アマチュアのレビュー・感想・評価
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妻と共にセスナでINTO THE CLOUDS
4月11日(金)
本日初日の「アマチュア」を新宿ピカデリーで。
IQ170のCIAの情報分析官のヘラー(ラミ・マレック)は、窓も無い本部の一室でPCに向かいあっている情報分析の「プロ」だ。
妻サラからの誕生日プレゼントにもらったポンコツのセスナを飛べるようにするために、部品を並べている様はプラモデルを作るように楽しそうだ。
ロンドン出張中の妻がテロリストに射殺される。CIA上司の秘密を握ったヘラーは、テロリストに復讐するために特殊任務の経験が無い「アマチュア」の自分に諜報員のトレーニングを受けさせる事を要求する。受けさせなければ秘密をバラすと。
殺しのプロの教官ヘンダーソン(ローレンス・フィッシュバーン)から指導を受ける。爆弾を作るのは上手い(飛行機を直す位だから)が、銃はからっきし(カラシニコフではない)駄目で至近距離でないと当たらない。「お前には殺しは出来ない」
トレーニング中に秘密のデータのありかを必死に探す上司。ヘラーの職場や自宅まで家宅捜索するのだが見つからない。出て来たのはABBA GOLDのCD。馴染みのバーのCDジュークボックスのABBA GOLDの所に秘密が入ったディスクは…無かった。全てはヘラーがトレーニングを受ける時間を稼ぐためのブラフだった。上司は教官ヘンダーソンにヘラーを殺す事を命じるが、すでに一定程度のトレーニングを受けたヘラーは逃亡していた。
ヘラーは一人でテロリストを追う。居所を掴んで近づいても引き金を引けない。
呼吸器に疾患のあるテロリストをクリニックでひまわりとユリの花粉まみれにする。
花屋で花を買い占める時、店員に「何か悪い事したの?」「これからだ」こういうの好きだな。
しかし、詰めが甘くあわや逃げられる所だったが、彼が手を下さなくても事故で死ぬ。
最近劇場に行く度に予告編で2度の爆破シーンを観ていたので、そこに意外性は無かった。(予告で見せ過ぎた)
トルコ在住のインクワラインの援助を受け、最後の一人、妻を射殺した男に銃を突きつける所まで行くが引き金は引かない。
しかし、船をリモートで操縦してフィンランド公海に入り、テロリストはフィンランド軍に逮捕される。
ヘラーは、修理したセスナで妻の墓石に刻んだINTO THE CLOUDSへ高く飛び立って行くのだった。
スマホとPCさえ入手すれば、それを駆使してCIAと言う組織さえも翻弄し、テロリストとも戦える、銃を必要としない新しい形のCIAエージェントは斬新ではあった。
しかし、妻もインクワラインも殺されたのに引き金を引かないのは観客側のカタルシスは得られない(引き金を引かないなら別の手段でも良いからテロリストを倒さないと。お前の怒りは何処へ行ったのだ?)。
昔、スティーブ・マックィーンの西部劇で仇を追い詰めておきながら、復讐の虚しさに気づき殺さないのがあったけど、あれと同じで観客は納得しないのでは(あ、「ネバダ・スミス」です)。
また、同じ本部で働く同僚や現地で出会う諜報員、ヘラーを殺しに来たヘンダーソンの扱いが不満だ(いずれもその後に何処かで絡んで来るのか期待していたのだが何も無かった)。
90歳の尼僧よりもか弱いヘラー
アマチュアThe Amateur
原作小説『チャーリー・ヘラーの復讐』(ロバート・リテル、1981年)
原作と脚本は随分と変更されて、画面スピードと台詞合ってなく、そして言葉足らずのノンアクションサスペンスとなっている。
アクションは無いけれど、
いかんなくIQ170が駆動し、
3件の抹殺と主犯をまんまと拿捕して真犯人を失脚させてしまう凄腕CIA。
何処がアマチュア?
