リライトのレビュー・感想・評価
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ずっとこのままがいいな→倉悠貴「勘弁してくれ」
2025年劇場鑑賞38本目 優秀作 70点
細かい小道具やセリフの回収は流石ヨーロッパ企画の上田誠節であった
探し求めていた本のタイトルに少女や少年が入っていると筋が通らないなとヒヤヒヤしていたが、ちゃんと安心した
何個か気になるところを挙げると、橋本愛が10年後の自分と出会うシーンのみ薬を服用していなかったり、クラスメイトと彼のツーショットを眺めて気づくも、自分が最後に選ばれたかまでの順番は把握できなくないか?見落としていたら悪しからず
10年後の同窓会後に海辺を眺める若者達のそれは、チワワちゃんのチワワを思い馳せる皆んなのそれに見えて下手に込み上げる
久保田紗友に倉悠貴、山谷花純に大関れいかに森田想徳永朱梨に前田旺志郎とミニシアター出身の近年力をつけてきている若手俳優達の学園物(?)は今しか残せない貴重な配役かもしれない
また、橋本愛の近年の起用法がスーパー戦隊の6人目のブラックやゴールドみたいなポジションの様で、それも板にはまっていて確立されてきているのが凄い
スレンダーで顔の造形が綺麗で声も透き通っていて、これでいて存在感ある演技派だから凄い
取り急ぎなので、また後日
原作読みたくなった
ストーリーが非常に面白いです
内容が案外軽い・・・いや?けっこう濃い?ファンタジー?サイファイ?ラブロマンス?コメディー?
めちゃくちゃシンプルで想定していた…かもしれないと思わせるぐらい分かりやすい内容─
といっても決して単純でもないし、テキトーというわけでもなく、むしろ入り組んだ感じでかなりしっかり戦略的に作られている雰囲気がにじみ出ていて、めっちゃオモロかったです。
複雑…でもない…というのも、なんか先が全く見えないわけでもなく、少しだけ感じるののがあるんだけど、それを掴ませないぐらいにあらゆる展開や複線回収が怒濤のように押し寄せて、これ本当にちゃんと終わるの?という不安もさらりとかわすように、しっかりと─そんな超長い作品でもないのに、かなりの時間ひとつの作品を楽しんだ感覚で、いろいろと不思議な映画だったという感想です。
尾道が舞台で、時を─とか、尾美としのり・石田ひかりとか、いろいろ縁がある部分が満載でしたが、個人的には特に過去作品を想起するようなことはなく、それらが吹っ飛んでしまうぐらいの内容だったと思います。ちなみに、大林監督、時かけ、さみしんぼう、ふたり、相当好きなんですけど─
演者の方々も素晴らしいパフォーマンスで、期待していたとおりに楽しめて、予想以上に堪能できた映画でした。
そうはならんやろー(笑)
リライト
超絶技巧な本歌取りの名作
舞台は尾道の学校。主人公は女子生徒で、物語はタイムリープを軸に展開していきます。さらに、ラベンダーの香りをきっかけに異変が起こったり、地震が発生したりと、あらゆる点において、筒井康隆先生の原作と大林宣彦監督による映画『時をかける少女』へのオマージュが随所に散りばめられていました。いや、単なるオマージュというよりも、むしろ本作のタイトル通り、“リライト”された作品と言ったほうがふさわしいかもしれません。
特に印象的だったのは、『時をかける少女』を“リライト”することで本作『リライト』が生まれたという構造だけでなく、劇中で池田エライザ演じる美雪が書いた小説が“リライト”されるという展開が物語の鍵になっていたこと。このように、「リライト」というモチーフが物語の構造と内容の両面に二重三重に織り込まれており、まさに見事な“本歌取り”だと感じました。
正直、鑑賞前はそれほど期待していなかったのですが、思いがけず超絶技巧に満ちた作品で、深く感激しました。
俳優陣の演技も非常にレベルが高く、池田エライザをはじめ、高校時代と10年後の姿を自然に演じ分けていたのは見事でした。最近出演作をよく観に行く橋本愛も、謎めいた雰囲気を纏った雨宮友恵役を好演。彼女はこういったキャラクターを演じると、ゾクゾクするほどに本当に巧みです。
また、『時をかける少女』をはじめ尾道三部作でおなじみの尾美としのり、そして新・尾道三部作『ふたり』で主演を務めた石田ひかりの二人が登場することで、松居監督が徹底的に大林作品へオマージュを捧げていることが伝わってきました。
そんなわけで、思いがけず見つけた掘り出し物に出会えた喜びも加わり、本作への評価は★4.6とします。
タイムリープもの
男の子の頑張りって得てして空回りするよね
1番頑張ったのは茂って落ち…
