リライトのレビュー・感想・評価
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「あなたを待っています」ラベンダーの花言葉
ラベンダーの花言葉は「あなたを待っています」だそうで、自分の部屋で10年前の自分を待っている、小説を書いた人を待っているとか、この映画に合っていますね。この映画は大林監督の「時をかける少女」のオマージュに溢れていて微笑むべきなのか苦笑いするべきなのか、まあ、どちらにしろそこも楽しめました。
この映画の結末は結局どうなったのかわからなくなっちゃって、鑑賞してから4日間、頭の中を整理していました。図書室での種明かしのシーンからエンドロールまでに話が整理できなくて混乱したまま終わってしまいました。他の方のレビューを見れば答えに近づけるのでしょうけど、ある程度自分の中で筋を整理して、他の人のレビューで答え合わせをして、二回目再確認しに観に行くかどうか考えています、というのが一回目鑑賞時点の感想です。
話の全体の筋道から言うと、茂が好意を寄せていた友恵が最後の33人目になって友恵自身はタイムリープしなかったものの見事「エンドレス・サマー」のタイトルを保彦に告げ、保彦はやっと未来に帰れる状況になったけど友恵の説得で現時代で生きることを選択し、美雪に小説「少女は時を翔けた」を書かせ手に入れるために美雪周回の保彦に干渉させて10年+数日のカプセルを美雪に渡させた、という話に見えました。
友恵は未来の自分からもらった小説「少女は時を翔けた」を読んで周りを見渡すとみんな保彦と関わっているのに自分だけ関わっていない、だから33人目だと気がついた、という話でしたが時間軸で考えると33人は同時に保彦に接触しているわけで、ただ単に保彦が友恵に話かけるタイミングが遅かっただけ、何人目かは周りを見ても実際には本人にはわからないはずです。そして友恵周回で現時代で生きるためにタイムリープをやめ、そして出版されたのは美雪の書いた小説をリライトした「エンドレス・サマー」でした、と。
同窓会後の図書館での友恵の告白、本のタイトルは「エンドレス・サマー」、“エンドレス“とは何を指すのか、保彦が33週もタイムリープしているのを知っていたのは保彦本人と茂と友恵の3人だけ、しかし保彦が未来で読んだのはタイムリープ物の小説ではなかった、だからこそ小説を書いた人間1名を探し当てるため何度もタイムリープする羽目になっていると茂に文句言っていた訳で、美雪の「少女は時を翔けた」に“エンドレス“要素があったとも思えず、友恵がタイムリープ物にリライトしたなら保彦が未来で読んだ物ではない=出版されないものだろうし、じゃあ“エンドレス“って何だろう??と混乱していたら二つ目の混乱がすぐに来ました。
美雪がもらったタイムワープカプセルは友恵が夫になった保彦に頼んで10年と数日ずらして調合したものだった、ということは、もし友恵が最後の33人目で美雪がずっと前の周回だった時、美雪にカプセルを渡したのは数年後の友恵に頼まれた保彦だったわけで、その美雪周回の保彦は数年後の未来からやって来た保彦に干渉されたはずでその時に「あの本を書いたのは友恵だったわ」と聞いたとしたら次の周回は友恵を選ぶはずだし、未来の保彦から理由を聞かずにカプセルだけ受け取って美雪に渡したとしたら保彦も「何かあるゾ〜」と訝しげに思うはずだし、数年後から来た保彦が美雪周回の保彦に黙ってカプセルを渡したなら美雪は10年ちょうどのカプセルと10年+数日の二つのカプセルをもらうことになるはず、あれ?これどうなってんの?と混乱してしまいました。
10年+数日のカプセルだけを美雪に渡すためには友恵より美雪の方が後の周回だったはず、そして33人全員と周回するためには美雪が最後の33週目、そしてその前の32週目が友恵の周回だったんじゃないか、32週目で答え合わせの「エンドレス・サマー」にたどり着きこれでいつでも帰れるわとホッとして友恵の説得で現時代に生きることにしたものの友恵から小説の原本「少女は時を翔けた」をまだ手に入れていない事を聞いていたら美雪が小説家でデビューした事を知り、原本を書いたのは美雪だと判ったものの保彦は美雪だけ残して周回していないことに気がついて数年後から再度カプセルを飲み茂の元に戻る。保彦は茂に「お前がモタモタしてっから、ちょっと老けちゃったじゃんよー」とおどけながら言っていましたが、実際に数年経っていたので本当に老けていた。茂は最後まで残していた美雪を保彦が未来に戻るために手解きすることにした。そして「数年老けた友恵の夫の保彦」が33週目の美雪周回を実行し10年+数日のカプセルを美雪に渡した。つまり、「茂が恋心を寄せていたのは友恵ではなくて美雪だった。」と言う話だったのでしょうか?
