土曜日の男のレビュー・感想・評価
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インドの警察には必ず悪い奴がいる
インドのアーンドラ・プラデーシュ州の町で育ったスーリヤは、幼い頃から怒りを抑えきれず、心配した母親から、怒りをその場で発散出さずにノートに記すよう教えられた。ノートに書き、時間をおいて振り返っても同じ感情が続いていたら、その怒りには正当性がある、と諭されたスーリヤは、母が病で世を去ったあとも、その教えを守っていた。つまり、土曜日だけはノートに記された1週間分の怒りを表に出しても良い日と決めていた。成人し、ハイデラバードで保険外交員として働くようになったスーリヤは、平凡な社会人生活を送っていたが、土曜日ごとに怒りを爆発させる行為は続いていた。そんなある時、スーリヤは市民に非道なふるまいをするダヤ警察署長の姿を目撃し・・・さてどうなる、という話。
警察署長を懲らしめるだけならこんなに長い時間が必要?と思っていたが、署長の兄が嘘つきで腹黒く実はこいつが一番の悪では、と思わせたり、幼馴染みでずっと好きだった従姉妹の女の子が父のDVから逃れるため母と共に引越してスーリヤの前から姿を消していたり、昔は犯罪者を集めてた村が今でも署長の怒りの吐口になっていたり、となかなか面白いストーリーだった。
インドの警察には悪い奴が必ず居るし、本作もそうだったので、もしかして現在もこんな状態なのかと思ってしまった。英国の植民地時代が長くて虐げられた期間が長かったからなのか、カーストが残っているからなのかわからないが。どうなんだろう?
アクションも良かったし、コメディ要素も満載でそれは良かったが、定番の歌とダンスは無くてそこだけは残念だった。
最初の頃に土曜日の男としてバイクに乗ってた時、髭を右半分だけ剃って少なくしてた演出は何だったのかな?ちょっと気になった。
スーリヤ役のナーニは強くてカッコ良かった。また彼の作品を観たいと思った。今度はダンスして欲しい。
ダヤ警察署長役のS・J・スーリヤーの悪役ぶりは腹が立つほど上手かった。兄貴も悪い奴が似合ってた。
新人警官でスーリヤの彼女役のブリヤンカ・モハンは美しかった。彼女のダンスも観たかった。
全体としては面白かった。おすすめです。
無理な設定が却って魅力を増す
最上級のB級映画。(←褒め言葉)
うわ〜コレ、バックが家のキッチンてなければめっちゃカッコイイのに〜みたいなシーンがちょこちょこ。映像と曲との絡みぎとっても良かっただけに実に残念。
前半、どう展開していくのか全く予想がつかない中で少々間延びしてしまった感はあったけど、『マッキー』のくだりあたりから面白くなってきた✨(ってか、マッキーの主演のナーニさんとは気が付かないほど男前になってて驚いた)
とゎいぇ、燃え盛る炎のパンチとか普通にヤケド必至な技に少々やり過ぎ感は否めず😅ま、インド映画でやり過ぎ感語り出したらキリガナイんだけどさ。
でもね、頭で思う評価と心で感じる評価とで大きく分かれる感じだからコレはコレで良きかと。
(余談)
冒頭、スーリヤのおヒゲが左半分が長くて右半分が短いという不思議仕様に見えたのは見間違いだったのかしら??
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