劇場公開日 2025年6月13日

リライトのレビュー・感想・評価

全196件中、1~20件目を表示

4.0過去を笑って語ることができるか

2025年7月14日
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鑑賞方法:映画館

美雪は、高3の夏、転校生としてクラスに入り込んだタイムトラベラー・保彦と親密になり、その経験に将来を決定づけられた作家である。10年後、美雪の身に起きるはずの出来事が不発に終わったことを皮切りに、2人が過ごした20日間の真実が明らかにされていく。

『時をかける少女』のオマージュを全面に押し出したプロモーションがされていた本作だが、作品の方向はジュブナイルとは異なっていた。少年少女の未来や可能性が無限であることに立脚した物語が『時をかける少女』だとすれば、本作は、いかにドラマチックな青春を経ても殆どの者がそこそこの大人に収束することを前提にした物語だった。

登場人物達はそこそこの大人の暮らしに納得しているように描かれてはいるが、彼らの中には10年の間に責任感や義務感に疲弊したり、挫折して罪悪感に苦しんだ者もいたのではないだろうか。特に幾人かにとっては、未来を実現させるために苦労や努力を重ねた末に梯子を外された向きがあり、彼らが遠い目をして笑う度に胸が苦しくなった。
騒動に関わる人数の多さが面白味の一つではあるのだが、それがかえって、彼らの10代終盤のヒーロー・ヒロイン願望の焼け木杭、あるいは『何者かにはなれるだろう』という漠然とした自信と、自立へ全振りするしかないエネルギーを雑に搾取したように見えて残念だった。

過去は現在の礎である。本作は、自分の現在をおおむね気に入った上で、過去の苦労もダサさも輝きも笑って語ることができる人や、苦境に勝利した経験のある、大人に向けた世界観なのだろう。

シニカルな視点やウェットな感性がリードする物語の中、同窓会の茂の告白から始まるわちゃわちゃしたパートは脚本の上田氏の作風そのままという印象で、浮いている気がした。保彦と美雪の交流のぎこちなさは『時をかける少女』のオマージュの一つなのかと思ったら、伏線として回収されたのは面白かった。
クリエイターの競演も本作の目玉の一つであるが、シリアスとユーモアのバランスや方向づけが時折突飛になる瞬間に、得意分野が異なるクリエイターどうしの共作の難しさが見えた気がした。

一人から始まる物語が散らばり、オープンエンドに近い部分もあるため散漫な印象は残ったが、事前情報から予想していたものが本編が進むにつれ裏切られる感覚や、夏の表現、タイムリープものの暗黙を壊していく展開は楽しめた。

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うぐいす

3.5面白い作品でした!

2025年7月13日
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笑える

怖い

斬新

観ていて楽しい映画です!
話の展開も終盤に色々分かっていくのですが
中々飽きさせない展開で面白かったです
池田エライザファン必見です!!

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nami

2.5壮大な騙し

2025年7月12日
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知的

幸せ

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いぱねま

4.5これは最高のリライト

2025年7月12日
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鑑賞方法:映画館

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興奮

知的

原作既読。原作は主人公の一人称で語られるのだけど、その語り手の名前がコロコロと変わって、読んでる間に大混乱する難解な小説だった(それが狙いなんだろうけど)。アイデアは面白かったのだけど、読み続けるのが途中から苦痛になってきて、早く終わってくれーと思いながら読んでいた。

その原作を、タイムリープものの名手である上田誠さんがうまく「リライト」してくれた。原作では中学生だった設定を高校生に持って行ったのも正解だし、舞台を原作の静岡から「あの」尾道に移したのも大成功だと思う。特に21世紀になっても相変わらず情緒ある美しい尾道の風景を現代の映像技術で大きなスクリーンで観られたのはよかった。女性4人の居酒屋のシーンや、同窓会の1次会のわちゃわちゃした雰囲気も好きだ。

原作は"史上最悪のタイムパラドクス"と言われているそうだけど、そこを上田さんはうまいこときれいにまとめてくれてて、うならされた。鑑賞中、もっと見ていたい、まだ終わらないでくれー、と思って見ていたし、全てのストーリーをわかった今、もう一度見ていろいろと答え合せをしたくなってしまう。

