リライトのレビュー・感想・評価
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「カメ止め」ファンも「ぼく明日」ファンも観て!
けっして共有されることのないはずの思い出
―そのかけがえのない思い出が、わたしだけのものではなくなってしまったら?
とつぜんの転校生の出現から始まる、甘酸っぱくてちょっと不思議な青春の記憶。
やがて、それが誰かによって“書き換えられていた”かもしれないという疑惑と不安に転化する。
映画『リライト』は、あの『カメラを止めるな!』のように伏線が鮮やかに回収されていく快感を知っていたり、
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』のように、逆行する時間の中で精一杯愛し合うふたりの健気さに胸を打たれたあなたならきっと気に入るはず。
これは誰の物語なのか?
そして、あなたが今見ているこれは、どこから来て、どこへ行くのか?
初見では物事の成り行きに翻弄され、全体像がわかった上で臨む二回目ではすべての事柄がつながっていることに感嘆することは必至。
そう、“もう一度最初から観たくなる系”の青春SF映画、それがこの作品です。
ミステリ的な部分は面白かった
思いの外、面白い展開
予告編で尾道が舞台と知って、興味を持った。大林宣彦監督の尾道3部作は(ビデオではあるが)観ていることと、聖地巡礼的に2度ほど訪れた思い出の地でもあるからだ。 キャスティング的にはやや物足りなさを感じつつも、それなりの期待を持って鑑賞。
【物語】
尾道の高校に通う美雪(池田エライザ)。3年生の夏、彼女のクラスに保彦(阿達慶)が転入して来る。翌日、図書室に居た美雪の前に突如として保彦が現れ、「300年後の未来からやって来た」と秘密を告白する。彼の秘密を共有したことをきっかけに二人は急速に距離を縮め、恋に落ちる。
ある時、保彦の命が危険に晒される出来事がおこり、以前彼からもらった薬を思い出した美雪は助ける手がかりを求めて10年後の世界にリープし、10年後の自分に会う。美雪はそこで未来の自分から保彦の無事を知らされると同時に「少女、時をかける」という本を見せられる。それは保彦が未来で読み、現代にやって来るきっかけになった小説で、「あなたはこれを書ける」と予言される。
タイムリープから戻った彼女は、「この夏の体験を小説に書き、必ず時間のループを完成させる」と約束して未来へ戻る保彦を見送る。そして10年後、予言どおりに小説家となった美雪はタイムリープして来るはずの高校生の自分に会うために故郷に帰るのだが、・・・
【感想】
尾道3部作の尾美としのりと新尾道3部作の石田ひかりの登場でまず気分が上がった。その他にも「ラベンダーの香り」とか、本の題名とか大林作品のオマージュ、レスペクトがそこかしこに感じられた。大林ファンというわけでもないのだが、そういうところに好感を持てた。
ロケ地尾道の町も「ここ行ったぞ」的に十分楽しむことができた。
以上2点だけで、7割方鑑賞目的は達せられたのだが、ストーリーが期待以上に良く出来ていた。終盤は予想もしていなかった展開で、完全に意表を突かれた。 コメディーにしたらもっと良かったかもと思える面白い真相だった。タイムリープものは数あれど、見たことの無い奇抜な発想だった。
キャスティングが地味なため、予想通り興行成績も地味だが、タイムリープSF好きや、ライトに映画を楽しみたい人には勧められる作品。
イライザさん好きにはたまらない
大好きな「ちょっと思い出しただけ」の松居大悟監督の新作は、オール尾道ロケというSF青春ミステリー。
高校3年の夏、ある小説に憧れて300年後からタイムリープしてきた転校生の保彦と秘密を共有することになった美雪。
美雪と保彦の恋。
未来で保彦が出会う小説を美雪が書くはずだったが、、、
10年後、小説家になった美雪を中心に語られる後半戦。同窓会でとんでもない真実を知ることに。
美雪を演じた池田イライザさん、大好きです。阿達慶くん演じる保彦とのピュアな恋にキュンキュンした。
自分的には篠原篤さんとの結婚が納得できず、冷静に観ることができなくなった。阿達慶くんとのギャップが大き過ぎた。
ぶっ飛んだ斬新な展開は面白かったけど、大好きな作品にはならなかった。
これは新しい視点だ!
[60代男です]
SFが大好きで、タイムトラベルものは映画でも小説でも、おそらく全部見ている。
しかし本作のアイディアは前例がない。
笑えるほどユーモラスなことになる。
あきらかに「時をかける少女」をなぞったような話が展開し、甘酸っぱい青春ファンタジーとして、主人公自身が言っていたように、きれいな時間のループを描いて完結する話に見え、きれいにまとまってはいるものの、新鮮さがまったくないので、池田エライザを鑑賞するだけの価値しか感じられないSF短編が完結しようとする、その瞬間から、あれれ? と時間のループが破綻して、長編ミステリーと化す。
何がどうなっているのか主人公にも観客にも分からない。
面白い。
年寄りにしか分からないだろうが、これは大林信彦・原田知世の「時をかける少女」より原作小説寄り、さらにそれ以上に懐かしきNHK少年ドラマシリーズ「タイムトラベラー」にそっくりな雰囲気だ。
未来人の少年のセリフ回しのおぼつかなさも、好意的に見れば「タイムトラベラー」的だ。
でも、本作には嫌いなところがある。
終盤、主人公が決意をして言う重要なセリフを、観客に教えないのだ。
考えさせたかったと? または言わなくても分かるだろ、か? または考察で盛り上がってくれよ、と?
