「時をかける系青春映画を逆手に取った」リライト 作務衣もんさんの映画レビュー(感想・評価)
時をかける系青春映画を逆手に取った
時をかける系青春物語を逆手に取った新感覚ストーリー!
高校生・美雪のある20日間の物語
それは一人の転校生・園田保彦との出会いから始まる
ふとしたことから保彦が未来人だと知ってしまった美雪は「現代のこの町を案内して」とお願いされる
高台から見える海沿いの町、土産に買った風鈴、夏祭りの屋台、そして打ち上げ花火
そんな思い出を残して保彦は去っていく。二人の間にある約束を残して・・・
もはや定番の流れに捻りを加えるのは、保彦が発明した飲用型のタイムマシン
飲むだけで時間旅行ができるのだが、他人が使うと「10年後に10秒だけ」という縛りができてしまう
美雪はその薬で未来の自分から「夏の思い出を小説に書く」と伝えられるのだが、10年後の美雪の前にはなぜか過去の自分が現れない
何かが時間のルールを狂わせているのか?
ちょっとずつ撒かれる違和感をたどっていくと、どうしようもなかった真相が明らかになっていく
脚本の上田さんらしい「必死だからこそ面白い」コメディ要素もあるが、松井監督の魅力も存分に詰まっている
夏×タイムループの傑作の新たな誕生だ
コメントする