リライトのレビュー・感想・評価
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ネタバレ全開で考察してみよう
主人公が実は主人公ではなくて1/33の存在でしかなく
主人公が書いた小説もトリガーとなる物ではなかった。
タイムリープも終わったのではなく、止めただけ
つまり保彦は時代か場所を間違えてタイムリープして来たのかも
ひょっとすると、トリガーとなった300年後の小説は
「時をかける少女」だったのかもしれない。知らんけど
思いの外、面白い展開
予告編で尾道が舞台と知って、興味を持った。大林宣彦監督の尾道3部作は(ビデオではあるが)観ていることと、聖地巡礼的に2度ほど訪れた思い出の地でもあるからだ。 キャスティング的にはやや物足りなさを感じつつも、それなりの期待を持って鑑賞。
【物語】
尾道の高校に通う美雪(池田エライザ)。3年生の夏、彼女のクラスに保彦(阿達慶)が転入して来る。翌日、図書室に居た美雪の前に突如として保彦が現れ、「300年後の未来からやって来た」と秘密を告白する。彼の秘密を共有したことをきっかけに二人は急速に距離を縮め、恋に落ちる。
ある時、保彦の命が危険に晒される出来事がおこり、以前彼からもらった薬を思い出した美雪は助ける手がかりを求めて10年後の世界にリープし、10年後の自分に会う。美雪はそこで未来の自分から保彦の無事を知らされると同時に「少女、時をかける」という本を見せられる。それは保彦が未来で読み、現代にやって来るきっかけになった小説で、「あなたはこれを書ける」と予言される。
タイムリープから戻った彼女は、「この夏の体験を小説に書き、必ず時間のループを完成させる」と約束して未来へ戻る保彦を見送る。そして10年後、予言どおりに小説家となった美雪はタイムリープして来るはずの高校生の自分に会うために故郷に帰るのだが、・・・
【感想】
尾道3部作の尾美としのりと新尾道3部作の石田ひかりの登場でまず気分が上がった。その他にも「ラベンダーの香り」とか、本の題名とか大林作品のオマージュ、レスペクトがそこかしこに感じられた。大林ファンというわけでもないのだが、そういうところに好感を持てた。
ロケ地尾道の町も「ここ行ったぞ」的に十分楽しむことができた。
以上2点だけで、7割方鑑賞目的は達せられたのだが、ストーリーが期待以上に良く出来ていた。終盤は予想もしていなかった展開で、完全に意表を突かれた。 コメディーにしたらもっと良かったかもと思える面白い真相だった。タイムリープものは数あれど、見たことの無い奇抜な発想だった。
キャスティングが地味なため、予想通り興行成績も地味だが、タイムリープSF好きや、ライトに映画を楽しみたい人には勧められる作品。
イライザさん好きにはたまらない
大好きな「ちょっと思い出しただけ」の松居大悟監督の新作は、オール尾道ロケというSF青春ミステリー。
高校3年の夏、ある小説に憧れて300年後からタイムリープしてきた転校生の保彦と秘密を共有することになった美雪。
美雪と保彦の恋。
未来で保彦が出会う小説を美雪が書くはずだったが、、、
10年後、小説家になった美雪を中心に語られる後半戦。同窓会でとんでもない真実を知ることに。
美雪を演じた池田イライザさん、大好きです。阿達慶くん演じる保彦とのピュアな恋にキュンキュンした。
自分的には篠原篤さんとの結婚が納得できず、冷静に観ることができなくなった。阿達慶くんとのギャップが大き過ぎた。
ぶっ飛んだ斬新な展開は面白かったけど、大好きな作品にはならなかった。
ストーリーに無理があり過ぎ
タイムループの作品は数多くありますが本作のような展開は斬新で面白いと思いました。
ただ、残念ながらストーリーに無理があり過ぎます。一人、二人ならまだしも33人はやり過ぎでしょう。学校内や花火大会で、33組のカップルが全く出会わないなんて不可能です。原作は未読ですが、作者は何でこんなストーリーで読者が納得すると思ったのか理解できません。(まあ、文章だとそれほど不自然に感じないのかも知れませんが…)
それから、未来人に魅力がないためクラス全員が魅かれていくのがとても不自然に思えました。また、未来人は「人を騙すのは心が傷む」と口では言っていても全くそんな素振りはなく、自分が助かりたいが故に33人もの人を騙し続けるなんて人間性を疑います。観ていて不快な気持ちになりました。
あと、申し訳ないですが、池田イライザと橋本愛の女子高生役はイタかったです。
という訳で発想事態は面白かったのですか、ストーリーに無理があり過ぎるのと、未来人を筆頭にキャストに魅力がないため作品の出来としてはイマイチでした。
これは新しい視点だ!