小ネタとしては、テキ屋のお兄さんが首からヨーロッパ企画のタオルを下げていたり、他にも探せばあるのかな。

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jfs2019

3.5もともと書かれた歴史なら書き換えても良いんだろう

2025年7月12日
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楽しい

幸せ

今日あるすべてのタイムリープ物語の原点たる「時をかける少女」を下敷きにした青春SFミステリ小説を原作に「サマータイム・マシンブルース」の上田誠が脚本を書きオール尾道ロケで撮ったというのだから面白くならないわけが無く、そもそもNHKの「タイムトラベラー」を観て育った私たちの世代はタイムリープを普通に日常の現象として受け入れる準備ができており、主人公の美雪(池田エライザ)同様300年後から来たという男の言葉をこれっぽちも疑うことは無いのだがストーリーが進むにつれどこから笑って良いものか、そこがツボの少々悩ましい映画なのかも知れない。「史上最悪のパラドックス」というのだが、繰り返し繰り返し繰り返し繰り返される「パッと光って咲いた」打ち上げ花火の胸キュンデートは未来から来た保彦が読んだ小説の主要部分で相手が誰であろうとこれは避けて通れない、という夏祭りの夜の時間的縛りがあまりにも楽しく綿密な秒刻みのスケジュールに追われる酒井茂(倉悠貴)がドラマを盛り上げ理科室でフラスコが床に落ちるシーンやラベンダーの香りを「お約束」として仕方なく的に盛り込んでいるのも良し。何といってもきれいなタイムループで完結したいと必死な保彦に対して「歴史なんて書き換えちゃえばいいのよ」という〇〇ちゃんの言葉が吹っ切れていて感動しました。

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たあちゃん

3.5可もなく不可もなく

2025年7月10日
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hkr21

0.5地獄の2時間

2025年7月7日
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単純

開始5分でジャニが出てきた時点で帰りたくなった。
とんでもない棒読みで。

良い所
コンセプトが唯一の救い。
二大女優はさすが。
尾道の風景。

悪い所
他全てがひどい。
ダイコンばかり。
特に相手のジャニが目を覆わんばかり。
そもそも脚本もひどい。
役者をダイコンにするようなセリフ回し。
高校の文化祭レベル。
タイムスリップの視覚効果くらい金をかけて欲しい。
石田ひかりも安定のダイコンぶり

アニメ含む過去の時かけ作品には足元にも及ばない。
アニメの時かけの脚本をマジで見習って欲しい。
ジャニさえ居なければ、50点くらいだったかも。

月3本は劇場へ行きます。
関係者さんは頑張ってるのだと思うものの
申し訳ないが久々の駄作でした。

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sa

4.0園田〜!

2025年7月6日
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楽しい

興奮

ドキドキ

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ミカ

3.5悪くはないが、何かモヤモヤが(~_~;)

2025年7月5日
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今までとはちょっと違う視点の作品で面白い試みではありましたが、何故かよく分からないモヤモヤが最後まで残るという不思議な作品でした😒

前半は池田イライザ、後半は倉悠貴が主演じゃね?って感じでしたね🙄

後、まさかの一昨日で上映終了する映画館がほとんどだった事もあり、慌ててまだ上映している新宿まで来ましたが、自分と同じ考えの人達でごった返して、まさかのほぼ満席で埋まっちゃいましたのを見て、他にもっと早く打ち切りにしてもいいんじゃね?って作品が多い中、リライトを一昨日で上映終了はメチャクチャもったいないよなって思いました😌

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おたか

3.5時をかける少女

2025年7月5日
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時をかける少女にインスピレーションを受けた若手監督が尾道を舞台にオマージュ映画を作りました、という感じの作品。もっとありきたりなキラキラ映画かと思いきや、尖った青春映画でした。
良く言えば、商売っ気がなくフレッシュさを感じるお手本のような青春映画。悪く言えば、よくこの映画にこれだけの豪華若手俳優陣を揃えられたな、という作品。
君が君で君だや暮れなずめの監督でしたか。ワイワイやりながらも、喪失感を大事に描く監督さんと感じています。大衆受けよりも、一部の観客に刺されば良い、その潔さが好きな作風です。今回は自分にはイマイチな刺さり度合いでしたかね。

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あいわた

4.0渾身の一作

2025年7月3日
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Scott

3.5人物の魅力

2025年7月2日
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結局は、登場人物がどれだけ魅力的か、に尽きると思う。
この映画は、主人公の面白い物語を描きたい、という思いが、ラストまで作品を引っ張ってくれた気がする。

タイムリープでこんな遊び方が出来るなんて、正直ビックリしたものの。。。

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未だZONE

3.0一定数リープもののファンがいるのかな?

