要だと思う。
演技は可もなく不可もなく、演出はチープさが隠せず、ただロケーションや色彩は良かったかな。
オリジナル展開にしても、もう一押しほしい。
ちなみに原作に手を出すなら『リライト』で止めておくことをお薦めします。真剣に。
scenario
上田さん脚本のタイムループもの、あぁこれは観にいかなあきませんわという事で鑑賞。
序盤は人間ドラマの盛り上がりが見えずかったるいな〜と思っていましたが、徐々にギアを上げていきタイムループが解剖されていってからの加速っぷりは凄まじかったです。
未来人の保彦がやってきてから日常が不思議な方向に行き、その中で小説を書くことを約束した美雪が10年の時を経て過去の自分にメッセージを伝えようとするが、過去の自分はやって来ず、自分の本がピンチになったり尾道の同級生たちとすれ違ったりと色々なズレが発生していく中でタイムリープを探していくといった感じで一筋縄ではいかないタイムリープものもとい青春ものになっていました。
序盤はどうしても土台作りのためなのもあってよく見るちょっと不思議な青春と淡い恋模様って感じでかなりベタなやつで、松居監督らしいなーと思いつつも意外性はあまり無かったのでボヤボヤしながら観ていましたが、その展開すらも伏線にして超えてくるのでお見事としか。
茂が人知れず32人分のループの流れを保彦と共にやっていたのは気苦労が半端じゃないわ…と関心するのと同時に絶え間なくやってくる保彦に対応しまくるスピーディーさに思わず笑ってしまったりもしました。
要所要所に感じた違和感、展開のつぎはぎなところの答え合わせをこれでもかってくらい丁寧に回収してくれて最高でした。
旧校舎の崩壊で全員なんで飛び出ていくんだろう?と思ったところはみんな保彦を助けようとしていたんだと繋がりましたし、茂はなんでこんなに色んな人に話しかけているんだろう?というのは全員と保彦を合わせないようにするためっていう細心の注意を払っての行動だというところで繋がったり、花火大会での立ち回りなんかも観てたらそりゃ花火見て感動して泣きたくもなるわなとなりました。
このコメディさが強まるタイムリープこそ上田さん脚本が大好きな所以で久々に感じられて良かったです。
終盤にかけての友恵のムーブは中々にワルいやつでした。
タイムリープに気づいて保彦を独り占めしようとしたり、小説の答えに一足早く気づいて他の同級生たちを足止めしたりと行動はもうヴィランそのものですが、しっかりやり切るところは正々堂々ヴィランやっていて気持ちよかったです。
橋本愛さんが最高に魅力的で全出演作の中でもぶっちぎりの良さを発揮していたと思います。
様々な選択の豊かさを活かしながら人生を紡いでいくっていうフィクションならではの良さが全開で良かったと思います。
変に溜めたりしない爽やかな終わり方もとても良かったです。
とりあえず原作を読みにいくのと、見ようとして見ていなかった「時をかける少女」も見なきゃなと思いました。
鑑賞日 6/15
鑑賞時間 20:15〜22:25
夏の尾道
親の実家が高校や港の風景のある瀬戸田です。
尾道市街もよく知っています。
タイムリープの起点となる日付のころ、現地ではツクツクボウシは鳴きません。
文献だと7月下旬から鳴き始めるとありますが、お盆前からお盆過ぎにかけ、「夏の終わり」の始まりを宣言するようにツクツクボウシの合唱のピークを迎えます。
映画館でツクツクボウシの鳴き声を聞いて、違和感でしばらくストーリーが入ってきませんでした。
映画で描写される時期はクマゼミが優占する、やかましいほどの蝉時雨がふさわしいです。
細かいようですが、個人的には夏の始まりなのか、夏の終わりなのかを描写するのにセミの鳴き声は結構重要な要素のように思いました。
ストーリーは大林映画のオマージュもあり、楽しく観覧できました。
ちょっと無理があったかな
池田エライザと橋本愛の高校生役にちょっと不安はあったが、まあ(ギリギリ)合格点だと思うし、途中はかなり楽しめました。が、最終的にはもやもやの残る一作でした。
スタートは”時をかける少女”をオマージュした展開で、尾美としのりや石田ひかりのキャスティングからみても”時かけ”だけでなく尾道シリーズ全体を意識しているのは確か。特にオールドファンにとってはいいことなんだが、中盤から独自路線に入ってからはちょっと無理しちゃったかなという印象。
タイムリープ物のお約束ともいえる伏線回収はきれいに行われていてその点は楽しめたんだが、美雪の行動や友恵と保彦の関係など感情が深く掘り下げられていないから、何でそうするの?としか思えない。美雪のダンナの扱いなんて中御半端この上ない。
