リライトのレビュー・感想・評価
全71件中、1~20件目を表示
可もなく不可もなく
パラレルワールド的なものが、ドラマでも映画でも、流行っているように思うのですが⋯
結構、こんがらがるタイプでして⋯
33人目の橋本愛さんが未来を変えちゃったの?
変えちゃった未来としても、それがそうなる運命なの?とか考え出すとこんがらがるので⋯
まっ、別になんとなく皆んな幸せに生きてるようだから良いということで。
ただ、前田旺志郎さんのターンは、結構重い内容なのに描かれ方が軽すぎるのでは⋯。
いつも、観る前にスケジュールに打ち込むんですが、
こちら打ち込むのを忘れていて、
3日後に打ち込もうとして、何を観たかをすっかり忘れていた⋯汗
園田〜!
筒井康隆も大林宣彦も新しい世代にリライトされて、形を変えて次世代に受け継がれていくのをリアルで観ることができて、本当に良かったです。そもそも、食事でも芸術でも、文化は先人のアイデアをリライト×リライトされて私達に受け継がれていますから。
園田モテまくりですね。未来人は現代人よりも話が楽しいからですね。現代人は勉強になります。
園田は33人と同じことをして最後にはもううんざりしていたので、同じことをずっとやることは人間は苦手なんだろうな。だから、毎日同じことを繰り返す労働者が病むのも良く分かります。
美雪が可愛くではなくかっこよく描かれていて、好感をもちました。ラスト、美雪は10年前の自分に何と言ったのでしょうか?
私も10年後の自分からアドバイスが欲しいなあ。でもそれは不可能なので自分で未来を創造するしかありません。私達も未来だけはリライトできますよ。明日から。
渾身の一作
マルチバースも伏線回収も好きじゃないけど、やるなら、これくらいやって欲しいね。
良く練られてた。
マルチバースなのかなと思って観てたら、ロープウェイで「お好きなんですね」って言われたり、お祭りで「何回、商売の邪魔すんだよ」って言われたりで、同じことを何回も繰り返してるんだなって分かってくるの。
タイムリープを複数回やるから「一巡目の僕」「二巡目の僕」って感じで同一時間に複数人の僕が存在しちゃうパターンなんだね。
シーンでは、合唱でスピッツ歌うんだけど、クラスでやる合唱じゃねえぞってレベルでうまかった。役者さんは発声がきちんとしてるから、歌うまいんだよね。そこ調整かけずにガチで歌ってる感じだった。
旧校舎が崩れたときに池田エライザが迷わず走って家に戻って薬を飲むんだよね。ここの躊躇ない疾走感が良かった。
中学二年で、好きな人が下敷きになったかも知れないと思ったら、後先考えずにやるよね。
同窓会に行く前の日、池田エライザは旦那と話して、この旦那ちょっとウザい感じも個人的にはしてたんだけど、良いこと言って、エライザが「そっち行っていい?」って言うの良かった。もう14歳じゃないからね。
ストーリーは「なんで?」って転がってる間は面白いね。
ネタバラシが終わって「では動機は」ってなると、やっぱりちょっと弱いの。
大仕掛けに対して、十分な動機を持ってくるの難しいもんね。
ラストは「そりゃ、橋本愛を使うんなら、そうですよね」とは思ったな。
でも綺麗な落とし方で、ループも閉じて、良かったよ。
上田誠も松居大悟も、単独で作品つくると癖が強すぎるんだよね。
上田誠は仕掛けが鼻につくし、松居大悟は思わせぶりが「わかんねえよ」になるの。
でも、この作品は、両者の鼻につくところが消えて、うまくまとまってた。
エンディングがクリープハイプじゃないから癖が弱く思えたってのもあるかもだけど。
うまくまとまったのは、原作の良さもあるかなと思って、読んだのね。
映画脚本の方が、断然いいね。
原作は練ったアイデアを「それで?」「どうなる?」って叙述もうまいこと使いながら見せてるだけで、最後はまとめきれず放り投げて終わってるしね。良く、この原作を、映像化しようと思ったなと思うよ。
それを、綺麗にまとめてきた上田誠はすごい。けっこう根本的なところ変えてるからね。
それでも本作から、ギミックみたいなところを抜いたら何が残るかというと、あんまり残るものないね。
初恋に対する執着みたいなのはあるかな。
未来人なんか来なくたってさ、中学二年の夏休みで、一緒に夏祭りに行く人がいたら、自分が主人公の夏だよね。
それがしかし自分だけでなかったら……と気持ちは分かるけど、10年経ってたら、まあ、許すよ。
さりげなく良い役者さんも出ていて、上田誠・松居大悟の渾身の一作と思ったな。
また組んでやって欲しいと思うけど、良い原作がないと難しいかな。
幸せなのは、雨か? 雪か?