これ観て思ったのは『時をかける少女』の原田知世は凄いなと言う事でした。
もちろんちゃんと高校生だった訳なんだけど流れる空気自体が自然でした。
池田イライザは素敵すぎる。(奇跡的に学校にひとりくらいはダンチのべっぴんさん居るかも知れないけど…)
クラス全体が年齢的にかなり行ってる(笑)
しかも物語半分くらい経過したところでこれは…⁉︎って見えて来ちゃう。
登場人物それぞれのドラマを描いてしまうよりより深い物語描いた方がって。
ラス落ちもこうなるんじゃ?って通りに落として来た(爆)
尾道は時間がゆっくりなんだなと尾美としのり見てしみじみ。
長田はすごく良かったので見せ場もう少し欲しかったなぁ。
過去は変えられない、でも未来は変えることができる。人生をリライト。
酷な現実を生きる少女はその現実から逃れるためにその現実を書き換えた。過去はけして書き換えることはできない、しかし自分の未来は書き換えることはできる。
映画ファンなら誰もが知る大林宣彦版「時をかける少女」にオマージュを捧げた本作。いわゆる「時かけ」の内容はサラっとアバンタイトルで消化される。そのあとの展開が思いもよらぬものに。
映画を観る醍醐味の一つに挙げられるのが観客が思いもよらぬところにまで連れて行かれるという感覚。物語が観客の想像の一段上どころか二段、三段上を行き、予想だにしない展開を見せるほど観客は現実世界からひき離れて夢の世界へとトリップすることができる。現実世界での日々の悩みや苦しみなどから解放されてリフレッシュすることが出来るのだ。そんな役割を映画が担っているとするならば本作こそ映画鑑賞のまさに真骨頂と言える作品ではないだろうか。
本作を鑑賞中、私は間違いなくトリップして至福の時を過ごすことができた。現実世界から離れてスクリーンにくぎ付けになるという体験はそうそうできるものではない。
映画を鑑賞中でもどこか冷静な自分がいて現実世界での悩みなどが頭をよぎったりしてしまう。しかしそんなことが起きようもないくらい観客をスクリーンにくぎ付けにすることが出来る映画ならそれはどんな映画よりも優れた映画だと言えるのではないだろうか。本作は間違いなく私にとってそんな映画だった。
もちろん誰が見ても完ぺきな映画というものは存在しない。人によると粗が目立つ場合もある。ご都合主義は映画が持つ宿命のようなもの。しかしそんなご都合主義を圧倒的に凌駕してしまうくらいの面白さが本作にはある。
旧校舎が倒壊してから保彦の生死を確認しないまま薬を飲むのはタイミングがおかしい、なんで十年後の未来にタイムスリップする必要があるのか、じゅん君がいくら面倒見がいい子だとしてもあそこまでやるだろうか、33人の保彦をあんな風にうまくさばけるだろうか、などなど本作は粗を探そうと思えばいくらでも見つけることはできる。しかしそんなことは問題ではない。要は観客が鑑賞中どれだけこの映画に没頭してその間の時間を楽しめるかどうかだ。
その点で本作は非常に優れている。鑑賞中観客は映画に夢中になれるのだ。これこそ映画の醍醐味。現実世界での些末な悩みや気がかりから解放されてリフレッシュしたいという観客の望みを最大限満たしてくれる作品と言えるのではないだろうか。
私は個人的には最近の日本映画を舐めていた。テレビドラマの映画化だったり、テレビアニメの映画化、アイドルを起用したラブコメ作品などなど。予算が限られる中でコスパのいい作品ばかりで見るに値しないと思っていた。しかし昨年の侍タイムトリッパーやラストマイルなどすぐれた作品が世に出されている。良い映画を作りたいという現場の思いは今も生き続けてる。
日本映画もまだまだ捨てたもんではない。本作と同日に鑑賞したジャンクワールド、国宝と、けして海外の映画に引けを取らない日本映画の底力を見せつけてもらった。
ハリウッド映画のように無駄に予算かけた映画ではなく、作り手が本当にいい映画を観客に提供しようという意気込みがいまも日本映画界に生きていることが感じられる素晴らしい作品だった。
ちょっとテンポが悪かったね。
あやふやなまま終わるかと思っていたけど全部辻褄が合ってスッキリ
池田エライザ大好きだから行きました
それ以上も以下もないです
池田エライザさんが大好きです。
とりあえず松居監督は前作の不死身ラヴァーズで痛い目にあってましたが今作は前途の理由で公開日に。
面白く考察余地あれば何回か観るつもりでいたので
ムビチケは3枚買ってありました
それくらい熱量は高かったし
ファン目線というハードルが下がる特権を持って鑑賞しました。
最初の30分は胡散臭い少しわざとらしい演技と演出でこれにもなにか理由があるんだろうなと伏線臭プンプンでこの先になにがあるのか!?