美雪の書いた「少女は時を翔けた」を手にいれ、過去の友恵に渡せたことでこれでようやく保彦はカプセルを飲んで未来に戻れる状態になったはず、と言っても実はそれも保彦の考えた仮定の話。結局その後未来に戻れるようになったのかどうか描写はありません。もしかしたら保彦が未来で読んだ小説は美雪の書いた「少女は時を翔けた」で、友恵が過去に送って“リライト“してしまったものだから小説の内容がタイムリープもの「エンドレス・サマー」に書きかわっちゃって、保彦は未来永劫タイムリープから抜け出せなくなり二度と未来に戻れなくなってしまった=人生の“リライト“をしちゃったのかも知れません。
結局のところ保彦が未来で読んだのは「少女は時を翔けた」なのか「エンドレス・サマー」なのか、タイムリープから抜け出せるのかもう抜け出せないのか、友恵の干渉で未来が変わっちゃったのかどうなのか、このあたりが混乱して複雑な気持ちでエンドロールを見る私。何か見逃したのか、もっとちゃんと見ていれば伏線はあったのか、大きな勘違いをしているのか、あの“口パク“はなんて言ったのか、一回観ただけではよくわかりませんでした。他の方のレビューや解説を見れば答えがわかって「あ!そういうことだったのか!」と理解できたなら再確認しに二回目を見に行くかも知れません。そういう映画に作ってあるんだと思います。
さあ、これアップしたら他の方のレビューを見ますかね。
キラキラした時空青春モノ とは単純にならないところが良い(笑) み...
愛のためいき
未来からやって来た同級生に恋をして小説家になったJKが10年後小説家になって約束と時間のループを果たそうとする話。
自分を未来人と言う転校生と特別な20日間を過ごしたJKが、彼がこの時代に来た目的の小説を出版する未来をみて巻き起こっていくストーリー。
尾道だしタイムリープだしラベンダーの香りって…ねぇw更には先生は吾郎ちゃんだし。
尾道三部作の時をかける少女をオマージュしたカットやシーンてんこ盛りでみせて行き、リブート的な感じなのかと思いきや、10年後になって、えっ!?そういう話し?w
パラドックスがーって言っていたけれど、どう考えても起きちゃってますよね?w
設定自体はどう考えてもコメディだしご都合主義満載だけれど、空気感は至ってマジメに軽くつくられていてなかなか面白かった。
パラドックスの謎、一緒に考えて、教えてくださいな
タイムリープもの大好きな私のとっては絶対に外せない映画!期待通りの映画でした。尾道三部作!サマータイムマシンブルース!どこをとっても心ワクワク、ニヤニヤ楽しませてもらいました。ただこうしたタイムリープものはパラドックスをどのように解決、説明するかが作品の醍醐味なのですが、そこが私にはどうしてもすっきりしない部分が残ってしまいました。いやもちろん私の理解不足なのでしょうが、そこは強引でもつじつま合わせを提示してほしかった。いや提示してあったが私が見落としたか理解できなかったのでしょう。
前半、美雪(池田エライザ)と保彦(阿達慶)のひと夏の想い出、ゆったり楽しめる。中盤、10年後のクラス会で明かされる事実、オーそう来たかとワクワクな展開、細かい伏線の回収にニヤニヤ、ところが終盤の美雪と友恵(橋本愛)のやりとりで謎がいっぱい残ってしまった。
さて、私に残ったもやもやは次の点です。皆さんの解釈を教えてください。
① なぜ美雪は友恵が図書室に来ると知っていた?②友恵が図書室で口にした青いカプセルは過去に遡るカプセル?③友恵の今の夫は保彦だよね?10年後の今も保彦は無限ループから抜けられていないということ?では、残り32人の保彦はどうしているの?④友恵は保彦と一緒ならリライトする必要ある?→自分が一人目になりたかったから?⑤友恵が美雪のカプセルを調整したというが、それはいつ、何のため?⑥10年後の美雪が持っていた「少女--」の本はよく見ると古びていたがそれは何故、何を意味する?⑦保彦が最初に感動したのは「少女--」であり作者が美雪と知っていたはず、友恵が未来を書き換えたとしても美雪に固執すべきではなかったか?⑧友恵は何故自分が33人目と知っていた?→10年後の図書室から飛んできた未来の自分から「少女--」を渡され事情を聞かされたから?⑨「エンドレス--」を出版した10年後、エンドレスの時間軸の未来から来た保彦、では「少女--」の時間軸の保彦はどうなった?
