リライトのレビュー・感想・評価
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シネマ尾道にて鑑賞
オール尾道ロケの映画を尾道の映画館で観るという不思議な体験をさせていただきました。さっきまでいた場所や、今まさにいる場所(映画館)がスクリーンに映し出され、まるで自分が物語の一部になったような感覚に陥りました。ストーリーも面白く、特に池田エライザさんが主役かと思いきや、意外な方向へ進んでいくあたりは見応えあり。ただ、いくら何でも登場人物のモノローグに頼りすぎだと思いました。まるでラジオドラマのようで、耳からの情報だけで「理解」させられてしまうから、全く心が震えないのです。もっと映像で表現するという努力をしていただきたかったです。あとエライザさんの夫(内面も外面も=役柄の話です)が生理的にアウトだったので、ラストで別人に替わっているというオチなら良かったです。
33人もいる!
2025年映画館鑑賞63作品目
6月21日(土)イオンシネマ石巻
通常料金−dポイント300→1500円
原作は『バイロケーション』の法条遥
監督は『ハンド全力』『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』『手』『ちょっと思い出しだけ』『くれなずめ』の松居大悟
脚本は『サマータイムマシン・ブルース』『ペンギン・ハイウェイ』『前田建設ファンタジー営業部』『ドロステのはてで僕ら』『リバー、流れないでよ』の上田誠
元と時代に帰れなくなり夏の20日間を繰り返す未来人とタイムリープしてきた高校時代の自分自身を待っているのに待てど暮らせどやって来ないので気を揉む小説家の話
粗筋
高3の夏に未来人との約束で彼との不思議な出来事を5年かけ小説にまとめ出版社に持ち込んだもののボツになった美雪
なんやかんやで小説家デビューしそこそこ売れっ子になった美雪はボツになった例の小説を書き直し出版する運びに
しかし盗作ではないかという噂が流れ出版はできなくなった
単なるSFラブロマンスでは終わらなかった
ネタバレでの保彦と茂の奮闘ぶりが笑える
舞台は尾道
ロケ地も尾道
拘っている
タイムスリップものにゆかりがある俳優が数人登場
担任教師役の尾美としのりは某角川映画に因んでの起用だろう
未来人役の高柳良一は残念ながら俳優を辞めてしまった
ちょっぴり頭が痛くなったが面白いのは確か
何度も何度も観て噛み締め味わって楽しむスルメイカのよう
配役
保彦と秘密を共有する高3で読書が好きなことから図書委員になり成人後は小説家になる石田美雪(旧姓:大槻)に池田エライザ
自らの発明で300年後から来た未来人で転校生として美雪らに関わる園田保彦に阿達慶
クラスのまとめ役の酒井茂に倉悠貴
クラスメイトで文学女子の雨宮友恵に橋本愛
クラスメイトで高校時代はソフト部に所属し今ではタウン誌のライターになった林鈴子に久保田紗友
クラスのマドンナ的存在で今は脚本家志望で元女優の羽瀬川敦子に山谷花純
天真爛漫なクラスメイトで小説を挫折し介護士になった増田亜由美に大関れいか
クラス委員の優等生で地元紙の記者をしている桜井唯に森田想
クラスメイトで部活に全力投球し今では結婚して理容師になっている西山晴子に福永朱梨
クラスのムードメイカーの室井大介に前田旺志郎
クラスメイトで今はラーメン屋の安達大地に若林元太
クラスメイトで今は地元の出版社に勤める坂東功太に池田永吉
クラスメイトで今はマッサージ師の桑田陽子に尾西美海
クラスメイトで今はサラリーマンの山本翼に高瀬丈一郎
ピアノ伴奏するクラスメイトに成瀬凛
クラスメイトに小川涼
クラスメイトに松本拓海
クラスメイトに鈴政ゲン
クラスメイトに丸山大翔
クラスメイトに大崎凛
クラスメイトに平野宗佑
クラスメイトに大嶋晃綺
クラスメイトに荒谷瑠香
