アマチュアのレビュー・感想・評価
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「ボヘミアン・ラプソディ」でアカデミー賞を受賞したラミ・マレックが...
「ボヘミアン・ラプソディ」でアカデミー賞を受賞したラミ・マレックが主演を務め、戦闘や暗殺については素人のCIA職員の男が、殺された妻の復讐に乗り出す姿を描いたアクションサスペンス。
内気な性格で愛妻家のチャーリー・ヘラーは、CIA本部でサイバー捜査官として働いているが、暗殺の経験もないデスクワーカーだ。最愛の妻とともに平穏な日々を過ごしていたが、ある日、無差別テロ事件で妻を失ったことで、彼の人生は様変わりする。テロリストへの復讐を決意したチャーリーは、特殊任務の訓練を受けるが、教官であるヘンダーソンに「お前に人は殺せない」と諭されてしまう。組織の協力も得られない中、チャーリーは彼ならではの方法でテロリストたちを追い詰めていくが、事件の裏には驚くべき陰謀が潜んでいた。
原作は、スパイ小説を多く手がける作家ロバート・リテルの小説。監督はドラマ「窓際のスパイ」や映画「ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命」を手がけてきたジェームズ・ホーズ。主人公チャーリーをラミ・マレックが演じ、上官のヘンダーソン役で「マトリックス」のローレンス・フィッシュバーンが共演。
アマチュア
2025/アメリカ
配給:ディズニー
傷ついたアマチュアの復讐
妻大好き夫♡
なんとな~く、物足りない…
CIAだけど、分析官なので殺しはアマチュアな主人公が、頭脳を武器に復讐する…
確かにあらすじ通りの展開なのです。
なのですが、何かが物足りない。
主人公は監視カメラの映像やGPSなどを駆使して犯人を割り出し、追い詰める。
けど犯人の正体は上司達はとっくに知ってるし、主人公が復讐に走るのが邪魔だからって主人公を暗殺しようとさえする。
結局、仇のテロリストと上司はぐるで、その陰謀を暴いて復讐完了なんだけど…
陰謀を暴くきっかけをくれたのは、第三者だし、協力者になってすぐ死んじゃうし。
人が人の命を奪うのは容易な覚悟では無理。それを殺すことで妻の死を乗り越えようと怒りに燃えてたはずが、最後それでは解決ではないと悟って逮捕させる。
殺人では解決しないよといいたかったのかな?
物騒ではありますが、殺し方はもっと知的にスマートに冷徹にやって欲しかったのかもです。
戦闘力ゼロという主人公の設定が、十分に活かされているとは思えない
宣伝文句にある「驚くべき陰謀」とは、一体何だったのだろうか?
主人公の妻が殺されたテロ事件にCIAが絡んでいたということなら、犯人の捜査をろくに行おうとしない時点で、そんなことは推察できてしまい、驚きでも何でもない。
例えば、ラストで、「主人公を暗殺者に仕立てるために、CIAが妻を殺した」みたいな事実(これも、陰謀としてはありきたりだが・・・)が明らかになったならば、少しは「どんでん返し」感を味わえたかもしれないが、結局、何のヒネリもないままで終わってしまい、完全に肩透かしを食らってしまった。
サイバー分析官の主人公が、いとも簡単に様々な情報を入手したり、色々なシステムをハッキングしたりできる「お手軽さ」には目をつぶるとしても、各国を自由に行き来したり、たやすく爆弾を仕掛けたりできるところには、やはり、「ご都合主義」を感じざるを得ない。
主人公が、どこで、何をしようとしているのかが分かっているのに、それを阻止することができないCIAの幹部たちも、標的となっているテロリストたちも、間が抜けているとしか考えられず、「頭脳戦」の醍醐味が、あまり味わえないところも物足りなかった。
主人公が死んだら、CIAの汚点がマスコミに公開されるはずなのに、どうして主人公を殺そうとしているのかといった疑問の他にも、暗殺の教官が殺したCIA職員は誰だったのか(長官が派遣した「信用できる者」?)とか、ラストで船を遠隔操作していたのは誰だったのか(港にいた、主人公に命を助けられたことのある工作員?)とか、説明不足で分かりにくいところが多く、物語に入り込むことができなかったのも残念だ。