大林宣彦好きなので、尾美としのりさんが出てきた時点でアガるのですが、周到な伏線と幾段階もの種明かしが心地よい快作でした。初見では致命的な破綻もなく大きな不満はないのですが、処々にある説明不足すぎて観客の好意的解釈に頼る部分だけ減点し、95点評価としました。
🏫
1. 序盤で油断させる「時かけ」オマージュ
上田誠・脚色で、尾美としのり(担任)と未来人が尾道に登場したら「時をかける少女」っぽい話なのねと予想する。大林作品を腐したくはないが、「時かけ」はあくまで中高生向けのジュブナイル小説が原作で、ハードSFに馴れた自分には歯ごたえがなかった。「未来人」て呼び名も、ダサすぎへん。なので自分は序盤、映画館に来た事を少し公開する程に、大いに油断させられた。面白いとの評判だったが、SF風味の恋愛映画なんだ...と。まだJK姿が通用しまくっている池田エライザ様の麗しさだけが救いだった。
🏫
2. 二股?三股?疑惑にゆれる中盤
祭りの夜の酒井茂(倉悠貴)の耳打ちが怪しすぎて、彼も未来人なの?と見当違いな疑いは生じた。しかし、複数の級友がヒロインと同じ物語をしたためている事実を突きつけられ、未来人の二股?三股?疑惑が沸き起こり、酒井茂の関与疑惑も強まる。ただこの時点では、未来人の動機(目的)が検討つかない。女たらしなのかもしれないが、別れ際にヒロインを求めたキスへの戸惑いには、プラトニックな関係しかみられない。何なら、その戸惑い方に、未来人がヒロインの子孫なのかもしれないとミスリードさせられた。
🏫
3. 同窓会の種明かし(第1段階)
同窓会前にも真相は小出しされるが、同窓会の終盤に決定的な種が明かされる。元の時代にもどれなくなった未来人は、この時代に来るキッカケとなった小説の著者に、小説と同じ体験をさせてループの完成を試みる。しかし、著者が誰か分からないまま、最終的に34名の級友と20日間デートを繰り返す。同窓会も、困り果てた未来人を助けるために協力した酒井茂が、懺悔の為に開いたものだった。
ループする度に、同じ20日間に未来人が溜まっていく画は(映画館なので控えめに)爆笑した。狭いお祭り会場に、34人の未来人がバッティングせずにデートを行っていていたとう設定が箍が外れすぎていて愉しい。この不可能過ぎるミッションを、リハーサルも無しに本番一発で実現させたのなら、酒井茂が凄腕過ぎる。実人生でもその能力を発揮して訂正して欲しい。
🏫
4. 雨宮友恵の種明かし(第2段階)
最終盤、母校の図書館で雨宮友恵が真相の全貌を語る。友恵を未来人の運命の相手にしたくなかった酒井茂の恋心のせいで、友恵は34回目のループの相手となる。しかも、10年後の自分がタイムリープして来た事で、友恵はJKの時点で34股の事実も、自分が未来人の運命の相手である事も知っていた。ただ、だからこそヒロインの美雪の体験に激しく嫉妬する。人目を避けざる得なかった34回目のデートは、初期のデートに比べると地味すぎた。33回選ばれなかった理由も、自分がクラスで目立たない存在だったせいと思い込んでいた筈。
だから、雨宮友恵の10年は復讐の為の人生だった。未来を変えようと引き止めて、結婚までした未来人の事は本当に好きだったのだろう。ネグレクトした両親にも、馴染めなかったクラスにも頼れなかった友恵にとって、20日間デートした未来人は縋らざる得ない救世主だった。ただその為には、自分が小説を書いて300年後まで遺さなければいけない。他の誰にも先を越されてはならない。夫を誰にも渡せない。高校時代の淡い思い出に誘われてなんとなく執筆業に就いた級友とは覚悟が違う。恐らく、友恵は10年の殆どをその事に費やした筈。
🏫
4. 初恋に青春にも復讐せずにいられる幸せ
初恋相手を夫にし、髪も染め派手な服をまとい、自信満々に同級生を小馬鹿にする友恵は、確かに幸せを掴めたのかもしれない。しかし、彼女は10年間、人生をちゃんと謳歌でたのか? 初恋の相手と添い遂げる事自体は悪くない。ただ、高校生の20日間デートしただけで、相手をどれだけ見極められるか? 実際、33人は未来人の思惑に気付かなかった。彼女が未来人を選んだのは、自分を軽んじた彼や同級生への復讐なのではないか。未来人との結婚も10年後の自分に予告されていた筈。ならば、彼女の人生に選択肢はなかった。寧ろ、出版を誰にも先んじられてはならない重圧もあった筈。しかも、10年を注いだ小説すらも、美雪の経験談をrewriteしたものに過ぎない。
一方、ヒロイン・美雪も、未来人との想い出に囚われて作家を目指し、10年後のタイムリミットにも執着はしていた。ただ、その間に他の作品も上梓し、仕事仲間と結婚した美雪の囚われ具合はかなり軽度。折角の淡い初恋は、できれば偽りだったと汚されたくはなかったろう。ただその逸話自体、数年後には笑い話にできる程度の浅い傷。初恋や青春の復讐に掛けた友恵の10年間に比べ、作家に成長した美雪の人生の方がはるかに羨ましい。
🏫
5. 3人いた運命の人?