クラスメイトに村田詞音
クラスメイトに前沢咲穂
クラスメイトに中野綾琉
クラスメイトに田中優笑
クラスメイトに中川健登
クラスメイトに中本慶一郎
クラスメイトに今村亘
クラスメイトに早坂健生
晴子の夫の土井翔に晃平
カープの帽子を被っている晴子の息子に久保響
美雪のクラスの担任教師の細田に尾美としのり
美雪の母の大槻和美に石田ひかり
美雪の夫の石田章介に篠原篤
美雪の編集者の佐野邦洋に長田庄平
編集者の多岐川にマキタスポーツ
友恵の母に町田マリー
友恵の父に津田寛治
室井の母に飯島順子
金髪に八条院蔵人
アナウンサーに山内宏明
夜店のたい焼き屋に東迎昴史郎
夜店の射的屋に本折最強さとし
ゴンドラの係員に藤谷理子
😐
尾道、タイムリープもの、松井大悟、池田エライザ、マタゾウを期待させるに十分な幾つものプラス要素。一方で個人的には評価保留中の上田誠脚本。は、た、し、て…。
結果は半分位です。ヨーロッパ企画はドロミテとリバーと舞台を一つと、上田誠が脚本のチョコプラの単独を鑑賞しています。
スジ的に、前半の期待させるドキドキ感が、中段の「二股疑惑」でスッと覚め、その後、倉くんのセリフと回想シーンによる謎解きで「弁解」が続くが、こちらの覚めた気持ちを逆転させるパワーはもう残っていなかった。男子も入れた33人てのは、バカなんじゃないかと思った。
というわけで大変残念でした。
尾道を舞台にしてくださってありがとうございます。
尾道出身で、転校生やさびしんぼうの撮影も生で拝見し、今は遠く離れて暮らす私には、楽しかったのひと言です。もともと、“そんなことあり得ない”とか、“そんなの矛盾してる”など、難しいことは考えずに、単に楽しむタチなのではありますが、「時かけ」を大きく超えるストーリーには驚きましたし、茂くんは屋上で33人の保彦くんを33回相手にしたのは大変だったよね(計1089回ってことになる???)とか、ちょっと頭がグルグルとはしました。故郷の風景はとにかく懐かしかったです。今回は仕事のついでで尾道に寄ることができ、シネマ尾道で鑑賞したのですが、観客が10人足らずだったのは寂しい限りです。宣伝がまずかったのでしょうか。
いいじゃない
原作は既読。出だしの青春純愛パートは原作通りかな。池田エライザも期待通り上手く演じてる。
中盤のミステリーパートは脚本頑張ったねぇ。原作は字だけなので色々ミステリー的小細工ができるんだけど映像では出来ない。そこを早々にネタバレして青春純愛じゃなかった混乱を楽しむ方向に持っていったか。クラス全員手抜きせず高校生してる。いや、良い出来だと思います。
終盤の黒幕パートはイマイチかな。原作の方が味がある。ここをどう演じるかで解釈が変わるので楽しみにしてたんだけど、イマイチだったかな。
大林作品オマージュ部分も私は違和感無く楽しめました。ちなみに大林作品好きです。尾道聖地巡礼もしております。
もっともっとヒットして良い作品だと思うんだけどなぁ
主役の池田エライザさんはとても可愛かった
中盤の早い段階から、完全に台詞でのお話しの展開の説明(ほぼ言い訳)が始まってしまい、エンディングまでセルフネタバレ的な説明地獄が続きます。
極めて稚拙で面白くない映画だと感じてしまいました。
まるで、手足を縛りつけられたままで、動く歩道でゆっくり延々と、目的地まで運ばれていく感じでした。
橋本愛さんの演技は、また一つ私の中でガッカリが増えました。
主役の池田エライザさんはとても可愛かった。
友恵の物語が勝ってる
友恵の物語が勝ちすぎてる。。。
親ガチャ大ハズレ。
浴室が自室で、
読書(フィクション)がよりどころ
小説を書くことがあるいみでの復讐
しげるの密かな片想い
ロープウェイには乗れず
花火も片隅でみて
いっそのこと、友恵を実質の主人公にするくらいの脚本でもよかったかもしれません。
影の立役者がすごい
予告で気になってたので鑑賞しました!