せっかく、ひ弱なオタクを主人公にして、派手なアクションや肉弾戦以外のところで見せ場を作ろうとしたのであれば、ストーリー・テリングの面で、もっと工夫があっても良かったのではないかと、少し勿体なく思ってしまった。
復讐の仕方が面白かった (☆o☆)
ヘタレな時代のジェイソン・ボーン
予告編で「妻を殺されたCIAの暗号解読専門の職員が犯人に復讐しようとするが、殺しに関してはまるで素人。しかし…」というところまで周知されている。
蓋を開けてみれば、予告編通りヘタレ気味の主役(演:レミ・マレック)は銃を撃ってもまともに的に当てられず、格闘技もからきしダメ。
圧倒的に頑健で無敵なヒーローが大暴れするエスピオナージュ・アクションがお好きな方には口に合わないと思う。
しかし私は非常に楽しめた。
これ、たぶん脚本家や監督が『ジェイソン・ボーン』シリーズから影響を受けているか、あるいはオマージュのつもりかもしれない。孤立無援で世界各地を転々と舞台にするところも似ている。
ただし設定はボーンのようなオールマイティなヒーローではない。IQ170という頭脳によって追ってくる者やターゲットに周到に罠を掛け、追い詰め、不利な状況で逆転に次ぐ逆転をしまくる。この逆転のストーリー・テリングはなかなか巧みである。
ネットへのハッキングはもちろん、生成AIの活用?悪用?も今風w
ただ、亡くなった妻の幻影がしつこいのと、ローレンス・フィッシュバーン(モーフィアス!)の役どころの位置づけが曖昧なのが残念。ということで星を0.5減らして3.5。
内気なCIA分析官が…
新しいスパイ映画の誕生かと思いつつ観ました。
CIA分析官の最愛の妻がテロに巻き込まれて他界、過酷な復讐にひとりで世界を股にかける追跡劇であった。
頭脳派の分析官は決してテロ組織の犯人に直接手をかける訳ではなく様々手法で追い詰め抹殺するから凄い。
殺しの経験もない分析官が試行錯誤しながら目的を叶え行く姿が何とも傷ましい。味方が刺客を送るなどスパイモノなので仕方ないのかも知れなが複雑な境遇も辛いね。
派手さは感じられなかったが頭脳戦を感じた復讐劇でした。
最早プロの仕事
「殺しの葛藤」と「頭脳戦の詳細」、どちらを期待するかで評価は変わってくる
2025.4.11 字幕 イオンシネマ京都桂川
2025年のアメリカ映画(123分、G)
原作はロバート・リテルの小説『The Amateur(1981年)』
妻を殺されたCIA暗号分析官の復讐を描いたスリラー映画
監督はジェームズ・ホーズ
脚本はケン・ノーラン&ゲイリー・スピネッリ
物語の舞台は、ラングレーにあるCIA本部
暗号分析官のチャーリー・ヘラー(レミ・マレック)は、優秀な人材として、日夜暗号解析の仕事にあたっていた
彼には愛する妻サラ(レイチェル・ブロズナハン)がいて、彼女は出張のためにロンドンへと出向くことになった
5日間の孤独だったが、着いて早々にチャーミングな電話が掛かってきた
チャーリーには、元KGBの工作員と称するチャット相手「インクワライン」がいて、彼から依頼されたデータの解析などを行なっていた
また、CIAエージェントのザ・ベアことジェイソン・オブライエン(ジョン・バーンサル)は、命の恩義を感じていて、専属で解析依頼をしてくるほどだった
その後チャーリーは、インクワラインからの重要なデータを解析し、どうやら同盟国へのドローン攻撃を事故だと見せかけている文書を発見してしまう
そのことを同僚のカルロス(エイドリアン・マルチネス)に話すものの、胸の中にしまっておけとだけ言われてしまった
物語は、チャーリーが映像などを解析し、犯人の4人を特定する様子が描かれ、同時に上官であるムーア副長官(ホルト・マッキャラニー)に報告するところから動き出す
CIAが監視している建物で起こった事件ということもあり、ムーアは拙速に動こうとはしない
そこでチャーリーは、インクワラインから得た情報を脅しの材料に使い、喪に服す休みの期間に邪魔をしないという約束を取り付ける
そして、自分自身で犯人を殺すと言い、指導者を紹介してほしい、というのである
ムーアは途中で挫折するだろうと思い、ヘンダーソン大佐(ローレンス・フィッシュバーン)の元へチャーリーを送った
銃の使い方などを教わるものの、ヘンダーソンから「お前には人は殺せない」と言われてしまう