それは射撃と武闘だな。
今やスパイ映画は、サイバー操作やハッキングの知能や技術のゲーム合戦なんだろう。
それにしても、復讐心が、妻を思う気持ちが回想として幾度も出てくるのが愛おしい。
最後に修理を終えてセスナで空高く舞い上がって行くのが、パズルの回答のデートに思えてくる。
アマチュアThe Amateur
(o^^o)
アマチュアThe Amateur
「ボヘミアン・ラプソディ」でアカデミー賞を受賞したラミ・マレックが主演を務め、
戦闘や暗殺については素人のCIA職員の男が、殺された妻の復讐に乗り出す姿を描いたアクションサスペンス。
内気な性格で愛妻家のチャーリー・ヘラーは、CIA本部でサイバー捜査官として働いているが、暗殺の経験もないデスクワーカーだ。
最愛の妻とともに平穏な日々を過ごしていたが、ある日、無差別テロ事件で妻を失ったことで、彼の人生は様変わりする。
テロリストへの復讐を決意したチャーリーは、特殊任務の訓練を受けるが、教官であるヘンダーソンに「お前に人は殺せない」と諭されてしまう。
組織の協力も得られない中、チャーリーは彼ならではの方法でテロリストたちを追い詰めていくが、事件の裏には驚くべき陰謀が潜んでいた。
原作は、スパイ小説を多く手がける作家ロバート・リテルの小説。
監督はドラマ「窓際のスパイ」や映画「ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命」を手がけてきたジェームズ・ホーズ。
主人公チャーリーをラミ・マレックが演じ、
上官のヘンダーソン役で「マトリックス」のローレンス・フィッシュバーンが共演。
アマチュア
The Amateur
2025/アメリカ
アマチュア!?
アレルギー持ちには恐怖
Very Very Angryだったのでは?
次世代の殺し屋?
戦闘能力が完璧なジョン・ウィックとは違い、今までの復讐映画とは一味違う作品。
主人公はIQ170のハッカーだが殺しはできないひょろひょろで貧弱な男。
復讐に挑むが題名の通り「アマチュア」な部分が多くツッコミたくなる。だがそこもドキドキハラハラさせてくれる。
これが本当にできるならアメリカのネットワーク技術が怖くなる作品ではある。
主人公はやっぱり人殺し
銃を突きつけては人を殺せない。
しかし、ヘラー(IQ170の主人公)は三人殺した。
コンピューターと知恵を駆使して。
高級ホテルご自慢の空中プールを破壊した。
各国で爆発物により施設の破壊。
ヘラーはお咎めなし。
いいのかしら?
まぁいいでしょ。
ランボーの昔から主人公は人を大勢殺してお咎めなし、はハリウッドの常ですから。
直接銃を向けなくても人は殺せる。
しかし、銃を向けるのと、リモコンのスイッチを押すのと何が違うのだろう。
私ならやっぱりボタンは押せない。
でも、「皆さんも押せるよね」が当たり前のようにストーリーは進む。
あれが、モニター越しの単なる記号なら押せるのかもしれない。
そうやって人殺しのハードルは下がっていく。
弱者が強者に抵抗して復讐を果たす爽快感を期待して映画を見に行ったが、主人公のヘラーは弱者ではない。
知恵があれば何でも出来る、は違うと思いたい。
製作者の意図を超えて、不気味な映画だ。
追記
最後にヘラーは四人組のボスを殺さない。
本当の黒幕はCIAのあの二人
最後にボスを殺したらそこに捜査が及ばない。
という説明はどうでしょう?
