「『時を“書ける”少女』を探して」リライト uzさんの映画レビュー(感想・評価)
『時を“書ける”少女』を探して
原作は続編含めすべて発刊時に完読&先日再読。
予告や粗筋の段階でかなり改変ありそうだし、ポスターも古臭いけど、上田誠を信じて鑑賞。
最初の感想としては、「相当マイルドにしたなぁ」。
それでも(恐らく)原作より整合性は取れてるし、非常に分かり易く纏まってはいたと思う。
エライザや橋本愛に高校生はムリだと思ってたけど、動いてるのを見るとそこまで違和感なかったし。
爽やかさと、切なさと、適度な余白もあった。
でも自分が観たかったのはコレじゃないし、正直言うとのたうち回る茂が見たかったのよ。笑
『こいびとのみつけかた』の長台詞を知ってるから、倉悠貴のネタバラシパートを期待してたのに…
評価は映画単体でしたいので星3.5だけど、“原作の映像化”としてだと星2.5。
少なくともこれは「史上最悪のパラドックス」ではない。
そして本作だけで見ても、「「私だけの物語」のはずだった」を事前にバラしたのは失敗では。
保彦役はクラスの女子全員が惚れるほどイケメンか?
原作通りの中学生ならまだ“恋に恋する年齢”として嚥下できなくもなかったが、高校生だとムリが勝つ。
タイムリープ時に小説の話をするのも不自然過ぎる。
寄贈の話をしたときに美雪が既に気付いてたというのもおかしいし、茂は先生を帰らせるなよ。
アレを渡してしまったら友恵の“旦那”は未来に帰れてしまうし、でもそうじゃないとパラドックスになる。
この辺はもうちょい描写が必要だと思う。
演技は可もなく不可もなく、演出はチープさが隠せず、ただロケーションや色彩は良かったかな。
オリジナル展開にしても、もう一押しほしい。
ちなみに原作に手を出すなら『リライト』で止めておくことをお薦めします。真剣に。
コメントありがとうございます。
原作のテイストがかなり違うことが伝わるレビューでした。
映画を楽しく観たのでこれでいいんですが、原作も気になってしまいます。
原作のリライト、早速読みました。
UZさんがレビューでおっしゃっている意味がわかりました。
同じモチーフを描いていても、作者によって全く違った表現になるように、ある意味、原作と映画は全く別物になってますね。自分は、どっちも好きですが、原作は「嫌ミス」味が強いので、続編はちょっと一旦ストップしておきます。
共感&コメントありがとうございます。
原作も続編も未読というか存在も知りませんでしたが、本作はわかりやすくアレンジされているのですね。
そんなに複雑な原作に逆に興味がわきますが、私にはとても理解できないと思うので、手を出さずにおきます。
UZ様
コメント、ありがとうございました。
私は原作未読ですが、UZさんのレビューに共感しました。池田エライザの主演作を初めて観たのですが、彼女にはとても惹かれました。一方、保彦役については「クラス全員が惚れる」設定に対しては無理があるなあと思って観てました…。
赤ヒゲでした。
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