2025年7月2日
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単純

一定の評価はします。☆3です。

だけど、上田誠さんのリープものは、もうおなか一杯です。

今回の作品が、上田誠のタイムリープものとわかっていたら、わざわざ映画館にいかなかったのに。

既視感がどうしても拭えないと思っていたら、エンドロールに上田誠の名前。しまったと思ったが後の祭りでした。

タイムリープしたいと心底思いました。

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うさぎさん

3.5時と四季を巡る物語

2025年7月1日
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楽しい

難しい

ドキドキ

「時をかける少女」をリライトした感じ(笑)

原作は未読だが、シリーズもののようだ。
『リライト』(夏)
『リビジョン』(秋)
『リアクト』(冬)
『リライブ』(春)
シリーズが進めば進むほど難解になるらしいw

この際シリーズ実写化して逆にスッキリまとめては?

パンフレットは美雪の書いた小説の表紙がデザインされており、なかなかオシャレな作りになっている。

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YOU

3.5不思議なことはあったのかもしれない。

2025年7月1日
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まったく先が読める話ではなかった。ただ、ただ置いていかれないように付いていく事ができた。
タイムパラドックスの話は難しい。
未来人保彦に翻弄されていくクラスメイトたちが可哀想だと思いつつもそこまで気持ちが引っ張られるわけではない。
展開が大きく振れるゆえに、気持ちをどこに落としたら良いのか今でも分からない。

池田エライザ、橋本愛、倉悠貴とそれぞれ役者の個性が出ていてとても良い。

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K.T

4.0池田で掴んで橋本で締める

2025年6月30日
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泣ける

笑える

元ネタ?のSF青春物からコントを経て人生を考えさせる。
よく知ってる設定をここまで昇華できたのは立派。大林さんも筒井さんも草場の陰から(筒井さんすいません)喜んでるでしょう。

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HigeKobo

4.5幸せなのは、雨か? 雪か?

2025年6月30日
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笑える

驚く

斬新

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LittleTitan

3.0物語の脇が甘い。惜しい。

2025年6月29日
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及第点。
時かけ原典への果敢な挑戦は買うが。
物語の脇が甘く、
広げた大風呂敷を畳めず幕。
主要4人に絞りタイトな筋なら
(原型を留めぬが)
青春の機微を豊潤に撮る快作だったろう。
演技演出が丁寧繊細ゆえ惜しい。
尾美としのり石田ひかり、か。
大林宣彦的「変さ」無き手堅さも敗因。

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きねまっきい

3.5意外と

2025年6月28日
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序盤のあっという間な展開とは打って変わって、中盤から??が増え、最後はなかなか難解なストーリーだったので楽しめた。
途中から突っ込みどころ多かったけど、俳優陣の芝居で何とか持っていた気がする。

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なこ

4.5すこぶる良作なタイムリープもの青春仕立てin尾道

2025年6月28日
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鑑賞方法:映画館

いわゆるタイムリープものは、その設定自体に綻び(矛盾だったりご都合主義だったり)が見えてしまうと、途端に物語としての勢いが弱まってしまい、本来はその物語で表現したかったテーマやエンターテイメントまで安っぽくなりがちなので、無意識に心構えをしちゃうんですよね。

そのうえ本作は「尾道を舞台に、未来からやって来た転校生が、その時空間から現出した光景をヒロインに見られるも、ふたりだけの秘密として彼女と過ごす一夏の青春ストーリー、そしてラベンダーの香り」という出だしなので(オマージュかなパロディーかな)と、若干不安に駆られていました。大変申し訳ない。

ところがお約束のタイムパラドックスの縛りを提示しての、基礎となる世界線の物語が綴じる序盤、思いも寄らない展開からのタイトルコールで、ここまでが少々長めのプロローグだったことで、俄然、面白くなってきました。

とにかく脚本が丁寧。それぞれの登場人物たちの行動にはたしかな理由があり、それが中盤から終盤にかけて、塩梅よく開示されていき、今まで観ていた景色が一変していくカタルシスが味わえます。

さらに絵作りも丁寧。特に印象に残ったのは、同窓会二次会の帰りにみんなで船着場(かな?)に着いてから、それぞれの配置に着く流れが、違和感なくハマっていたのが気持ちよかった。

とにかく最後の最後まで丁寧に仕上げられていて、心地良い鑑賞体験ができますよー。

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ヘマ
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