[60代男です]
SFが大好きで、タイムトラベルものは映画でも小説でも、おそらく全部見ている。
しかし本作のアイディアは前例がない。
笑えるほどユーモラスなことになる。
あきらかに「時をかける少女」をなぞったような話が展開し、甘酸っぱい青春ファンタジーとして、主人公自身が言っていたように、きれいな時間のループを描いて完結する話に見え、きれいにまとまってはいるものの、新鮮さがまったくないので、池田エライザを鑑賞するだけの価値しか感じられないSF短編が完結しようとする、その瞬間から、あれれ? と時間のループが破綻して、長編ミステリーと化す。
何がどうなっているのか主人公にも観客にも分からない。
面白い。
年寄りにしか分からないだろうが、これは大林信彦・原田知世の「時をかける少女」より原作小説寄り、さらにそれ以上に懐かしきNHK少年ドラマシリーズ「タイムトラベラー」にそっくりな雰囲気だ。
未来人の少年のセリフ回しのおぼつかなさも、好意的に見れば「タイムトラベラー」的だ。
でも、本作には嫌いなところがある。
終盤、主人公が決意をして言う重要なセリフを、観客に教えないのだ。
考えさせたかったと? または言わなくても分かるだろ、か? または考察で盛り上がってくれよ、と?
僕はハッキリさせずにあやふやにしておく描き方が大嫌いなので、この部分のために、かなり楽しめたのに、観終わったときの満足感が2割減だった。
だから★も4っつに。
途中で
主人公が交代してしまうが、最後はちゃんと戻ってきて(話自体も戻ってきて)よかった。
5月以来見た中では一番好きかも。(無条件にタイムリープものが好きなので、この評価が妥当かは皆さんの判断にお任せしますが・・・)
タイムリープは散々使われてきただけに、複雑にせざろう得ないのだろうが、「時をかける少女」のシンプルさが懐かしい。
池田エライザは良かったけど。。話は。。
池田エライザ主演。
時をかける少女ネタの映画という事だけは知っていた。
内容はタイムリープ物。
あとは、どんな仕掛けがあるかが楽しみで見にいってみた。
それに池田エライザは好きな女優さんの一人。
彼女、存在感がありますよね。
「みんな!エスパーだよ!」以来、注目していました。
建築のドラマとか、最近はNHKの辞書のドラマ(NHKオンデマンド)も見ていたし。
彼女を追いかけていろいろ見てたんですよね。
あとは、どうしてもジェニファー・ローレンスと重ねて見てしまう。
スキャンダルでイメージを落としたけど、頑張ってほしい。。
とても魅力的な女優さんですしね。
派手な外見に対して、おとなしめで控えめな女性を演じさせたら天下一品だと思う。
これが彼女の地の演技なのか、その辺は分かりませんが、外見よりもこの演技こそが彼女の魅力だと思います。
映画を見ての感想は。。
う~ん。。
このネタは無理があると思う。
さすがにクラス全員はね。
ラストに選ばれたクラスメイト、未来人との関係はもっと詳しく描いて欲しかったし。
この仕掛けというか、ネタを受け入れられるかどうかが、この映画を楽しめるかのポイント。
それと、未来人の彼が福士誠治に似ていると感じてしまって、最後に出てくるんじゃないかと思いながら見てたけど結局出てこず。。
好きな役者さんだったんだけど最近見ないので気になってしまった。
そして、時かけと同じく尾道が舞台。
3年前に旅行に行った時の事思い出した。
千光寺ロープウェイ、尾道水道、艮神社など、私が実際に行ったところが出てきたのは見てて楽しかったですね。
この時は、記念にシネマ尾道で映画(異動辞令は音楽隊!)を見たんですよね。
その時の予告で見た『左様なら今晩は』の舞台も尾道で、帰ってからVODで見ましたし。
天気も良くて、記憶に残る思い出の旅行になったんですよね。