すいません、重箱の隅をつつくようなことばかりで、これら全て無視しても十分楽しめる映画なのですが、これらの謎が解明できれば一層スッキリできると思うのです。それにしても橋本愛には驚愕、カプセルを舌に乗せニヤッとしたシーン、その情念と妖艶さにゾクッとした!橋本愛、日本を代表する女優になると確信した。
大林版の「時かけ」好きは、観に行くべし!
松居大悟監督に、上田誠が脚本というのに、ノーマークだった自分の情けなさ…。
フォローさんのレビューの書き出しを見て「!」となり、たまらず午後休みをもらって観に行ったのだが、大正解。文句なしに、面白かった!!
とにかく「大林版の『時をかける少女』が好きなら観に行くべし!」と声を大にして言いたい。
冒頭からリスペクトがハンパなくて、それだけで泣けてくる。
大作、話題作が目白押しの中なので、興行的にはもしかしたら苦戦してしまうかもしれない。(実際に自分の観た回は、観客は2人のみ…)
だが、内容は負けてないし、タイムリープ物としては「まだそんな展開を思いつくの⁈」と、新たな地平を見せてくれた感じがする。
原作未読なので、どこまでが上田誠オリジナルかわからないが、彼らしい笑いも入れつつ見事にまとめられた脚本にまず唸る。ただ、それ以上に、トータルでみると、小物の使い方、群像の扱い方、何気ない風景の描き方等々、やっぱり松居大悟の映画だなぁと思わせられるところがいい。
語りたい部分はいっぱいあるけれど、ネタバレは避けたいので、今回のレビューはここまで。騙されたと思って、みなさん観に行ってください。(土下座)
さすがの上田誠と松居大悟のタッグでした。
タイムリープ
想像のナナメ上をいく展開!
いやー、おもしろかった!
予備情報何もなしに観るのがおすすめです!
池田イライザの高校生姿かわいいなー、とか
尾道が舞台で尾美としのりが出演していたり、
小説のタイトルとか(これもとても重要な伏線)
「時をかける少女」へのオマージュがいっぱいだなー
と恋愛映画のように思ってたら途中から
想像のナナメ上をいく展開となりビックリさせられました!!
そこからコミカルな展開になるのかと思いきや
橋本愛の壮絶な演技でシリアスに引き戻すところもすごく良かった!
橋本愛、ほんとうに美しかった!
なぜ同窓会に全員集める必要があるのか、とか
あの時のあれがああだったのか、とか
もう一回鑑賞するとより楽しめそうです。
倉悠貴に最初から注目しておくほうがよいですね。
あと私自身も最近知ったのですが、亡くなった次の年が
一周忌、その次から数え年になるので2年後が3回忌、
なのであってるんですね。
ずっと説明しているだけの映画です
尾道タイプリープの新作
尾道×タイムリープ×ラベンダー=オヤジ狩
300年後から来た未來の青年がクラスの仲間達の人生を変えてしまう作品って感じの作品。
素敵なファンタジー映画みたいだった。
だけど観賞後に考えたら、未來から来た保彦がタイムリープから抜け出す為にクラスメイトに色んなお願いをする自己中心的な大迷惑な作品だった感じ(笑)
主役の保彦を演じたのは阿達慶さんって方。
映画初の方らしいけど保彦を演じた姿が何だか謎(笑)
演じた保彦のキャラなのか?
阿達慶さんの演技が今一つなのか?
どっちか全く分からない(笑)
池田エライザさんとのラブストーリーかと思いきやそうでも無く。
中盤からは保彦は浮気性なの?