細い処で矛盾を感じたのが、結局誰が運命の人かって事。未来人は小説「Endless summer」を読んで現代に来て、自身が小説の主人公だと確信する。だから、小説の著者に同じ経験をさせてループを完成させねばと思う。そこで、1人目の増田亜由美(大関れいか)と小説通りのデートをした時に、「運命が決まっているから、デートも自然と小説通りになる」と感じるが、これって変じゃない? だって、亜由美告げたタイトルも違うし、結局彼女は小説を断念するので、運命の人じゃなさそうな気がする。ならば、運命じゃないから誘導せずとも小説通りになる訳がない。
ただ、辻褄を合わせようと好意的に解釈すれば、亜由美との経験で実際のデート現場を実体験した未来人は、2人目以降相手を誘導できるようになった可能性もある。つまり、亜由美は著者ではなかったが、小説通りのデートを本当の著者に経験さえる為の準備に必須だったという意味で「運命の人1」だったのかもしれない。
次の問題は、本当の著者が2人居る事。「Endless summer」の最終著者は雨宮友恵で間違いないが、34人目でデートできる場が限定されていた友恵は小説に書かれたデートを経験できていない。つまり、ヒロイン・美雪が書いた元ネタがなければ、未来人が読んだ小説は再現できない。って事は、ループの完成に美雪とのデートは必須であり、美雪も「運命の人2」だったと考えるべき筈。 つまり、亜由美と美雪と友恵の3人とも「Endless summer」の完成には必須であり、運命の人は3人いたのかもしれない。
「チェリー」!(追記あり)
複雑なストーリーのようなので観るかどうか迷ったのですが
とにかく池田エライザさんと橋本愛さんを観るということで
途中でスピッツの「チェリー」が流れてラッキーでした
ストーリーは無理があるとは思いつつもなんとなく理解したと思っていたのに最後でよく分からなくなって
いろんな解釈がありそうな気もします
友恵の夫があの人?
本を買いに来たのがあの人?
(自分の理解がある程度正しいとしての感想)
保彦を未来に帰さず自分と共に生きていく選択をしそのために行動したのは友恵だけ
美雪も「思い出」云々と言っているし10年後については満足しているよう
家庭に恵まれず今の生活から抜け出すためもあって保彦を選んだ?友恵だけど茂の気持ちを知っていたら違う結末もあったかも
茂としては保彦を未来に帰すために協力したのに結果的に好意を寄せていた友恵が保彦と
室井が10年後の自分が生きていないこと知ったことにも責任を感じて
人騒がせな未来人はどう感じているのかは分かりませんが
◎3周目鑑賞後追記「リバー、流れないでよ」
「お好きですね」と保彦に声をかけるロープウェイの係の人「リバー、流れないでよ」の主役ミコトさん(演:藤谷理子さん)だと気がつきました
そこで思い出したのは「リバー」は2分間のタイムループを35回(36周)、本作は保彦が33周(33人)
「リバー」は回数を数えてました(笑)
本作の保彦は映像で確認できるのは8人?だと思うけど
同じ時間に何人も💧
先日鑑賞、面白そうな内容だったし、もしかしたら早く上映が終わりそうでしたので他にもみたいものはありましたが先に鑑賞。
主人公で話が完結しないのは途中から先読みできましたが、まさかクラス全員とは(笑)。
女子は攻略(❓)はわかるが男子は回想が1名だけだったので、その他の男子はどうやってもってったんだ❓って感じはあったが(笑)。
原作はもっとダークなのか、この間「新章」❓みたいな本があってそちらはなんかもっと複雑らしいとの帯があったが機会があれば読んでみよかな☝️。
にしても何十人もいて一度も接触せずに攻略できるように考えたの凄いな💧
34人のクラスメートとエンドレスサマー
大好きな「サマータイムマシン・ブルース」や「リバー、流れないでよ」の脚本家上田誠のタイムリープものなら、これは観なくては。
6月26日(木)
「リライト」を昼間の時間帯で上映しているTOHOシネマズ錦糸町で。
高校3年の7月、「転校生」保彦は300年後からタイムリープして来た。その秘密を知った美雪(池田エライザ)は、尾道を案内し、彼に惹かれる。20日後、300年後の世界に帰ると言う保彦に自分と保彦の物語を書いて出版すると約束する。
作家になった美雪は本を3冊出版し、名前も売れてくるようになる。4冊目に10年前の保彦と自分の物語を書いた「少女は時を翔けた」を出版するが、出版直前にそっくりな内容の小説が登場し、盗作騒ぎで出版されなくなってしまう。
故郷・尾道で同窓会に参加した美雪は、同級生の酒井茂(倉悠貴)から同級生全員が知らなかった驚愕の新事実を知らされる。
原作は未読、続編もあるらしい。
なかなか斬新な設定だった。薬飲んで?クラス全員?そうくるか。
舞台が尾道だから、美雪の母が石田ひかり、高校の先生が尾美としのり、マキタスポーツまで登場する。
実験室にラベンダーの香り、これで原田知世が学校にいたら大ウケだな。
水道の蛇口か。でも、このラストでは「史上最悪のパラドックス」は解消してないよね。
原作は中学生らしいが、池田エライザと橋本愛では高校生がギリか。
ミステリーの要素もあって面白かったけど、ちょっとご都合主義もあったね。完全伏線回収なら得点アップだったのに。
おまけ
酒井茂のマネージメント能力は満点でしたね。
最後のエライザのセリフで酒井の想いは橋本愛に届いたのかな。
おまけ2
「少女は時を翔けた」を出版したのは早春書房
ヒロインの池田エライザが可愛いけど…
橋本愛のラスボス感がすごい。
結局、謎解きの面白さはあるけど(なるほど、という)、映画として面白かったかといえば??