高校3年の夏、転校生の保彦がやってきた。
彼はある小説を読み、憧れて、300年後からタイムリープしてきた未来人だった。
保彦と秘密を共有する美雪。やがて二人は恋に落ちた。
そして、7月21日、運命が大きく動く。保彦からもらった薬で、美雪は10年後にタイムリープする。未来の美雪は1冊の本を見せ、「あなたが書く小説。……絶対書ける。」と告げる。それは保彦が未来で出会う小説―タイムリープから戻った美雪は、未来へ帰っていく彼を見送った。「この夏の彼と私の物語を書き、必ず時間のループを完成させる」という約束を交わし。
10年後、小説家になった美雪は、ようやく出版にこぎつけた保彦との“自分だけの物語”を手に帰省する。―
しかし運命の日、いくら待っても10年前の美雪は来なかった。なぜ来ない!?
あの夏のタイムリープの謎と秘められた感情が、10年の時を翔けて明らかになる―
現在、過去、そして未来、時を翔けめぐり「リライト」される運命の行方は?
というのがあらすじ!
原作があるみたいでそれは未読です!
観てて思ったのがパラレルワールドはなさそうでしたね
同じ時間軸で物語は展開してそうでした…
たぶんですけど笑
最初は二股かなと思ったけど花火のことがあるしな〜と思ってたらまさかの茂以外のクラス全員とは思わなかった…笑
しかも保彦が33人いるのは笑ってしまった!笑
旧校舎が倒壊した時は友恵以外みんな飛び出して未来に行ってるし…
そこまで保彦がみんなと関係性を深めてたのがすごいですね
そして1ヶ月間の茂の役割が大変すぎる…
夏祭りはほんと地獄でしたね笑
会わないように立ち回ってるのすごいし面白すぎた😂
ほんと影の立役者ですよね
彼がいなかったらこの現在はなかったと思います
でも友恵を最後にしたことで拗れた可能性があるけどそれは運命の可能性もある…
そしてこのパラドックスで人生に影響出てる人もいるけどこれも運命なのか…
あと美雪が10年前の美雪に何て言ってたのか気になる
「それと…」って違う言葉をかけてたし🤔
そこから現在が変わってないとするとパラレルワールドができたかも…
そもそも未来の美雪と同じ言葉をかけたのか?
いろいろ気になるし考えるときりがないですね笑
でもいろいろ考えるのは楽しい😊
原作は読んでないですがとても楽しめました!
原作はいろいろどろどろで最悪なパラドックスみたいで…笑
映画とは違う結末みたいなので読んでみたいです!
面白い映画をありがとうございました!
33人いる!
何を隠そう、時間SF好き。だけど残念ながらほとんどの時間SFでは因果律が破綻している。
この物語も10年前の自分との再会がなくなった顛末がよくわからなかった。そもそもタイムトラベル要素は薄く、同じ時間軸内で33人に33回も同じ人物が学校内や祭りで接触して露見しないという無理筋な設定の方が際立つ。いわんや全員に小説を書かせようとするとか、何のことやら。未来人という告白を皆がすんなり受け入れすぎとも思う。
だいたいクラスメイトの誰かに小説を書いてもらわないと元の時代に戻れないとわかっていて、そんな危うい条件で過去にやってきたのだろうか。あまりにも無謀だ。主人公以下彼に言われたから書くことになったので、自発的でない時点でおかしなことになっている。
法条遥の原作は未読だが、尾道とかラベンダーの香りとか尾美としのりとか、おそらくこんなに大林宣彦色が強いはずはなく。ヨーロッパ企画の上田誠の脚色の段階でこうなったのかと推察するが、余分な味付けに感じた(同劇団の時間SFものは好きです)。
池田エライザも橋本愛も29歳とか、ま、10年後も演じるのでかろうじて納得するけれど、高校生?とクエスチョンマークが浮かぶ。年配の役者が若者に扮するのと、若い役者が年長者に扮するのでは…、後者の方がハードルは低そうだが。10代の有望株はあまり育っていないのだろうか。
時をかけるオマージュはともかく
本を読んでこちらにやってきた
だから誰か!にその本を書いてもらわないと完結しない
でクラス中に書いてもらう?