映画だからうまくいかなかったのかな、原作はいいのかな?ちょっと読んでみたくなった。
「あなたを待っています」ラベンダーの花言葉
ラベンダーの花言葉は「あなたを待っています」だそうで、自分の部屋で10年前の自分を待っている、小説を書いた人を待っているとか、この映画に合っていますね。この映画は大林監督の「時をかける少女」のオマージュに溢れていて微笑むべきなのか苦笑いするべきなのか、まあ、どちらにしろそこも楽しめました。
この映画の結末は結局どうなったのかわからなくなっちゃって、鑑賞してから4日間、頭の中を整理していました。図書室での種明かしのシーンからエンドロールまでに話が整理できなくて混乱したまま終わってしまいました。他の方のレビューを見れば答えに近づけるのでしょうけど、ある程度自分の中で筋を整理して、他の人のレビューで答え合わせをして、二回目再確認しに観に行くかどうか考えています、というのが一回目鑑賞時点の感想です。
話の全体の筋道から言うと、茂が好意を寄せていた友恵が最後の33人目になって友恵自身はタイムリープしなかったものの見事「エンドレス・サマー」のタイトルを保彦に告げ、保彦はやっと未来に帰れる状況になったけど友恵の説得で現時代で生きることを選択し、美雪に小説「少女は時を翔けた」を書かせ手に入れるために美雪周回の保彦に干渉させて10年+数日のカプセルを美雪に渡させた、という話に見えました。
友恵は未来の自分からもらった小説「少女は時を翔けた」を読んで周りを見渡すとみんな保彦と関わっているのに自分だけ関わっていない、だから33人目だと気がついた、という話でしたが時間軸で考えると33人は同時に保彦に接触しているわけで、ただ単に保彦が友恵に話かけるタイミングが遅かっただけ、何人目かは周りを見ても実際には本人にはわからないはずです。そして友恵周回で現時代で生きるためにタイムリープをやめ、そして出版されたのは美雪の書いた小説をリライトした「エンドレス・サマー」でした、と。
同窓会後の図書館での友恵の告白、本のタイトルは「エンドレス・サマー」、“エンドレス“とは何を指すのか、保彦が33週もタイムリープしているのを知っていたのは保彦本人と茂と友恵の3人だけ、しかし保彦が未来で読んだのはタイムリープ物の小説ではなかった、だからこそ小説を書いた人間1名を探し当てるため何度もタイムリープする羽目になっていると茂に文句言っていた訳で、美雪の「少女は時を翔けた」に“エンドレス“要素があったとも思えず、友恵がタイムリープ物にリライトしたなら保彦が未来で読んだ物ではない=出版されないものだろうし、じゃあ“エンドレス“って何だろう??と混乱していたら二つ目の混乱がすぐに来ました。
美雪がもらったタイムワープカプセルは友恵が夫になった保彦に頼んで10年と数日ずらして調合したものだった、ということは、もし友恵が最後の33人目で美雪がずっと前の周回だった時、美雪にカプセルを渡したのは数年後の友恵に頼まれた保彦だったわけで、その美雪周回の保彦は数年後の未来からやって来た保彦に干渉されたはずでその時に「あの本を書いたのは友恵だったわ」と聞いたとしたら次の周回は友恵を選ぶはずだし、未来の保彦から理由を聞かずにカプセルだけ受け取って美雪に渡したとしたら保彦も「何かあるゾ〜」と訝しげに思うはずだし、数年後から来た保彦が美雪周回の保彦に黙ってカプセルを渡したなら美雪は10年ちょうどのカプセルと10年+数日の二つのカプセルをもらうことになるはず、あれ?これどうなってんの?と混乱してしまいました。
10年+数日のカプセルだけを美雪に渡すためには友恵より美雪の方が後の周回だったはず、そして33人全員と周回するためには美雪が最後の33週目、そしてその前の32週目が友恵の周回だったんじゃないか、32週目で答え合わせの「エンドレス・サマー」にたどり着きこれでいつでも帰れるわとホッとして友恵の説得で現時代に生きることにしたものの友恵から小説の原本「少女は時を翔けた」をまだ手に入れていない事を聞いていたら美雪が小説家でデビューした事を知り、原本を書いたのは美雪だと判ったものの保彦は美雪だけ残して周回していないことに気がついて数年後から再度カプセルを飲み茂の元に戻る。保彦は茂に「お前がモタモタしてっから、ちょっと老けちゃったじゃんよー」とおどけながら言っていましたが、実際に数年経っていたので本当に老けていた。茂は最後まで残していた美雪を保彦が未来に戻るために手解きすることにした。そして「数年老けた友恵の夫の保彦」が33週目の美雪周回を実行し10年+数日のカプセルを美雪に渡した。つまり、「茂が恋心を寄せていたのは友恵ではなくて美雪だった。」と言う話だったのでしょうか?