多分、見せ場が盛り上がらないからだと思う。その見せ場は、酒井茂(倉悠貴)の活躍。全員が未来人の園田保彦(阿達慶)と関わっていて、それを交通整理をする酒井茂の活躍とその告白。ただそれが結構サラッと描いていて、未来人と一緒にうまくやったのにも関わらず、全くカタルシスがない。
それと、酒井茂は、雨宮友恵(橋本愛)のことが好きで最後まで選ばなかった件も、主人公の池田エライザは気づいていたけれど、橋本愛は気づいていなかったり、設定がうまく機能していない。(ちゃんと拾えよ、と)
で、ラストも橋本愛の現在の彼氏は未来人なの?
それに池田エライザはヒロインとしての着地点が見えないように思える。
なんとなく、フワッと終わる。
見る側は、へ〜そういう話だったの。で、それで?
なんか面白くない。
池田エライザの扱いや、大林宣彦の「時をかける少女」のオマージ的なところも不発だった(撮影地を尾道にした意味は?)
どこか見落としがあったのかな?
ただ、もう一度見直す気力はありませんが。
タイムリープの設定に問題あり
❶相性:中。
★タイムリープの設定に問題あり。
➋時代:2009年(10年前)と2019年(現在)。
❸舞台:広島県尾道市、同瀬戸田高校、他。
❹主な登場人物
①石田美雪(池田エライザ、28歳):主人公。高校時代に未来人の保彦と出会い、恋に落ちる。保彦の薬で未来の美雪と会い、保彦との思い出を小説に書くことを要望される。保彦との密なコンタクトは4番目。現在は東京で作家。5年前に持ち込んだ処女作『少女は時を翔けた』は見送りとなり、別の4冊が出版された。処女作は「母校が舞台で、未来から転校生がタイムリープしてくるSF青春ミステリー」で、その後、美雪が手直しして出版の目途が立つが盗作疑惑が起き、つぶれてしまう。
②園田保彦(阿達慶、19歳):300年後からやってきた未来少年。現在に書かれた小説に憧れて、転校生としてタイムリープしてきたが、タイムパラドックスが起きて未来に帰れなくなってしまう。それを解決すべく、茂の協力を得て、クラス34人全員と密なコンタクトを行い、目途がつく。人の記憶を消す超能力を持っていて、実行するとラベンダーの香りがする。
③雨宮友恵(橋本愛、28歳):美雪の同級生。父からDVを受けている。文学少女。美雪とは本や映画の話を親しくする中だったが、落とした鞄の中身を美雪が拾おうとして、それを拒んだことから疎遠になる。保彦との密なコンタクトは33番目。現在は東京在。美雪の初稿を友恵がリライトした『エンドレスサマー』がペンネームで出版される。
④林鈴子(久保田紗友、24歳):美雪の同級生。現在は、地元紙のライターとして働いている。地元に帰ってきた美雪と久しぶりに再会する。『少女、翔ける、時』と題する本を執筆中。
⑤酒井茂(倉悠貴、25歳):美雪の同級生。誰にでも優しく世話焼き。現在、同窓会にクラス全員を集めるべく、幹事として奮闘している。保彦のタイムパラドックスを解決するために協力する。
⑥長谷川敦子(山谷花純、28歳):美雪の同級生で、クラスのマドンナ。女優を目指していたが、現在は脚本家志望。小説を書いていてタイトルは『タイムリープ・ガール』。
⑦増田亜由美(大関れいか、27歳):美雪の同級生。明るい性格でクラスの中心人物。現在は介護士をしている。本を書いて同級生の友恵に見せたら、酷評されたと文句を言う。
⑧桜井唯(森田想、24歳):美雪の同級生。クラスの優等生。地元の新聞社に就職し、新聞記者として働いていて、本も書いていて、美雪に出版社を紹介してほしいと頼む。本のタイトルは『ガール・ミーツ・ガール』。
⑨西山晴子(福永朱梨、30歳):美雪の同級生。現在は一児の母であり、地元で美容師として働いている。ネットに小説を投稿していてタイトルは『翔ける、少女は時を』
⑩室井大介(前田旺志郎、24歳):美雪の同級生。クラスのムードメーカー。2017年に交通事故で亡くなる。2009年の室井が2019年にタイムリープしたとき、自分の位牌があり、家族が3回忌をしていることを知り、ショックを受ける。
⑪細田先生(尾美としのり、59歳):美雪たちの担任。転校してきた保彦をクラスに紹介し指導する。
⑫大槻和美(石田ひかり、52歳):美雪の母親。
⑬石田章介(篠原篤、41歳):美雪の夫。2016年に結婚。職は出版関係。美雪に盗作疑惑が出て調査する。
⑭佐野(長田庄平、44歳):美雪の担当編集者。美雪が2014年に持ち込んだ処女作『少女は時を翔けた』は難があり見送りとした、その後別の4冊を出版した。処女作は美雪が手直しして、出版の目途がついたが、別の編集者から、そっくりな本があると聞いて調べると、それは2年早い2012年に執筆されていた。
⑮多岐川(マキタスポーツ、54歳):編集者の1人。
❺考察1:本作の背景
