劇場公開日 2025年6月13日

「時をかける系青春映画を逆手に取った」リライト 作務衣もんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 時をかける系青春映画を逆手に取った

2025年7月22日
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時をかける系青春物語を逆手に取った新感覚ストーリー!

高校生・美雪のある20日間の物語
それは一人の転校生・園田保彦との出会いから始まる

ふとしたことから保彦が未来人だと知ってしまった美雪は「現代のこの町を案内して」とお願いされる

高台から見える海沿いの町、土産に買った風鈴、夏祭りの屋台、そして打ち上げ花火

そんな思い出を残して保彦は去っていく。二人の間にある約束を残して・・・

もはや定番の流れに捻りを加えるのは、保彦が発明した飲用型のタイムマシン
飲むだけで時間旅行ができるのだが、他人が使うと「10年後に10秒だけ」という縛りができてしまう

美雪はその薬で未来の自分から「夏の思い出を小説に書く」と伝えられるのだが、10年後の美雪の前にはなぜか過去の自分が現れない

何かが時間のルールを狂わせているのか?
ちょっとずつ撒かれる違和感をたどっていくと、どうしようもなかった真相が明らかになっていく

脚本の上田さんらしい「必死だからこそ面白い」コメディ要素もあるが、松井監督の魅力も存分に詰まっている

夏×タイムループの傑作の新たな誕生だ

作務衣もん
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