僕はハッキリさせずにあやふやにしておく描き方が大嫌いなので、この部分のために、かなり楽しめたのに、観終わったときの満足感が2割減だった。
だから★も4っつに。
池田エライザは良かったけど。。話は。。
池田エライザ主演。
時をかける少女ネタの映画という事だけは知っていた。
内容はタイムリープ物。
あとは、どんな仕掛けがあるかが楽しみで見にいってみた。
それに池田エライザは好きな女優さんの一人。
彼女、存在感がありますよね。
「みんな!エスパーだよ!」以来、注目していました。
建築のドラマとか、最近はNHKの辞書のドラマ(NHKオンデマンド)も見ていたし。
彼女を追いかけていろいろ見てたんですよね。
あとは、どうしてもジェニファー・ローレンスと重ねて見てしまう。
スキャンダルでイメージを落としたけど、頑張ってほしい。。
とても魅力的な女優さんですしね。
派手な外見に対して、おとなしめで控えめな女性を演じさせたら天下一品だと思う。
これが彼女の地の演技なのか、その辺は分かりませんが、外見よりもこの演技こそが彼女の魅力だと思います。
映画を見ての感想は。。
う~ん。。
このネタは無理があると思う。
さすがにクラス全員はね。
ラストに選ばれたクラスメイト、未来人との関係はもっと詳しく描いて欲しかったし。
この仕掛けというか、ネタを受け入れられるかどうかが、この映画を楽しめるかのポイント。
それと、未来人の彼が福士誠治に似ていると感じてしまって、最後に出てくるんじゃないかと思いながら見てたけど結局出てこず。。
好きな役者さんだったんだけど最近見ないので気になってしまった。
そして、時かけと同じく尾道が舞台。
3年前に旅行に行った時の事思い出した。
千光寺ロープウェイ、尾道水道、艮神社など、私が実際に行ったところが出てきたのは見てて楽しかったですね。
この時は、記念にシネマ尾道で映画(異動辞令は音楽隊!)を見たんですよね。
その時の予告で見た『左様なら今晩は』の舞台も尾道で、帰ってからVODで見ましたし。
天気も良くて、記憶に残る思い出の旅行になったんですよね。
映画好きの人には是非一度尾道へ行ってみてほしい。
ただ、市役所近くにある「おのみち映画資料館」に行ったんですが、大林宣彦監督の映画が一本も紹介されていなかった。
不思議に思って、資料館を出てから調べてみると大林宣彦監督と尾道市は仲が悪かったらしい。
とても残念な気持ちになったのを覚えている。
話はそれましたが、この映画の池田エライザも良かったです(^-^)
見てよかった
あくまで小説がキーとなるタイムトラベラー
予想以上に面白かった!池田イライザ演技なかなかやるな!
予告編を観て気になったので、観てきたがそれなりに面白かった。よくあるタイムリープ設定だが、今回は小説のリライトがテーマなので余計に面白い。ハラハラ・ドキドキ感はあった。終盤は学級委員長の告白が波乱を呼ぶ。展開はある程度読めていたが、池田イライザ演じる美雪と橋本愛演じる雨宮の駆け引きも面白かった。満足はできる。学級委員長も同窓会の監事から何から何までお疲れ様でした。それにしてもラストは本当に園田君?園田君のその後も知りたかった。池田イライザは思った以上に演技がうまい。今後、期待したい。橋本愛はさすが。
キラキラした時空青春モノ とは単純にならないところが良い(笑) み...
愛のためいき
未来からやって来た同級生に恋をして小説家になったJKが10年後小説家になって約束と時間のループを果たそうとする話。
自分を未来人と言う転校生と特別な20日間を過ごしたJKが、彼がこの時代に来た目的の小説を出版する未来をみて巻き起こっていくストーリー。
尾道だしタイムリープだしラベンダーの香りって…ねぇw更には先生は吾郎ちゃんだし。
尾道三部作の時をかける少女をオマージュしたカットやシーンてんこ盛りでみせて行き、リブート的な感じなのかと思いきや、10年後になって、えっ!?そういう話し?w
パラドックスがーって言っていたけれど、どう考えても起きちゃってますよね?w
設定自体はどう考えてもコメディだしご都合主義満載だけれど、空気感は至ってマジメに軽くつくられていてなかなか面白かった。
大林版の「時かけ」好きは、観に行くべし!
松居大悟監督に、上田誠が脚本というのに、ノーマークだった自分の情けなさ…。
フォローさんのレビューの書き出しを見て「!」となり、たまらず午後休みをもらって観に行ったのだが、大正解。文句なしに、面白かった!!
とにかく「大林版の『時をかける少女』が好きなら観に行くべし!」と声を大にして言いたい。
冒頭からリスペクトがハンパなくて、それだけで泣けてくる。
大作、話題作が目白押しの中なので、興行的にはもしかしたら苦戦してしまうかもしれない。(実際に自分の観た回は、観客は2人のみ…)
だが、内容は負けてないし、タイムリープ物としては「まだそんな展開を思いつくの⁈」と、新たな地平を見せてくれた感じがする。
原作未読なので、どこまでが上田誠オリジナルかわからないが、彼らしい笑いも入れつつ見事にまとめられた脚本にまず唸る。ただ、それ以上に、トータルでみると、小物の使い方、群像の扱い方、何気ない風景の描き方等々、やっぱり松居大悟の映画だなぁと思わせられるところがいい。
語りたい部分はいっぱいあるけれど、ネタバレは避けたいので、今回のレビューはここまで。騙されたと思って、みなさん観に行ってください。(土下座)
さすがの上田誠と松居大悟のタッグでした。
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