①本作の舞台となった尾道は、小津安二郎監督の名作『東京物語』(53)の舞台であり、同市出身の大林宣彦監督が『転校生』(82)や『時をかける少女』(83)をはじめとした“尾道三部作”の舞台に選ぶなど、多くの映画人に愛されてきた“日本映画のふるさと”とも呼ばれる特別な場所。
②松居大悟監督インタビューによると、本作は、「大先輩にあたる大林監督が、『時をかける少女』を尾道で撮っていて、『リライト』の原作の舞台とは異なるものの、同じ“時間”をテーマに扱った作品として、尾道で撮影することに大きな意味を感じた」と語り、大林監督へのリスペクトを込めたことを明らかにしている。
③筒井康隆のタイムトラベルSF小説『時をかける少女(1967)』は、これまでに実写とアニメを合わせ、9回にわたり映像化されているそうだ(Wikipedia)。全作を観ているわけではないが、実写版では、本作は、下記2作を合わせた内容に近いようだ。
ⓐ『時をかける少女 (実写1983)』:
1983年、高1の主人公・和子が、677年後の未来から、必要なラベンダーを求めて、同級生としてタイムリープしてきた薬物学者の一夫と知り合い、不思議な体験をする。11年後、薬学の研究者となっていた和子は、勤務先で一人の青年に道を尋ねられる。青年は確かに一夫だったが、和子はそのことに気づかないまま行き先を教え、二人は別の方向に歩いていく・・・。
ⓑ『時をかける少女 (実写2010)』:
和子の一人娘・あかりを主人公に、女子高生のあかりが、交通事故で昏睡状態に陥った母の頼みで母の初恋相手・一夫に会うため2010年から1970年代へタイムリープする・・・。
④一方、脚本を担当した上田誠は「時間SF」を得意として、左記のコメディ4作が上出来で楽しい。
ⓐ『サマータイムマシン・ブルース(2005)』:ある日突然目の前に出現したタイムマシンを巡って思いがけない事態に巻き込まれる学生たちの姿を軽快なテンポで綴るコメディ。
ⓑ『ドロステのはてで僕ら(2020)』:雑居ビルの2階と1階のTVが2分の時差で繋がっていたタイムテレビのコメディ。
ⓒ『四畳半タイムマシンブルース(2022)』:真夏の京都を舞台にタイムマシンで昨日と今日を右往左往するコメディ。
ⓓ『リバー、流れないでよ(2023)』:京の奥座敷と呼ばれる貴船を舞台に、雪が降りしきる真冬の季節に、繰り返す「2分間」から抜け出せなくなってしまった人々の混乱を描くタイムループコメディ。
❻考察2:重大なロジック問題
★本作のロジックには2つの重大な整合性の問題がある。以下に説明する。
①時は西暦2311年の未来。保彦は、骨董屋で買った古書の内容に興味を持ち、舞台となっている2009年の尾道の高校にタイムリープする。天才少年・保彦は、タイムリープ出来る薬を発明していたのだ。
②保彦は美雪のクラスに転校生として編入され、美雪に町を案内してもらう。
③保彦のタイムリープには、条件があり、古書の作者を見つけないと、パラドックスを起こして、未来に帰れなくなるので、クラスメイト全員と接触し、解決の道を探る。
④終盤で作者が明かされる。それは美雪ではなく友恵だった。美雪は保彦が転入してからパラドックスが解決するまでを初稿としてまとめたが、2019年に出版されたのは、それをリライトした友恵の本で、2311年に保彦が読んだのは友恵版だった。
⑤大きな疑問点1
ⓐ2311年に保彦が読んだ古書には、保彦がタイムリープした2009年の出来事が書かれていた。
ⓑ2311年の保彦は、その古書を読むまでは、2009年のことは知らなかったし、タイムリープもしていない。
ⓒ然るに、2019年に出版されたその古書には、保彦が2009年にタイムリープしたことが書かれている。
ⓓこれは、保彦を2人作らない限り「タイムリープ」論では説明出来ない。パラレルワールドやマルチバースの概念が必要である。
⑥大きな疑問点2
ⓐ保彦は、2009年にパラドックスが解決して未来に帰れるようになったが、その後の状況から判断すると、未来には戻らず、友恵と結婚して過去に留まったと思われる。
ⓑ理由は、友恵がタイムリープの薬を複数持っていて、夫に作ってもらったと言っている。薬を作れる夫とは、保彦以外にはいない。
ⓒ更には、2019年に出版された友恵の本を、保彦がタイトルを指定して書店に買いに来る。そこには美雪もいて、美雪は保彦に気付いたが、保彦は美雪に気付かなかった。このことから、保彦は2019年までは過去にいたと思われる。
ⓓその後の保彦については描かれていないので不明だが、これが問題なのだ。未来人と言えども寿命は長くて100歳程、300歳を超えて生きることはないだろう。保彦が過去で死んでしまえば、未来の保彦は存在しないことになる。即ち、本作そのものが成立しなくなってしまう。だらか、保彦が過去に戻ったとはっきり明示して欲しい。
ⓔ他にも幾つもの疑問点があるが、上記2点に比べれば些細である。
❼考察2:正解試案