だが、諦めの悪いチャーリーは、偽造の身分証を手に入れて、計画を遂行しようとするのである
CIAもチャーリーの脅しを確認するために彼の家、デスクなどをしらみ潰しに探すものの何も証拠は得られない
ようやく、彼の行きつけのバーにて、ディスクジョッキーの下から1枚のCDが出てきたことから、隠し場所を見つけることになった
だが、そのディスクはブラフであり、CIAは単に時間を浪費するだけになってしまったのである
映画は、チャーリーがCIAと犯人を出し抜く様子が描かれ、その頭脳でどこまで計画を遂行できるかを描いていく
チャット相手のインクワラインに助けを求めることになり、チャーリーはイスタンブールにて彼女(カトリーナ・バルフ)と接触することに成功した
だが、チャットの内容から居場所が推測されてしまい、彼女のアジトにCIAたちがやってきてしまう
物語は、4人の敵を一人づつ頭脳を使って殺していくという内容だが、一人目は偶発的な事故になっていた
どうやって殺していくかよりは、殺すことへの躊躇いなどの心理的な側面がクローズアップされていたので、「どうやって」を詳細に描いていないのが不満な人も多いと思う
プールを割る仕掛けでも、なんとなくはわかるものの、それが崩壊に至るまでもプロセスはもう少し丁寧にしても良いような気がする
減圧装置か何かを止めたから圧力低下で割れたのだが、ぶっちゃけると爆弾で爆発させた方が早いようにも思えた
いずれにせよ、何を期待するかで評価が変わる内容で、「人を殺すことへの葛藤」を重きに置くか、「頭脳戦の詳細を知りたい」かで変わっていくと思う
映画のテーマとしては、ラスボスとの対峙で示されるように「殺しへの葛藤」となるのだが、他の3人とラスボスの扱いの違いなどはサラッとしたものになっている
実際に妻を殺した男は殺さないのに、他の3人を全力で殺しにいくというのは「明確な変化」なり、「明確な動機」などを示す必要があるだろう
おそらくは、CIAの浄化をすることで自分の生きる場所を残しておくというのが目的だったと思うのだが、そこにこだわる彼の哲学というものが前半で示されれば理解しやすかったのかなと感じた
なんと今日はアマチュアと云う映画とプロフェッショナルと云う映画が同時に封切なので2つとも鑑賞しました。
アマチュアはボヘミアン・ラプソディでフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックが主演です。
IQ170と天才だが内気な性格のチャーリー・ヘラーは、CIA本部でサイバー捜査官。
最愛の妻とともに平穏な日々を過ごしていたが、ある日、無差別テロ事件で妻を失ったことで、ヘラーはテロリストへの復讐を決意し特殊任務の訓練を受けるが、何故か組織の協力が得られないがIQが高く色々な方法でテロリストたちを追い詰めていくが、事件の裏には驚くべき陰謀が!
この陰謀や犯人を特定する方法が凄かったです。
頭脳を武器に闘うのは良いんだけど…
Filmarks抽選のジャパンプレミアイベントにて鑑賞!
ジェームズ・ホーズ監督、主演のラミ・マレック、その妻役のレイチェル・ブロズナハン
そしてスペシャルゲストとして三宅健さんも登壇(特に吹き替えをしているわけでもなく何故ゲストだったのかは謎…)
ラミマレックさんの役作りなんかの話がじっくり聞けたイベントで良かったー
最後のリボンバズーカ監督とラミマレックの分だけうまく発射できなかったのが残念だったけど、登壇イベントはとても良かった。
予告でもわかるけど、肉体ではなく頭脳で復讐していく男の話。
恐らく手先も器用なのかな?爆弾なんかもうまいこと作っていくし、
居場所のカモフラージュにも防犯システムなんかもハッキングしていく。
そのハイテクな感じの闘い方はいいのだけど、追い込まれたトイレで簡易的に爆弾作ったりする、その詳細が描かれないので、いやトイレの何使ったのよ?(混ぜるな危険的なやつ?)って感じがあったり、
防犯システム自体の自動認識とかがそもそも優秀過ぎて、さすがにまだここまでのハイテクにはなってないのでは?という感じでスパイ映画としてはあるあるな防犯システムとかだけど、そこから抜け出せていない感故に既視感も強く感じてしまった…
CIAレベルだと防犯カメラ?AI?あんなすごいのか??
