劇場公開日 2025年2月28日

「いやぁ、期待してなかったけど見てよかったよ。」シンパシー・フォー・ザ・デビル ジャッキー西矢さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0いやぁ、期待してなかったけど見てよかったよ。

2025年3月12日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

ニコラスケイジとジョエルキナマンのダブル主演のサスペンス・スリラー。

ニコラスケイジは言わずと知れた超有名俳優。リービングインラスベガスでアカデミー賞、ゴールデングローブ賞を受賞した俳優であり、またアクション映画にも出演する多彩な方。晩年は映画監督や製作もしている。今回の映画も主演ながらも製作にもあたっており本作品への意気込みが感じられる。
一方ジョエルキナマンはスウェーデン出身のあまり見たことない俳優さん…
いや、見たことある。リメイク版ロボコップの人だ。

そうか、
ケイジ(刑事)とコップ(警官)。

益々映画への期待が高まる。

ストーリーは、
妻の出産に立ち会うべくラスベガスの病院まで車を走らせるキナマン演じるデイビッド。
病院の駐車場に着き降りる準備をしていたところ、訳のわからぬことを口走りながらいきなり車の後部座席に乗り込んできたケイジ演じる謎の男。
デイビッドに銃を突きつけ車を走らせろという。

クスリでおかしくなっているのだろうか。デイビッドに対し聞いたことない誰かの名前を連呼する。勘違いしているようだが説明しても聞かない。

とにかく走れと言うことだけ。

妻の出産の為に病院に来た。解放してくれないかと説得するが聞く耳持たず。銃を突きつけ走れと一言。やむなく車を走らせることに…。何とかして誰かに助けを求めようものなら、事あるごとに銃をぶっ放し過ちを犯す。時間が経つにつれどんどんエスカレートしてゆく。

コレは刑事と警官のハナシではない。

映画の題名のとおり正にシンパシーフォーザデビル。

悪魔を信奉する異常者との生きて帰れる保証のない地獄のドライブである。

映画を見終わった感想。
いやぁ、ニコラスケイジは色んな役をこなせる凄い俳優だなと思いましたね。

過去作だがフェイスオフという作品を見た。ケイジは常人でない悪役を、それに対してケイジに子供を殺され復讐に燃えるFBI捜査官ジョントラボルタがケイジと顔をすり替えて潜入操作をするという映画だった。

あの時も悪の限りを尽くす悪人を見事に演じるつつ、顔をすり替えたトラボルタとして果敢に戦う役もこなした。いゃ〜、悲しみを超えた男の見事なトホホ顔が私の心を打った。

今回はトホホなし!
あの頃の悪人役より更に振り切った狂人を見事に演じ切る。
この人の本当の顔はどれなんだ?と思えるほどすごい。

ここまでされたら悪人はあんただけだろうと思わされた。

あとは劇場で皆さんの目で確かめてほしい。

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ジャッキー西矢