美雪の書いた「少女は時を翔けた」を手にいれ、過去の友恵に渡せたことでこれでようやく保彦はカプセルを飲んで未来に戻れる状態になったはず、と言っても実はそれも保彦の考えた仮定の話。結局その後未来に戻れるようになったのかどうか描写はありません。もしかしたら保彦が未来で読んだ小説は美雪の書いた「少女は時を翔けた」で、友恵が過去に送って“リライト“してしまったものだから小説の内容がタイムリープもの「エンドレス・サマー」に書きかわっちゃって、保彦は未来永劫タイムリープから抜け出せなくなり二度と未来に戻れなくなってしまった=人生の“リライト“をしちゃったのかも知れません。
結局のところ保彦が未来で読んだのは「少女は時を翔けた」なのか「エンドレス・サマー」なのか、タイムリープから抜け出せるのかもう抜け出せないのか、友恵の干渉で未来が変わっちゃったのかどうなのか、このあたりが混乱して複雑な気持ちでエンドロールを見る私。何か見逃したのか、もっとちゃんと見ていれば伏線はあったのか、大きな勘違いをしているのか、あの“口パク“はなんて言ったのか、一回観ただけではよくわかりませんでした。他の方のレビューや解説を見れば答えがわかって「あ!そういうことだったのか!」と理解できたなら再確認しに二回目を見に行くかも知れません。そういう映画に作ってあるんだと思います。
さあ、これアップしたら他の方のレビューを見ますかね。
パラドックスの謎、一緒に考えて、教えてくださいな
タイムリープもの大好きな私のとっては絶対に外せない映画!期待通りの映画でした。尾道三部作!サマータイムマシンブルース!どこをとっても心ワクワク、ニヤニヤ楽しませてもらいました。ただこうしたタイムリープものはパラドックスをどのように解決、説明するかが作品の醍醐味なのですが、そこが私にはどうしてもすっきりしない部分が残ってしまいました。いやもちろん私の理解不足なのでしょうが、そこは強引でもつじつま合わせを提示してほしかった。いや提示してあったが私が見落としたか理解できなかったのでしょう。
前半、美雪(池田エライザ)と保彦(阿達慶)のひと夏の想い出、ゆったり楽しめる。中盤、10年後のクラス会で明かされる事実、オーそう来たかとワクワクな展開、細かい伏線の回収にニヤニヤ、ところが終盤の美雪と友恵(橋本愛)のやりとりで謎がいっぱい残ってしまった。
さて、私に残ったもやもやは次の点です。皆さんの解釈を教えてください。
① なぜ美雪は友恵が図書室に来ると知っていた?②友恵が図書室で口にした青いカプセルは過去に遡るカプセル?③友恵の今の夫は保彦だよね?10年後の今も保彦は無限ループから抜けられていないということ?では、残り32人の保彦はどうしているの?④友恵は保彦と一緒ならリライトする必要ある?→自分が一人目になりたかったから?⑤友恵が美雪のカプセルを調整したというが、それはいつ、何のため?⑥10年後の美雪が持っていた「少女--」の本はよく見ると古びていたがそれは何故、何を意味する?⑦保彦が最初に感動したのは「少女--」であり作者が美雪と知っていたはず、友恵が未来を書き換えたとしても美雪に固執すべきではなかったか?⑧友恵は何故自分が33人目と知っていた?→10年後の図書室から飛んできた未来の自分から「少女--」を渡され事情を聞かされたから?⑨「エンドレス--」を出版した10年後、エンドレスの時間軸の未来から来た保彦、では「少女--」の時間軸の保彦はどうなった?