まぁもちろん何使って爆弾作ったとか、実際の防犯レベルがわかるような作品をは公開出来ないんだろうけど…なんだか残念でした。
プロじゃないアマチュアとして身近にあるものや、その辺で買ったものを「こんな使い方が…!?」的なもっと意外な闘い方が見たかったかな…
またアマチュアらしく非常に復讐に対して悩みつつも、進行していくのでスカッとする話しでもなく。
最終的にはなんだか爽やかに終わるんだけど、そんな爽やかで良いのか?って感じもあったかな…
本作が公開の4月11日は本作の「アマチュア」
の他、全然関係ないけど「プロフェッショナル」「ベテラン」となんだか似た系統のタイトル作品が公開なのでキャリアの違うそれぞれの闘いを見比べても良いかも。
本当の意味での新しいスパイ映画の誕生
試写会にて鑑賞。
映画史においてスパイ作品は
一つのフォーマットが完成つつある。
言うまでもなくそれは
007、ミッションインポッシブルの
二大シリーズによる
輝かしい功績であり、ある意味では呪いでもある。
近年のスパイ映画はこのフォーマットに
王道ハリウッド、男顔負けヒロイン、など
それぞれ独自のアレンジを施して
生み出されている印象を受けている。
余談だが、その中でも主人公が孤独に無双する
ボーンシリーズの誕生には
フォーマットからはみ出た新しさを覚えたが、
これはこれでジョンウィックシリーズなどに繋がる
“無双モノ”と言う新ジャンルを生み出し、
リーアムニーソンの主演作では
把握しきれないほど量産されてきた。
要するにエンタメはフォーマットに依存しがちだ。
それは決して悪いことではないが
最近では“本当の意味での新しいスパイ映画”は
もう誕生する余地はないのだろうと
考えるようになっていた。
前置きが長くなったが
本作はそんな予想を
鮮やかに裏切って見せてくれた。
私は本作のテーマは
“新しいスパイ映画の創造”だと感じた。
主人公のチャーリーはCIA分析官。
理系的な能力では優秀だが内気な性格で
銃を撃っても的に当たらなければ
至近距離で人に向かって発砲すら出来ない。
従来のスパイ映画の主人公とは真逆の性質。
だが亡き妻の復讐に乗り出す。
分析官の能力を駆使して犯人を追い詰め
理系ならではの方法で仇を1人ずつ討つ。
本筋とは関係のないシーンではあるが、
途中で肉体派の捜査官が現れ
復讐をやめて今後は俺と手を組もう
と持ちかけられ、チャーリーはこれを断る。
チャーリーは007で言うところのQであり
ミッションインポッシブルで言うところの
ベンジーとルーサーなどの
サブキャラと同要素を持つ。
このやり取りは
チャーリーの復讐心の強さを描きつつ
従来のスパイ映画への決別宣言のようにも思えた。
ちなみに“仇を討つ主人公”と言うと
カンフー映画や昨今の無双モノがそうであるように
敵の多下たちとの激しい戦いを経て
クライマックスでラスボスと壮絶な死闘、
という、
これはこれでフォーマットが完成している。
だが、本作はこのフォーマットにも乗らない。
激しい銃撃戦や格闘シーンもあるにはあるが
そこで見せようとはしない。
あくまで見せ場は理系スパイならではの暗殺方法。
途中でふと「ヒットマン」と言う
テレビゲームを思い出した。
同ゲーム内でプレイヤーは各ステージに用意された
多彩な暗殺方法の中からパズルを解くようにして
ターゲットを暗殺する。
チャーリーもまた
作中に登場するテロリストやCIA、
そして観客をも翻弄しながら
奇想天外な暗殺を繰り広げていく。
観客はその瞬間を待ち望む。
そして創造的な暗殺を目の当たりにすることで
新しいカタルシスを味わうことになる。
これ以上、詳しい内容には触れないが
ラストシーンでも
気持ちの良い裏切りを見せてくれる。
チャーリーにとっての復讐とは何だったのか。
ここでもまた
一味違ったカタルシスが用意されている。
私たちがスパイ映画に求めるものは何なのか。
あるいは映画に求めるものは何なのか。
人によっては確認なのかもしれない。
スパイ映画といえばこれだよな!を求める
人も少なくないだろう。
もしかすると本作ではそんな人たちによる
「物足りない」と言った
否定的なレビューが散見するかもしれない。
私自身は常に新しいものを求めている。
映画の進化を最前線で観たい、
だから劇場へ足を運び続けている。
本作は私のようなタイプの
映画ファンのために作られた
紛れもない“新しいスパイ映画”である。
その誕生を祝福したい。
開始から盛り上がる一方で面白かった。
全363件中、341~360件目を表示
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