「「ハウス」は大事」プロジェクト・サイレンス uzさんの映画レビュー(感想・評価)
「ハウス」は大事
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ディザスターとモンスターの合わせ技かと思いきや、完全に後者でした。
霧や事故は閉鎖環境をつくるギミックに過ぎず、毒ガスや橋の崩落は添え物的な要素です。
序盤、キャラの背景説明はそこそこにクソYouTuberの愚行により玉突き事故が発生。
そこからはずっと“犬”とのかくれんぼ&鬼ごっこ。
緊張感の持続は出来てるがメリハリに欠けたため、彼らの解放は中盤の方がよかったのでは。
そもそも狩りより先にちゃんと「ハウス」を教え込んでおくべきなのだけど。
助かってほしいキャラがいなくて応援しずらかったが、後半レッカーとおじいさんが良いとこ見せたね。
主人公にはあまり感情移入できなかった。
しかし各キャラにちゃんと“役割”があり、くすねた酒やプロゴルファー設定などの活かし方は上手い。
主人公たちの行動は、混乱状態と考えれば自然な方。
ただ軍人の無能さは目に余り、犬の所在が不明な中で徒歩で30分も行軍とか阿呆かと。
濃霧の中で犬の俊敏性と身体の大きさに銃はほぼ無力だし。
素人が急拵えした罠で隔離できたのに、情報持ってた彼らの装備も対処もお粗末過ぎる。
犬側にクローンだの復讐だのドラマを持たせる必要はなかったかなぁ。
ラストカットも「またこれか」程度なので不要。
親子愛や国家の闇など全体的に広く浅くなのはちょっと残念だが、そこそこ楽しめました。
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