と思ってしまった展開(笑)
お祭りのシーン。
後からカオスな展開だと解るもののカオス度があまり伝わって来なかったのが残念。
メガネ姿の久保田紗友さんには全く気が付きませんでした( ´∀`)
鑑賞中は面白かったが、後で思い返してみたら1番肝となる部分がよく分かってなくて混乱したままである。(再鑑賞)追記有り
鑑賞中は、「ああそーか、そういう事だったのか (゚ロ゚ノ)ノ、 なるほどネ」 などと思っていたのだけれど、今振り返ってみると橋本愛さんと池田エライザさん周りの話がよく分かってないというか、思い出せない。
だから、もし誰かに説明しろと言われたら出来まてん (^^)。
10年後の美雪(池田エライザ)と10年後の友恵(橋本 愛さん)が会って、美雪が出版できなかった「少女は時を翔けた」を友恵(橋本 愛)に渡し、友恵はビッシリと書き込みがある「少女は時を翔けた」を美雪(池田エライザ)に渡したところは覚えている。
で、頭の中が混乱してて、記憶まで怪しくなってきた。
10年後の友恵は10年前の友恵(高3)に「少女は時を翔けた」を渡したと思うが、それは保彦と会う前に渡したのか、保彦が未来へ帰った後だったのか、まだ保彦と交際してるときだったのかが定かでない。
そもそも友恵と保彦って交際してたっけ?ロープウェイは保彦と見上げてたと思う。
地震で旧校舎がつぶれたときも友恵は落ち着いてたような気がする(知ってたのか?)
友恵は保彦が33又掛けてるのを知ってたが、どうして知ってたんだっけ?誰かか教えた場面が有ったのは覚えてるが、その誰かが友恵にどんな説明をしてたんだっけ?
アレっ、結局、美雪と友恵は最後にどうしたんだっけ、どうなったんだっけ (?_?)。 友恵は保彦と結婚したっぽい。水道の蛇口とか治してるらしい。
結論としては、
面白かったが、よく分かってないという事だ ♪ヽ(´▽`)/
それから、話は変わるが、最初の美雪と保彦の高校生ラブストーリーが、なんてお座なりで、安っぽい作りなんだと思った。
あとから考えれば、「少女は時を翔けた」の内容が2人の短い夏の思い出だということなので、その内容である実際の2人の出会いから別れまでの場面なんて、ぺペッとやっときゃいいというわけなのだと思った。 結局、この夏、2人は美しい思い出を作ったのでしたという事が見ている人に伝わればいいわけである。
だけど、それは後になって色々分かって来たから言えることであって、最初見たときは、薄っいドラマだなと思った。
実際こんな感じ → 図書館で出会って、保彦すぐサッサと未来人であることをバラシ、何と美雪は驚くでもなく信じるでもなく → ロープウェイや花火の場面 → キスと別れ (終わり)
感想:「ハア ( ゚д゚)、 何じゃこりゃ」
まあ、悪くはないんだけど、出会いから別れまでがアッという間だったので、あっけに取られたという感じ。
きっと映画やTVドラマをよく見る人は、余りに薄い内容に、「わしゃあ、いったい何を見せられてるんじゃ」とか、「えっ、なになに?何なの?」と一瞬戸惑ったんじゃなかろうかと思われる (イヤ、僕だけかも (^^) )
☆ 鑑賞直前にポスター見たら、一番下に 「橋本 愛」 の名前を見つけてテンション上がった \(^o^)/
橋本愛さん演ずる友恵が、映画の中では、最初、わけ知り顔に見えたので未来人かと思った。
新作がいろいろ公開される公開初日の金曜日は、リバイバルの「はじまりの歌」と「フロントライン」を見なきゃならん。ということで、2日目の土曜日に鑑賞。
【追記】 再鑑賞:2025(令7)/6/23㈪ 立飛
よく分かってなかったところを確認。
10年後の池田エライザと橋本愛が図書館で会い、池田エライザは、出版されなかった「少女は時を翔けた」(新品)を橋本愛に渡し、橋本愛は、「サマータイム」の元になった書き込みだらけの「少女は時を翔けた」(古い10年物)を池田エライザに渡す。