★描かれた物語は、上記❻に示した通り、ロジックに整合性のない部分があるので、一旦解体して、オリジナルの特長を生かした上で辻褄が合うよう再構築した。全部をリライトすることは無理なので、要点を示す。これは一例であり、別の正解もあることをお含みおき願いたい。
①時は西暦2311年の未来。天才少年・保彦は、服用すれば何処にでも自由にタイムリープ出来る画期的な新薬を発明する。
②保彦は、骨董屋で買った古書を読んで、興味を持った。それは『時をかける少女 (実写2010)』の物語で、尾道の女子高生を主役にしたタイムリープものだが、何よりも舞台となった尾道の魅力に惹かれた。
③保彦は、2009年の尾道の高校にタイムリープして、尾道での生活を満喫した。クラスメイトは文学好きが多く、保彦との出会いを小説にしようと競作するようになった。
④保彦が未来に帰ろうしたが、問題が起きた。薬を飲んでも未来に戻れず、タイムループに捕らわれていることが分かる。抜け出す条件は、競作の中から未来で保彦が読むことになる1冊を見つけ出すことだった。
★以下の展開はオリジナル通り。
⑤クラスメート全員と密なコンタクトを行った結果、目的の1冊が分かり、保彦は無事未来に戻ることが出来た。
⑥西暦2311年、保彦は、骨董店で、目的の古書『エンドレスサマー』を見つけることが出来、2009年当時の尾道での楽しかった記憶が蘇り、胸を熱くするのでありました。お終い。
❽まとめ
①300年後の未来で、何処にでも自由にタイムリープ出来る画期的な新薬を発明した天才少年・保彦が、2009年の尾道にタイムリープして、高3の主人公・美雪や友恵他のクラスメイトとの交流の状況をまとめた小説の作者を探す過程でタイムループに捕らわれ、クラスメイトたちもタイムリープを体験しながら解決に協力するとのSF物語には納得する。
②しかし、本作のロジックには❻に示したように2つの重大な整合性の問題がある。
③同じSFでも、これまでの上田脚本のようなコメディなら笑って見逃せるが、本作のような本格SF風となると、容認出来ない。
リスペクトではない。オリジナルとそれに感動した人々をいじっているようで、許せない。
時かけのエピゴーネンがまた1本。
冒頭からの一連のエピソードがリスペクト満載なうえに、ありがちかもしれないが青春ラブストーリーとしてキラキラしてて感動的。
池田エライザが美しく輝く瞳がとても印象的で、対する阿達慶も未来人らしい佇まいを上手く表現している。
そこからのサスペンスの流れも見事、そして終盤にかけてのまさかの凝りに凝った展開が面白い・・・とただ観ているときは思ったのですが、かなり引っかかるものが。
いくらなんでも「クラス全員」はやり過ぎ。
ありえない、せめて女子全員では?
祭りの夜に30回も入れ替わり立ち替わり射的をしたの?
それにしても茂、天才じゃね!
彼が一番作家向き、才能がある。
そこまで真面目に見てたこっちがバカを見た感じ。
憧れの彼も盗られて、悪役がリライトしたシナリオ通りの歴史が完結して、非常に後味が悪い。
「リライト」という名の盗作で成功してしまうのが納得いかない。
キラキラした自分だけの大事な青春の想い出を茶化され汚されて、踏みにじられ、さらに盗作作家の汚名を着せられたままの主人公。
33股かけられて騙されて、無理やり小説を書かされ人生まで変えさせられた、クラスメイト達。
こんな話がいいわけない。
オリジナル作品へのリスペクトどころではない。
オリジナルとそれに感動した人々を半笑いでいじってる?ディスっていて、許せない!
この悪ふざけの感じは、ヨーロッパ企画作品でも多少感じたことがあった。
同様の複雑な展開でも、結果みんながハッピーになれたり、ネガティヴなままなら、コメディにして笑い飛ばしたりしないと、気分が悪い。
それこそ、タイムパトロールが登場、悪者は逮捕。
みんなの記憶は修正されて、全員が物書きで成功してハッピーエンドなら納得できた。
観てくれた観客に嫌な思いさせてどうする。
元祖「時をかける少女」へのオマージュ?
大林監督の「時をかける少女」を思いだしました。同じ尾道舞台。ラベンダーとか実験室(理科室?)の描写などもそのひとつですね。今作品には、尾美としのりさんが、先生役で出ていましたね。カメオ出演で、原田知世さん、岸部さん、根岸さんも出て欲しかったなぁ😭。
タイムリープが多すぎて、途中少し嫌気がさしてきました。池田さん、橋本さん他の役者さんたちの高校生役は、ちょっと厳しい感じがしましたね(←高校生には見えないなぁ。
突っ込みどころは多々ありますが、ちょっとしたSF作品かと思えば楽しめます。タイムトラベルできたら楽しかもしれませんが、未来永劫不可能ですね。可能ならこの時代にも未来から来ています~
設定があまく、話しのスケールが小さく浅い
そのだ君は感動する本に出合い、その作者に会ってみたかったからタイムスリップしてきて、33人の人生をもてあそんだのなら自己中であり。スケールが小さく、この設定にグッと来なかった。
そのだ君が本を所有しているなら、その本に作者書いてあるでしょ?