週毎に試みに失敗して未来人は増殖するチューリップ
まぁ解決は現在に残ったようにみえたのだが
暖かな想い出が利用されているのは嫌な味
人生を書き直すなんて言えるのは小説家か
タイトルなし(ネタバレ)
「サマータイムマシーン・ブルース」「ドロステの果てで僕ら」「リバー、流れないでよ」と、タイムリープモノに定評のある上田誠さんの脚本ってことで観にいきました。さすがに33周でクラス全員男も女もすべていい感じにカップルになるのは無理がありすぎ(すべては描かれてないけど)とか、花火より学校内の方が鉢合わせないようにするの大変だろとか、ツッコミどころは多かったけどけっこう楽しめた。たぶん読まないけど、原作はどうなってるんだ?
オマージュ
要素がまんまなので、「時をかける少女」等のオマージュなんだろうけど、あまりにも薄すぎないかと感じた。
33人が未来から来た普通の人にコマされ、皆で花火を観る一連の流れも陳腐。
ただ終盤、嫉妬からの独占欲を丸出しにした展開にシフトしたのかと思ったら中途半端。
原作ではこのあたりの描写がどうなっているのか気になるところ。
前半から奇抜な橋本愛を映すのであれば、青春に舵を切るのではなく中後半ドロドロさせても良かったのにな~。
原作さえもリライト
原作(映画ノベライズ版でない方の小説)にはあった、校舎を何度も崩壊させたり、いじめの場面を描写したりの場面は、実写映画で描くには適していなかったのか、原作の良さを損なわなず変えてあるのは好印象でした(ただ、舞台設定が静岡から広島に変わっているので、原作の地元の方々にとっては大変残念な変更かもしれません)。撮影上の都合と思われる変更にとどまらず、映画版独自のストーリー展開もあり、タイトルの「リライト」にはその意味もあるのかも、と思ってしまいました。
原作を読んでいなくても楽しめる内容でしたので、ストーリーや出演者など、何か少しでも気になっている方にはぜひ鑑賞をおすすめします。約2時間の上映時間で理解できるよう、原作よりも入りやすいのではないかと思います。ただ、原作ストーリーを少し簡略したのが映画版、というわけではないので、映画も原作も(元の原作も2度目、3度目と見直すことで発見することも少なくないです。興味持たれた方は、1回で終わらず何度も楽しんでほしい作品だと思います。
追記
監督登場のティーチイン上映会含め、今時点で映画版を4回見ましたが、どうしてもストーリーに関するもやもやが解消されずに残った部分があったように思います。一番大きいところでは、美雪は保彦との人生を選ぶべくさらにリライトしたのか、夫の章介さんとの人生を選び続けたのか、についてですが。
監督としてはどちらと決めず、映画を見た人それぞれが思い描いて良く、それが正解との趣旨のお話しをされていたと思います。
が、それでも気になってしまった方は、映画ノベライズ版の方に正解(の大部分)が書かれていますので、読んで答え合わせをしてみてください。もしかすると、答え合わせをする「覚悟」が必要かもしれませんが。
(ただもちろん、ノベライズ版と映画とで、どちらかのほうが他方よりも正解である、と決まっているわけでもないと思いますので、見た人次第・読んだ人次第、という監督の言葉がやはり正解なのかもしれません。
そこまで言い出すと、元の原作者が直接には描いていない、映画やノベライズ版の内容がそもそも「正解」になりうるのか、の話にもなってしまいそうなのでやめておきます。)
あとは細かいですが、表紙に美雪が「リライト」と手書きしたロルバーンのノートが映るシーン。何か重要そうだがどういうことなのか、映画では理解が追いつきませんでしたが、ノベライズ版を読んで「そういことだったか」と知ることができました。
評価も、当初の星3.5から4に変更しました。2回見てもまだもう1回見たいと思える作品となったので、星3.5では足りなかった。4.5にしようか迷いましたが、ノベライズ版では答えがあることについては、映画の方でももう少しは教えてくれても良かったのにと思うので、その手前の4にします。
追記前に書いていたコメント内容とも重複しますが、原作小説や映画ノベライズ版を読んでおかないと楽しめない・ストーリーが追えないということでは全くありませんので、その点はぜひご理解いただきたいです。映画だけで十分楽しめる作品であり、本の方ではどうなっているのだろうかと買ってしまうくらい、私にとっては良い映画でした。
タイムリープはしても、リライトはしない夏
タイムリープ作品が、実はあまり好きじゃない。
何回も同じ場面を繰り返す単調さが往々にしてあるからなのだけれど、この作品はおもしろかった!今までのタイムリープものとはちょっと違う!