とわくわくさせてもらいました。
ストーリー進む度に常に???がまとわりつき
それは後ほど理由がわかるんですが
いいんですけどーいいんだけどー
なーんかだからなに?っていうのが結局ついてきてしまう
そして純粋に物語の種がつまらない
未来人の世界で何が起きてるか描写した方が面白いんではないか?と思うレベル
んーなんとも言い難い
結局未来人にも見えない未来があったということで。
おすすめはしない!なぁざんねん
違和感を覚えれば覚えるほど面白くなる良作
前半30分は使い古されたといってもいい
THE・タイムリープもの。
正直見ていて何も思わないレベルの展開。
しかしタイトルが出てからは様子が一変。
何かがおかしい。
ここにも違和感がある。あそこにも。
出てくるキャラが発するセリフの一つ一つ、
展開の一個一個が矛盾してくる。
話が進むごとに違和感は増し、
壮大な謎へと変貌していく。
『あれはどういうことだ?』という疑問に
ほぼ全て作中で答えを出してくれるので
見ていてとても満足しました。
全てのタイムリープ作品を裏切る予想外の話を作り、
キチンと風呂敷を畳めているのは素晴らしい。
懸念点としては橋本愛さんのキャスティング。
橋本愛さん自体は素晴らしかったが
あの美人にそのキャラ設定は流石に無理がある。
あと倉悠貴さん演じる男の子があまりに有能すぎて震える。
主人公が変わった時は喜んだ
正直、高校生の恋愛を描いた前半の展開に殆ど楽しさを見出せないまま鑑賞していました。
途中退場者も出てました。
ところが、後半になるに連れ徐々に物語に引き込まれ、同窓会の辺りから主人公が変わる展開で夢中になりました。
そのまま後半まで引っ張ってくれたら最高だったんですが、再び主人公がエライザさんに戻ったら普通の展開に逆戻り。
捻りのないままに終わってしまった印象が残ってしまいました。
映像も綺麗だし、ロケーションも最高。
悪い映画ではなかっただけに楽しめないで終わった自分が悔しいです。
余談になりますが、原作未読のせいか、大人になったエライザさんが帰り道の途中でラベンダーの香りを感じたのは何故かという点とエライザさんが飲んだ薬にどんな細工が施されていたのか分からずじまいで終わってしまいました。
後半がジェットコースター
『時をかける少女』(大林版)+『サマータイムマシン・ブルース』『リバー、流れないでよ』。
まず舞台が尾道で、石田ひかりと尾美としのりが出演、未来人の転校生が現代の高校にやってくるという時点で、私に「観ない」という選択肢はなかった。
前半20~30分は正直、眠い。
大林版『時をかける少女』を劣化させたような、棒演技と、ありきたりの学園青春ものに、眠気対策へ意識の7割が持っていかれる。
だがしかし。
40分すぎくらいか……
主人公の書いた小説が、編集以外誰にも見せていないのに盗作されたコトが判明してからがジェットコースター!
笑った笑った。
池田エライザや橋本愛が目立ちがちですが、本作の実質主人公は茂役の倉悠貴くんだと思いました。
彼が本作のキーマンじゃないかと。
尾道に行きたくなった!
全82件中、61~80件目を表示
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