すいません、重箱の隅をつつくようなことばかりで、これら全て無視しても十分楽しめる映画なのですが、これらの謎が解明できれば一層スッキリできると思うのです。それにしても橋本愛には驚愕、カプセルを舌に乗せニヤッとしたシーン、その情念と妖艶さにゾクッとした!橋本愛、日本を代表する女優になると確信した。
鑑賞中は面白かったが、後で思い返してみたら1番肝となる部分がよく分かってなくて混乱したままである。(再鑑賞)追記有り
鑑賞中は、「ああそーか、そういう事だったのか (゚ロ゚ノ)ノ、 なるほどネ」 などと思っていたのだけれど、今振り返ってみると橋本愛さんと池田エライザさん周りの話がよく分かってないというか、思い出せない。
だから、もし誰かに説明しろと言われたら出来まてん (^^)。
10年後の美雪(池田エライザ)と10年後の友恵(橋本 愛さん)が会って、美雪が出版できなかった「少女は時を翔けた」を友恵(橋本 愛)に渡し、友恵はビッシリと書き込みがある「少女は時を翔けた」を美雪(池田エライザ)に渡したところは覚えている。
で、頭の中が混乱してて、記憶まで怪しくなってきた。
10年後の友恵は10年前の友恵(高3)に「少女は時を翔けた」を渡したと思うが、それは保彦と会う前に渡したのか、保彦が未来へ帰った後だったのか、まだ保彦と交際してるときだったのかが定かでない。
そもそも友恵と保彦って交際してたっけ?ロープウェイは保彦と見上げてたと思う。
地震で旧校舎がつぶれたときも友恵は落ち着いてたような気がする(知ってたのか?)
友恵は保彦が33又掛けてるのを知ってたが、どうして知ってたんだっけ?誰かか教えた場面が有ったのは覚えてるが、その誰かが友恵にどんな説明をしてたんだっけ?
アレっ、結局、美雪と友恵は最後にどうしたんだっけ、どうなったんだっけ (?_?)。 友恵は保彦と結婚したっぽい。水道の蛇口とか治してるらしい。
結論としては、
面白かったが、よく分かってないという事だ ♪ヽ(´▽`)/
それから、話は変わるが、最初の美雪と保彦の高校生ラブストーリーが、なんてお座なりで、安っぽい作りなんだと思った。
あとから考えれば、「少女は時を翔けた」の内容が2人の短い夏の思い出だということなので、その内容である実際の2人の出会いから別れまでの場面なんて、ぺペッとやっときゃいいというわけなのだと思った。 結局、この夏、2人は美しい思い出を作ったのでしたという事が見ている人に伝わればいいわけである。
だけど、それは後になって色々分かって来たから言えることであって、最初見たときは、薄っいドラマだなと思った。
実際こんな感じ → 図書館で出会って、保彦すぐサッサと未来人であることをバラシ、何と美雪は驚くでもなく信じるでもなく → ロープウェイや花火の場面 → キスと別れ (終わり)
感想:「ハア ( ゚д゚)、 何じゃこりゃ」
まあ、悪くはないんだけど、出会いから別れまでがアッという間だったので、あっけに取られたという感じ。
きっと映画やTVドラマをよく見る人は、余りに薄い内容に、「わしゃあ、いったい何を見せられてるんじゃ」とか、「えっ、なになに?何なの?」と一瞬戸惑ったんじゃなかろうかと思われる (イヤ、僕だけかも (^^) )
☆ 鑑賞直前にポスター見たら、一番下に 「橋本 愛」 の名前を見つけてテンション上がった \(^o^)/
橋本愛さん演ずる友恵が、映画の中では、最初、わけ知り顔に見えたので未来人かと思った。
新作がいろいろ公開される公開初日の金曜日は、リバイバルの「はじまりの歌」と「フロントライン」を見なきゃならん。ということで、2日目の土曜日に鑑賞。
【追記】 再鑑賞:2025(令7)/6/23㈪ 立飛
よく分かってなかったところを確認。
10年後の池田エライザと橋本愛が図書館で会い、池田エライザは、出版されなかった「少女は時を翔けた」(新品)を橋本愛に渡し、橋本愛は、「サマータイム」の元になった書き込みだらけの「少女は時を翔けた」(古い10年物)を池田エライザに渡す。
で、大人の橋本愛は10年前に翔び、高校生の橋本愛にエライザから受け取った「少女は時を翔けた」(新品)を渡す。高校生の橋本愛はこの本を元に「サマータイム」を書き上げ出版する。パクリやんけ (^^)。
全71件中、21~40件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。