映画好きの人には是非一度尾道へ行ってみてほしい。
ただ、市役所近くにある「おのみち映画資料館」に行ったんですが、大林宣彦監督の映画が一本も紹介されていなかった。
不思議に思って、資料館を出てから調べてみると大林宣彦監督と尾道市は仲が悪かったらしい。
とても残念な気持ちになったのを覚えている。
話はそれましたが、この映画の池田エライザも良かったです(^-^)
『時を“書ける”少女』を探して
原作は続編含めすべて発刊時に完読&先日再読。
予告や粗筋の段階でかなり改変ありそうだし、ポスターも古臭いけど、上田誠を信じて鑑賞。
最初の感想としては、「相当マイルドにしたなぁ」。
それでも(恐らく)原作より整合性は取れてるし、非常に分かり易く纏まってはいたと思う。
エライザや橋本愛に高校生はムリだと思ってたけど、動いてるのを見るとそこまで違和感なかったし。
爽やかさと、切なさと、適度な余白もあった。
でも自分が観たかったのはコレじゃないし、正直言うとのたうち回る茂が見たかったのよ。笑
『こいびとのみつけかた』の長台詞を知ってるから、倉悠貴のネタバラシパートを期待してたのに…
評価は映画単体でしたいので星3.5だけど、“原作の映像化”としてだと星2.5。
少なくともこれは「史上最悪のパラドックス」ではない。
そして本作だけで見ても、「「私だけの物語」のはずだった」を事前にバラしたのは失敗では。
保彦役はクラスの女子全員が惚れるほどイケメンか?
原作通りの中学生ならまだ“恋に恋する年齢”として嚥下できなくもなかったが、高校生だとムリが勝つ。
タイムリープ時に小説の話をするのも不自然過ぎる。
寄贈の話をしたときに美雪が既に気付いてたというのもおかしいし、茂は先生を帰らせるなよ。
アレを渡してしまったら友恵の“旦那”は未来に帰れてしまうし、でもそうじゃないとパラドックスになる。
この辺はもうちょい描写が必要だと思う。
演技は可もなく不可もなく、演出はチープさが隠せず、ただロケーションや色彩は良かったかな。
オリジナル展開にしても、もう一押しほしい。
ちなみに原作に手を出すなら『リライト』で止めておくことをお薦めします。真剣に。
scenario
上田さん脚本のタイムループもの、あぁこれは観にいかなあきませんわという事で鑑賞。
序盤は人間ドラマの盛り上がりが見えずかったるいな〜と思っていましたが、徐々にギアを上げていきタイムループが解剖されていってからの加速っぷりは凄まじかったです。
未来人の保彦がやってきてから日常が不思議な方向に行き、その中で小説を書くことを約束した美雪が10年の時を経て過去の自分にメッセージを伝えようとするが、過去の自分はやって来ず、自分の本がピンチになったり尾道の同級生たちとすれ違ったりと色々なズレが発生していく中でタイムリープを探していくといった感じで一筋縄ではいかないタイムリープものもとい青春ものになっていました。
序盤はどうしても土台作りのためなのもあってよく見るちょっと不思議な青春と淡い恋模様って感じでかなりベタなやつで、松居監督らしいなーと思いつつも意外性はあまり無かったのでボヤボヤしながら観ていましたが、その展開すらも伏線にして超えてくるのでお見事としか。
茂が人知れず32人分のループの流れを保彦と共にやっていたのは気苦労が半端じゃないわ…と関心するのと同時に絶え間なくやってくる保彦に対応しまくるスピーディーさに思わず笑ってしまったりもしました。
要所要所に感じた違和感、展開のつぎはぎなところの答え合わせをこれでもかってくらい丁寧に回収してくれて最高でした。