未来からタイムリープしてきた転校生を、無事に未来へ帰す為に繰り広げられる同級生33人それぞれとの20日間。
しかし、そんな予定調和を壊す者が現れ、未来に変化が訪れる。そんな変化を受けた世界線を歩む主人公の目線で描かれた物語。
ラストに過去をリライトするチャンスを得るけれど、彼女はそれを選択しなかった。今の自分に満足しているから。むしろ、この経験をリライト物語として次なる小説に活かそうとしている。
そして本屋で自分の小説をリライトして書かれた「エンドレス・サマー」を読んでもなお、彼女は今を生き続ける。このポジティブなラストが印象的。
まあ、登場人物が高校生には見えないとか、未来人の彼があまりにも自己中心的で感情移入できないとか、気になる点もあるけれど、過去のタイムリープ作品へのオマージュとリスペクトも込められた青春映画としてこの夏にピッタリ!
ネタバレ全開で考察してみよう
主人公が実は主人公ではなくて1/33の存在でしかなく
主人公が書いた小説もトリガーとなる物ではなかった。
タイムリープも終わったのではなく、止めただけ
つまり保彦は時代か場所を間違えてタイムリープして来たのかも
ひょっとすると、トリガーとなった300年後の小説は
「時をかける少女」だったのかもしれない。知らんけど
ストーリーに無理があり過ぎ
タイムループの作品は数多くありますが本作のような展開は斬新で面白いと思いました。
ただ、残念ながらストーリーに無理があり過ぎます。一人、二人ならまだしも33人はやり過ぎでしょう。学校内や花火大会で、33組のカップルが全く出会わないなんて不可能です。原作は未読ですが、作者は何でこんなストーリーで読者が納得すると思ったのか理解できません。(まあ、文章だとそれほど不自然に感じないのかも知れませんが…)
それから、未来人に魅力がないためクラス全員が魅かれていくのがとても不自然に思えました。また、未来人は「人を騙すのは心が傷む」と口では言っていても全くそんな素振りはなく、自分が助かりたいが故に33人もの人を騙し続けるなんて人間性を疑います。観ていて不快な気持ちになりました。
あと、申し訳ないですが、池田イライザと橋本愛の女子高生役はイタかったです。
という訳で発想事態は面白かったのですか、ストーリーに無理があり過ぎるのと、未来人を筆頭にキャストに魅力がないため作品の出来としてはイマイチでした。
途中で
主人公が交代してしまうが、最後はちゃんと戻ってきて(話自体も戻ってきて)よかった。
5月以来見た中では一番好きかも。(無条件にタイムリープものが好きなので、この評価が妥当かは皆さんの判断にお任せしますが・・・)
タイムリープは散々使われてきただけに、複雑にせざろう得ないのだろうが、「時をかける少女」のシンプルさが懐かしい。
『時を“書ける”少女』を探して
原作は続編含めすべて発刊時に完読&先日再読。
予告や粗筋の段階でかなり改変ありそうだし、ポスターも古臭いけど、上田誠を信じて鑑賞。
最初の感想としては、「相当マイルドにしたなぁ」。
それでも(恐らく)原作より整合性は取れてるし、非常に分かり易く纏まってはいたと思う。
エライザや橋本愛に高校生はムリだと思ってたけど、動いてるのを見るとそこまで違和感なかったし。
爽やかさと、切なさと、適度な余白もあった。
でも自分が観たかったのはコレじゃないし、正直言うとのたうち回る茂が見たかったのよ。笑
『こいびとのみつけかた』の長台詞を知ってるから、倉悠貴のネタバラシパートを期待してたのに…
評価は映画単体でしたいので星3.5だけど、“原作の映像化”としてだと星2.5。
少なくともこれは「史上最悪のパラドックス」ではない。
そして本作だけで見ても、「「私だけの物語」のはずだった」を事前にバラしたのは失敗では。
保彦役はクラスの女子全員が惚れるほどイケメンか?