で、大人の橋本愛は10年前に翔び、高校生の橋本愛にエライザから受け取った「少女は時を翔けた」(新品)を渡す。高校生の橋本愛はこの本を元に「サマータイム」を書き上げ出版する。パクリやんけ (^^)。
凡人にはムズイかも!無駄に長く時間を突き抜けた疾走感に爽やかさが感じられない無い
捻れた空間、ズレた青春恋愛タイムリ-プもの。
あの尾道舞台の映画 ”時をかける少女”をオマ-ジュしたかった様な作品。
今日は「リライト」をうちは観たけんが。
前半から中盤過ぎまで 正直だるかった。★2程と思ってた。
特に同窓会や2次会など。なんか思い出を作ろうと? やたらと全く存じないキャストが大勢出てきて絡みまくる。
そっちは楽しいかもだが、観ているこっちは ドン引きが本音。
この辺が無駄に長く感じられるし もっと編集カットでと感じた。
保彦が渡してくる 時間を少しの間だけ戻れる薬。この薬を誰が何時使うか。
その使用行為の時間のズレが 本編を一応面白くさせる要素には成っていて、
そこに 少し恋愛も絡んで居る。
多くの伏線は回収されていくが どうもラスト展開が腑に落ちない。
時をかける少女では、実写版、アニメともシッカリと恋を描いていて
爽やかなのに。あれと比べるものでは無いのだが 最後まで観ていて青春ものとしては 爽やかさが感じられない。複雑さが仇となってしまい惜しい感じが残ってしまっていると思います。 全く感情移入や泣けず ★3となり席を立ちました。
原作:法条遥氏
監督:松居大悟氏
脚本:上田誠氏
------MC------
・石田美雪役(作家):池田エライザさん
・園田保彦役(2311年から来る):阿達慶さん
・雨宮友恵役(美雪の友人 キ-マン):橋本愛さん
・酒井茂役(保彦助ける):倉悠貴さん
・室井大介役(人気者):前田旺志郎さん
・細田先生役:尾美としのりさん
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(感じた事)
・保彦のタイムリ-プを助ける酒井茂の登場(告白)から面白くなっては来たけども。鈴子をはじめ クラスの皆が同じ体験をしていく~展開話。
あり得ねぇ~ っていう タイムパラドックスの回避だけを真面目にやろうと言う所だけはよく考えたとは思うけども。
特に夏祭り花火大会を二人で観る時の 屋台の購入や射的、花火を観る行為。
笑えるけど 普通あれほど何人も自分がいたら気づくでしょうね。
・室井大介の死。彼だけが未来の自分が死んでいたのを知る。
普通の人間は 死がいつなのかが分かっているから、その時点だけを上手く気を付けて回避しようと考えるハズ。自暴自棄になるのはオカシイと思う。
同窓会に来ているのが筋と思うけども。むしろ回避した事に 保彦が驚く方が正解かな。
・好き構図:茂 ⇒ 友恵(33人目) ⇒ 保彦 ← 美雪
夫は保彦??この発言。薬の調合したってか?
お前は未来から来た奴。じゃあ もっと書き換えれるでしょう??違う?
なんで こんなややこしい事 残しといてさせるのかな。
人知れず 未来から来て図書館に置かれた1冊の原本を 交換差し替えすれば良いと思うのだが。
例え渡ったあとでも すかさず交換も出来る。
未来から来る人間は常にいつでも過去に介入出来るはずだと思うのだけども。
少女は時を駈けた、と エンドレスサマ-との この違いを解くには
同じにする必要があって、美雪は過去の自分に対して こう書けよと言うのだが
実際 唐突し過ぎて聞いた本人はメッチャ戸惑うと思う。
この感情が全く表れていない。
総じて感じ獲るのは、タイムリ-プに慣れ親しんだ者達の話(コレから起こりうる事を待ち構えている感情)となってしまっていて、
コレでは初思考の体験者(一度目の者)は楽しむ事は出来なさそうと感じた。
上田さん作の”リバー、流れないでよ”は凄く楽しかったけどね。
今作はあの良さが無かったかなと思います。
興味ある方は
劇場へどうぞ!