旧校舎の崩壊で全員なんで飛び出ていくんだろう?と思ったところはみんな保彦を助けようとしていたんだと繋がりましたし、茂はなんでこんなに色んな人に話しかけているんだろう?というのは全員と保彦を合わせないようにするためっていう細心の注意を払っての行動だというところで繋がったり、花火大会での立ち回りなんかも観てたらそりゃ花火見て感動して泣きたくもなるわなとなりました。
このコメディさが強まるタイムリープこそ上田さん脚本が大好きな所以で久々に感じられて良かったです。
終盤にかけての友恵のムーブは中々にワルいやつでした。
タイムリープに気づいて保彦を独り占めしようとしたり、小説の答えに一足早く気づいて他の同級生たちを足止めしたりと行動はもうヴィランそのものですが、しっかりやり切るところは正々堂々ヴィランやっていて気持ちよかったです。
橋本愛さんが最高に魅力的で全出演作の中でもぶっちぎりの良さを発揮していたと思います。
様々な選択の豊かさを活かしながら人生を紡いでいくっていうフィクションならではの良さが全開で良かったと思います。
変に溜めたりしない爽やかな終わり方もとても良かったです。
とりあえず原作を読みにいくのと、見ようとして見ていなかった「時をかける少女」も見なきゃなと思いました。
鑑賞日 6/15
鑑賞時間 20:15〜22:25
見てよかった
あくまで小説がキーとなるタイムトラベラー
夏の尾道
親の実家が高校や港の風景のある瀬戸田です。
尾道市街もよく知っています。
タイムリープの起点となる日付のころ、現地ではツクツクボウシは鳴きません。
文献だと7月下旬から鳴き始めるとありますが、お盆前からお盆過ぎにかけ、「夏の終わり」の始まりを宣言するようにツクツクボウシの合唱のピークを迎えます。
映画館でツクツクボウシの鳴き声を聞いて、違和感でしばらくストーリーが入ってきませんでした。
映画で描写される時期はクマゼミが優占する、やかましいほどの蝉時雨がふさわしいです。
細かいようですが、個人的には夏の始まりなのか、夏の終わりなのかを描写するのにセミの鳴き声は結構重要な要素のように思いました。
ストーリーは大林映画のオマージュもあり、楽しく観覧できました。
予想以上に面白かった!池田イライザ演技なかなかやるな!
予告編を観て気になったので、観てきたがそれなりに面白かった。よくあるタイムリープ設定だが、今回は小説のリライトがテーマなので余計に面白い。ハラハラ・ドキドキ感はあった。終盤は学級委員長の告白が波乱を呼ぶ。展開はある程度読めていたが、池田イライザ演じる美雪と橋本愛演じる雨宮の駆け引きも面白かった。満足はできる。学級委員長も同窓会の監事から何から何までお疲れ様でした。それにしてもラストは本当に園田君?園田君のその後も知りたかった。池田イライザは思った以上に演技がうまい。今後、期待したい。橋本愛はさすが。
ちょっと無理があったかな
池田エライザと橋本愛の高校生役にちょっと不安はあったが、まあ(ギリギリ)合格点だと思うし、途中はかなり楽しめました。が、最終的にはもやもやの残る一作でした。
スタートは”時をかける少女”をオマージュした展開で、尾美としのりや石田ひかりのキャスティングからみても”時かけ”だけでなく尾道シリーズ全体を意識しているのは確か。特にオールドファンにとってはいいことなんだが、中盤から独自路線に入ってからはちょっと無理しちゃったかなという印象。
タイムリープ物のお約束ともいえる伏線回収はきれいに行われていてその点は楽しめたんだが、美雪の行動や友恵と保彦の関係など感情が深く掘り下げられていないから、何でそうするの?としか思えない。美雪のダンナの扱いなんて中御半端この上ない。
映画だからうまくいかなかったのかな、原作はいいのかな?ちょっと読んでみたくなった。
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