なんらかの事情で作者が分からないのなら、どうしてあのクラスにいると推測できたのか。
つまり、そのだ君が本を所有しているという設定がおかしい。
そのだ君のお母さん(異母)が本の作者で、若くして亡くなったお母さんがよく読んでくれた自作の本のことを思い出して、異母だから名前が分からない、若いころのお母さんに会いたくてタイムスリップしてきた。
という設定のほうがロマンチックでストーリーに深みが出て良いと思いました。
あと、300年後から来た。
という設定が幼稚な漫画みたいで、30年後から来た設定のほうがリアリティが増して良いと思った。
ジュブナイルの皮を被ったSFミステリーの力作
非常に楽しめました。
物語の導入は、主人公である女子高校生・美雪と謎の転校生・保彦の、ひと夏の思い出。美雪は保彦との約束を叶えるために作家になり、約束の本を完成して、出版間近にまで漕ぎ着けます。
ここで物語が変節し、美雪の本の出版に障害が起こります。
内容が似た本の作者は誰なのか、なぜ内容が似ているのか。ミステリーの幕開け。
高校のクラス会で、衝撃的なネタバレ。このあたりは謎あかしのサスペンスのようでした。
保彦は自分の時代に帰還するために、クラスメート全員と思い出作りをしていたとは。男子同士でも夏祭りに行って花火を見るなんて、薔薇ですか。
思い出作りの裏で、ミッション達成の協力者・茂の苦労がコミカルに表現されています。
そして最後は、美雪と、クラスメートの友恵の対決。美雪はこの物語を、自分のものにリライトしなかったのですね。
物語が進むに連れて、ストーリーが大きく転換して驚きがあり、楽しめました。
冒頭を大林宣彦作品のオマージュのように見せたのは、映画制作者側の仕掛けで、観客に落差を味合わせたかったように思えました。
物語の仕掛けで考えたこと。
(1)保彦が帰還するためのキーワードは「エンドレスサマー」だから、美雪が過去から来た自分に、小説のタイトルがそれだと伝えれば、保彦は帰還することが出来、物語をリライトできたはず。
(2)もうひとつ、美雪と友恵が対峙したとき互いの本を交換しましたが、このとき美雪が本を渡さなかったら、友恵は自分の本を書くことが出来なかったでしょう。むしろ美雪は因果律を閉じて世界を保つために、友恵に本を渡した、ということですね。
(3)友恵が過去にタイムリープしたとき、美雪のタイムリープ薬をすり替えて、現在に到着する日を遅らせたのは何故か。友恵は美雪の本を奪って小説を書いたことに負い目があり、美雪に逆転のチャンスを与えたのだと思いました。(1)で書いたとおりキーワードが保彦に伝われば、因果律が閉じて友恵のターンが来なくなるため。あるいは友恵は、美雪に挑戦したのでしょうか。
友恵が美雪から奪って書いた「エンドレスサマー」が保彦にとっての過去であり、この世界の正史なのでしょう。美雪は世界を壊さないために、自分の本を諦めた、という結末なのだと思いました。
人生は本質的にリライトではない。
原作未読。池田エライザ一択で鑑賞。
言いたいことはたくさんあります。
・園田がそんなにモテるほどカッコいいと思わない時点で、成り立っていない笑
・あの狭い祭りや学校で鉢合わせないのは無理だろ
・自分の本が出版できるかできないかの瀬戸際なのに東京に戻らない、ってあり得ない
でも、このようなことは些細なこと。
内容の本質としては、仮に未来の自分から何か言われたとして、それはリライトではなくきっかけ。自分がやりたいことを発見したに過ぎないのだと思う。
なので、小説家になった人もいれば、端から小説家になろうとしない人もいる。それが人生なのだろうと思った。
池田エライザの旦那がただのオッサンというのも好感度高い。
故大林宣彦監督に捧げるエグい青春タイムリープ
前半はまったりとしたSF学園もので睡魔も襲ってきたのですが未来人の保彦君がクラス全員と関係をもっていた事が発覚してからやばい事になってきます。とにかく観た人にしかこの面白さはわかりません。池田エライザさんはじめ橋本愛さんも大人の演技で魅了してくれます。邦画面白いです。アニメ映画見てる場合じゃないです。
シネマ尾道にて鑑賞
オール尾道ロケの映画を尾道の映画館で観るという不思議な体験をさせていただきました。さっきまでいた場所や、今まさにいる場所(映画館)がスクリーンに映し出され、まるで自分が物語の一部になったような感覚に陥りました。ストーリーも面白く、特に池田エライザさんが主役かと思いきや、意外な方向へ進んでいくあたりは見応えあり。ただ、いくら何でも登場人物のモノローグに頼りすぎだと思いました。まるでラジオドラマのようで、耳からの情報だけで「理解」させられてしまうから、全く心が震えないのです。もっと映像で表現するという努力をしていただきたかったです。あとエライザさんの夫(内面も外面も=役柄の話です)が生理的にアウトだったので、ラストで別人に替わっているというオチなら良かったです。
33人もいる!