終わってから始まった物語り
「時間」にこだわりがある
「劇団ヨーロッパ企画」主宰者『上田誠』による脚本。
〔サマータイムマシン・ブルース(2005年)〕の{タイムリープ}、
〔リバー、流れないでよ(2023年)〕の〔タイムループ〕と来て、
今回は再び{タイムリープ}。
加えて、設定・舞台・出演者を加味すれば、
〔時をかける少女(1983年)〕や『大林宣彦』へオマージュを捧げているのは明らか
(が、これも、観終わってから考えれば、
鑑賞者を煙に巻くための仕掛けだったわけだが・・・・)。
とは言え過去作の枠には嵌らぬ驚愕の進展が用意され、
何度も椅子から仰け反りそうになる。
個人的には、
同一日時・場所に同一人が複数存在するのは
{タイムリープ}モノでは禁じ手と思っている。
なので〔バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年)〕は
当然評価しない。それ以外にもご都合主義な設定も多々あるし。
で、本作。のっけからそうした外連味を持ち出すことで、
そのシチュエーションがさも当然と思わせ、
あとあとの更なるエスカレーションが
不自然と感じさせない剛腕を発揮する。
おまけに、一冊しかないはずの本も同一場面でやり取りされ、
かなりの矛盾でしょ?と強く思うのだが、
流れの中では疑問に思わせない描写の仕方が上手い。
{タイムリープ}モノとして観ていると、
次第に〔タイムループ〕をも孕み出し、
お得意の二要素を巧みに融合させているのはなかなかの手腕と感じる。
仔細に見て行けばそれ以外にも不整合と思われる設定は幾つも。
本のタイトルについての疑問や
同時に存在した33の個体のその後などだが、
もっとも顕著なのはラストシーンか。
僅か一ヶ月しかいなかった転校生のことは、
十年経ってもクラス全員の記憶からは消えていない。
にもかかわらず「狭い町だから、ちょっと歩けば
直ぐに知り合いに見つかってしまう」はずなのに、
気付かれないのは何故?
{ジュブナイル}かと思わせておいて、
〔とりかへばや〕や〔夢買い〕といった
昔話の要素すら盛り込み、
人間の黒い側面もきっちりと描いて見せる奇抜さ。
冒頭20分で解決を見たはずの物語りが、
その後予期せぬ展開になだれ込むトリッキーな構成。
瑕疵と感じられる多くを差し引いても、
そうした斬新さにどうしようもなく惹かれてしまう。
何かもったいなさ寂しさがあるなあ
原作は読まずにここまで来てしまった。興味あってあって随分経つのに。それを上田誠×松居大悟という最高の布陣で臨んだはずがそれほど話題になっていないのら何でか。
そんな原作にどれほど忠実かはわからないけど、『時をかける少女』(大林宣彦版)がかなりバッチリなオマージュ案件になっている。ロケーションにもキャスティングにも。の割にはなぜシネマスコープサイズなのかと思ったり、昔の大林宣彦映画がいかに人工楽園としての映画美に溢れていたのかとか画面の凝縮度があったのか、と思ったり、つまり絵の寂しさをいろいろ考えていたらストーリーの本当のスタート、「やって来るはずの私がやって来ない」がやってくる。ここまでが前振りなんだろうけど前振りが前振り消化過ぎてあまり乗れず。そしてさあどうする、も割とテンポはゆったりとす進み、そして同窓会の大暴露大会に入っても一向に盛り上がらない。装置はかなり松居大悟っぽく、もう松居大悟×大林宣彦っぽくもあるがこのやけに盛り上がらない、やけにシーンとした感じは何なのだろうか、と考える。上田誠の脚本は『リバー』もそうだけどループとわかってからの見せ方はもういくつもやりすぎてるくらいだろうからお手のものなのだろうけど、画面が盛り上がらない。『サマーフィルムにのって』ほど盛り上がってくれればと思う熱さがないのは単にメインキャストが30歳近くで高校生を演じなくてはいけないからかはわからない。画面も美術的にも編集にも音楽にも隙というか隙間というかそんなものを感じる。終わってみると話はとても面白かったのだけど、もっと弾け飛んだSFかつ切なSFをみたかったのかもしれない。大林宣彦『時をかける少女』が45歳の時、松居大悟監督が原作39歳どうも年齢の問題だけではなさそう。
これじゃない感(ネタバレなし)
時をかける少年がいっぱい
話の面白さを不快さが上回る
「天才科学者(自称)」が自作のタイムマシン(薬品)を使って、300年前の平和な時代の小説の世界を味わうためにやって来たが帰れなくなり、やむなくクラスメート全員をマインドコントロールして、全員の人生を大きく変えてかねないヘビーな依頼(=商業ベースの小説家になれ)を押し付け、しかも全員の作業が無駄になることを知っていながら放置…
この罪を「一人一人に対しては真剣だった」で許せと?
1983年版「時をかける少女」の深町が和子にかけた"呪い"もなかなか強烈だったが映画ラストもそれに合わせてダークなトーンだった。
一方今回の2025年版時かけは、被害レベルが桁違いなのに「未来はリライトできるっしょ」とややビターだけど前向きなエンディング…
美雪の立場は「盗作小説家」で、しかもバレたら実家に引きこもって問題を放置した不義理な人物であり、こっからの「リライト」はさすがに無理では。
全196件中、101~120件目を表示
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