原作通りの中学生ならまだ“恋に恋する年齢”として嚥下できなくもなかったが、高校生だとムリが勝つ。
タイムリープ時に小説の話をするのも不自然過ぎる。
寄贈の話をしたときに美雪が既に気付いてたというのもおかしいし、茂は先生を帰らせるなよ。
アレを渡してしまったら友恵の“旦那”は未来に帰れてしまうし、でもそうじゃないとパラドックスになる。
この辺はもうちょい描写が必要だと思う。
演技は可もなく不可もなく、演出はチープさが隠せず、ただロケーションや色彩は良かったかな。
オリジナル展開にしても、もう一押しほしい。
ちなみに原作に手を出すなら『リライト』で止めておくことをお薦めします。真剣に。
scenario
上田さん脚本のタイムループもの、あぁこれは観にいかなあきませんわという事で鑑賞。
序盤は人間ドラマの盛り上がりが見えずかったるいな〜と思っていましたが、徐々にギアを上げていきタイムループが解剖されていってからの加速っぷりは凄まじかったです。
未来人の保彦がやってきてから日常が不思議な方向に行き、その中で小説を書くことを約束した美雪が10年の時を経て過去の自分にメッセージを伝えようとするが、過去の自分はやって来ず、自分の本がピンチになったり尾道の同級生たちとすれ違ったりと色々なズレが発生していく中でタイムリープを探していくといった感じで一筋縄ではいかないタイムリープものもとい青春ものになっていました。
序盤はどうしても土台作りのためなのもあってよく見るちょっと不思議な青春と淡い恋模様って感じでかなりベタなやつで、松居監督らしいなーと思いつつも意外性はあまり無かったのでボヤボヤしながら観ていましたが、その展開すらも伏線にして超えてくるのでお見事としか。
茂が人知れず32人分のループの流れを保彦と共にやっていたのは気苦労が半端じゃないわ…と関心するのと同時に絶え間なくやってくる保彦に対応しまくるスピーディーさに思わず笑ってしまったりもしました。
要所要所に感じた違和感、展開のつぎはぎなところの答え合わせをこれでもかってくらい丁寧に回収してくれて最高でした。
旧校舎の崩壊で全員なんで飛び出ていくんだろう?と思ったところはみんな保彦を助けようとしていたんだと繋がりましたし、茂はなんでこんなに色んな人に話しかけているんだろう?というのは全員と保彦を合わせないようにするためっていう細心の注意を払っての行動だというところで繋がったり、花火大会での立ち回りなんかも観てたらそりゃ花火見て感動して泣きたくもなるわなとなりました。
このコメディさが強まるタイムリープこそ上田さん脚本が大好きな所以で久々に感じられて良かったです。
終盤にかけての友恵のムーブは中々にワルいやつでした。
タイムリープに気づいて保彦を独り占めしようとしたり、小説の答えに一足早く気づいて他の同級生たちを足止めしたりと行動はもうヴィランそのものですが、しっかりやり切るところは正々堂々ヴィランやっていて気持ちよかったです。
橋本愛さんが最高に魅力的で全出演作の中でもぶっちぎりの良さを発揮していたと思います。
様々な選択の豊かさを活かしながら人生を紡いでいくっていうフィクションならではの良さが全開で良かったと思います。
変に溜めたりしない爽やかな終わり方もとても良かったです。
とりあえず原作を読みにいくのと、見ようとして見ていなかった「時をかける少女」も見なきゃなと思いました。
鑑賞日 6/15
鑑賞時間 20:15〜22:25
夏の尾道
親の実家が高校や港の風景のある瀬戸田です。
尾道市街もよく知っています。
タイムリープの起点となる日付のころ、現地ではツクツクボウシは鳴きません。
文献だと7月下旬から鳴き始めるとありますが、お盆前からお盆過ぎにかけ、「夏の終わり」の始まりを宣言するようにツクツクボウシの合唱のピークを迎えます。
映画館でツクツクボウシの鳴き声を聞いて、違和感でしばらくストーリーが入ってきませんでした。
映画で描写される時期はクマゼミが優占する、やかましいほどの蝉時雨がふさわしいです。
細かいようですが、個人的には夏の始まりなのか、夏の終わりなのかを描写するのにセミの鳴き声は結構重要な要素のように思いました。
ストーリーは大林映画のオマージュもあり、楽しく観覧できました。
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