2025年映画館鑑賞63作品目
6月21日(土)イオンシネマ石巻
通常料金−dポイント300→1500円
原作は『バイロケーション』の法条遥
監督は『ハンド全力』『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』『手』『ちょっと思い出しだけ』『くれなずめ』の松居大悟
脚本は『サマータイムマシン・ブルース』『ペンギン・ハイウェイ』『前田建設ファンタジー営業部』『ドロステのはてで僕ら』『リバー、流れないでよ』の上田誠
元と時代に帰れなくなり夏の20日間を繰り返す未来人とタイムリープしてきた高校時代の自分自身を待っているのに待てど暮らせどやって来ないので気を揉む小説家の話
粗筋
高3の夏に未来人との約束で彼との不思議な出来事を5年かけ小説にまとめ出版社に持ち込んだもののボツになった美雪
なんやかんやで小説家デビューしそこそこ売れっ子になった美雪はボツになった例の小説を書き直し出版する運びに
しかし盗作ではないかという噂が流れ出版はできなくなった
単なるSFラブロマンスでは終わらなかった
ネタバレでの保彦と茂の奮闘ぶりが笑える
舞台は尾道
ロケ地も尾道
拘っている
タイムスリップものにゆかりがある俳優が数人登場
担任教師役の尾美としのりは某角川映画に因んでの起用だろう
未来人役の高柳良一は残念ながら俳優を辞めてしまった
ちょっぴり頭が痛くなったが面白いのは確か
何度も何度も観て噛み締め味わって楽しむスルメイカのよう
配役
保彦と秘密を共有する高3で読書が好きなことから図書委員になり成人後は小説家になる石田美雪(旧姓:大槻)に池田エライザ
自らの発明で300年後から来た未来人で転校生として美雪らに関わる園田保彦に阿達慶
クラスのまとめ役の酒井茂に倉悠貴
クラスメイトで文学女子の雨宮友恵に橋本愛
クラスメイトで高校時代はソフト部に所属し今ではタウン誌のライターになった林鈴子に久保田紗友
クラスのマドンナ的存在で今は脚本家志望で元女優の羽瀬川敦子に山谷花純
天真爛漫なクラスメイトで小説を挫折し介護士になった増田亜由美に大関れいか
クラス委員の優等生で地元紙の記者をしている桜井唯に森田想
クラスメイトで部活に全力投球し今では結婚して理容師になっている西山晴子に福永朱梨
クラスのムードメイカーの室井大介に前田旺志郎
クラスメイトで今はラーメン屋の安達大地に若林元太
クラスメイトで今は地元の出版社に勤める坂東功太に池田永吉
クラスメイトで今はマッサージ師の桑田陽子に尾西美海
クラスメイトで今はサラリーマンの山本翼に高瀬丈一郎
ピアノ伴奏するクラスメイトに成瀬凛
クラスメイトに小川涼
クラスメイトに松本拓海
クラスメイトに鈴政ゲン
クラスメイトに丸山大翔
クラスメイトに大崎凛
クラスメイトに平野宗佑
クラスメイトに大嶋晃綺
クラスメイトに荒谷瑠香
クラスメイトに村田詞音
クラスメイトに前沢咲穂
クラスメイトに中野綾琉
クラスメイトに田中優笑
クラスメイトに中川健登
クラスメイトに中本慶一郎
クラスメイトに今村亘
クラスメイトに早坂健生
晴子の夫の土井翔に晃平
カープの帽子を被っている晴子の息子に久保響
美雪のクラスの担任教師の細田に尾美としのり
美雪の母の大槻和美に石田ひかり
美雪の夫の石田章介に篠原篤
美雪の編集者の佐野邦洋に長田庄平
編集者の多岐川にマキタスポーツ
友恵の母に町田マリー
友恵の父に津田寛治
室井の母に飯島順子
金髪に八条院蔵人
アナウンサーに山内宏明
夜店のたい焼き屋に東迎昴史郎
夜店の射的屋に本折最強さとし
ゴンドラの係員に藤谷理子
😐
尾道、タイムリープもの、松井大悟、池田エライザ、マタゾウを期待させるに十分な幾つものプラス要素。一方で個人的には評価保留中の上田誠脚本。は、た、し、て…。
結果は半分位です。ヨーロッパ企画はドロミテとリバーと舞台を一つと、上田誠が脚本のチョコプラの単独を鑑賞しています。
スジ的に、前半の期待させるドキドキ感が、中段の「二股疑惑」でスッと覚め、その後、倉くんのセリフと回想シーンによる謎解きで「弁解」が続くが、こちらの覚めた気持ちを逆転させるパワーはもう残っていなかった。男子も入れた33人てのは、バカなんじゃないかと思った。
というわけで大変残念でした。
尾道を舞台にしてくださってありがとうございます。
尾道出身で、転校生やさびしんぼうの撮影も生で拝見し、今は遠く離れて暮らす私には、楽しかったのひと言です。もともと、“そんなことあり得ない”とか、“そんなの矛盾してる”など、難しいことは考えずに、単に楽しむタチなのではありますが、「時かけ」を大きく超えるストーリーには驚きましたし、茂くんは屋上で33人の保彦くんを33回相手にしたのは大変だったよね(計1089回ってことになる???)とか、ちょっと頭がグルグルとはしました。故郷の風景はとにかく懐かしかったです。今回は仕事のついでで尾道に寄ることができ、シネマ尾道で鑑賞したのですが、観客が10人足らずだったのは寂しい限りです。宣伝がまずかったのでしょうか。
全71件中、1~20件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。