映画の中で何度も「復讐してあなたは救われるの?」という問いかけが繰り返されます。
その答えでもあると思いました。
恐怖の顔が見られてもう達成感があったということかしら。
私は「殺せ」とは思わなかったです。
ただ、ヘラーにはもっと葛藤を抱えてほしかった気もします。
アメリカ映画の限界ですねぇ。
観客にカタルシスが起こらないのは、ヘラーが弱者ではないからだと解釈します。
ご都合主義かな…
ラミマレック主演ということで、公開前から楽しみにしていた本作。
妻を殺されたCIA職員が頭脳を駆使して殺害に関わった人物たちを追い込んでいくが…という話。
なんというか都合がよすぎひん!?都合よく協力者があらわれたあたりもん?という感じやったけど、目標果たしたらあっさり死んでしもたし…それに対しても特に罪悪感とかもなく平然としている主人公。
あれだけ殺しておきながら、あんたまだ仕事続けられるんかい!ありえへんやろ🙄🙄いや、最後の最後にヘンダーソン登場でまさか裏で誰かから支持を受けて暗殺しにきた!?ここで車爆破…!?かと思いきやただの再会なんかい!(私の深読みしすぎです)
役者さんはいいんやけど、フィッシュバーンさん出すんやったらもうちょっと足りひんなあ…という感じ。
予告は思いっきりネタバレやから予告見ないで行った方がいい気がする。あのプールのシーンも爆破のシーンも助かるわけないわなというのはわかるから😅
地味なスパイ映画
テロリストに妻を殺されたCIA職員チャーリーが、銃やナイフなどを使わずに報復を行う復讐劇。
物語は予告編の通り、工作担当ではないCIA職員が、CIA内部の協力が得られないという条件下で、いかに復讐を成し遂げるか、が描かれている。
スパイ映画への私なりの見方は二点。
主人公のキャラクターと協力者が魅力的か否か。その点、チャーリーは地味だ。他のスパイ映画では派手な銃撃戦くらいあるが、彼は時限爆弾とITを武器に頭脳戦を地味に戦う。今回は紹介編なのか脇の協力者は、「ついで登場」であまり魅力を感じなかった。というのが正直な感想。
もう一点は、スパイツール。スパイツールも魅力の一つ。「これが最新CIAの…」が定番で期待するのだが、今作は即応性のあるモバイルITを使い、SNSとAI補正によるカメラ画像が随所に出てくる。これもまた地味だ。そこで得た情報から作戦を立て、対象を追い込んでいくのが本作の見所。ただ位置情報や監視カメラの顔認証のくだりは見飽きている、フーンという感じだった。
異色作としてシリーズ化がありそうな感じですが、頭脳派チャーリーの次なる活躍に期待したいです。
海外ドラファンは満足なキャスト!
『ボヘミアン・ラプソディ』でオスカーまで受賞するという大ブレイクを果たしたラミ・マレックが『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』の原点に戻ってきてくれた!と感じられ嬉しかった。
知的かつ狂暴な部分を兼ね備えたラミ・マレックの目。そして目的を果たすための必死さがその表情やなりふり構わず走る姿に現れて、終始ひきつけられる。
予告を観て、これはまさにハマり役!面白いに決まっている!と思っていたけど、まさに期待通り。
脇役陣にもここ数年の傑作ドラマのキャストが名を連ねて、海ドラファンとしても大満足。みんなイイ仕事していたなぁ。
とくにカトリーナ・バルフ(アウトランダー)が印象に残る。
また今回のローレンス・フィッシュバーンはマトリックス以来なんじゃないかと思うくらいに久々に動く動く……強めのキャラをそのアクションでさらに焼き付けてきた。
大味かと思いきや、エンタメもドラマも細かいところにこだわった作品。主役だけでなくプロデューサーも担ったラミ・マレックが牽引する手堅いアクションスリラー映画でした。
ローレンス・フィッシュバーンお久しぶりにお元気そうで安心。主役お兄...
ラミマレックのキャラがよいだけに…
愛妻をテロリストに殺されたCIA分析官の復讐譚。スパイサスペンスアクションというふれ込みだけど、どれも中途半端で夢中で観る感じにはなれなかった。期待値高めだったので、評価は辛口です。
ラミマレック演ずる主人公は腕っぷしがダメなぶん、ITスキルと知略でテロリストを一人ずつ仕留めるのだけど、敵がわりとあっさりやられ過ぎだしマレックの策略も意外性がない。
追跡の監視カメラの目をあざむくために、他人の動画に自分の顔を当てはめて追っ手を翻弄するのも、手垢つきすぎの手法でしょう。20年前ならすげ〜ってなったけど。しかもそのごまかしに、追ってがしばらく騙されているのもマヌケすぎる。
全体的に何がイマイチだったのか、たどり着いた答えは、敵役が怖くなかったこと。
本作はリベンジ物。
敵が非道で憎らしく残虐なほど、主人公に感情移入するし、目的を果たしたときのカタルシスが大きい。このスカッと感を味わいたかった。
ところが本作は、敵と主人公の絡みがそもそも少なく、絡んだときはあっさりと復讐を果たす。敵にはもっと往生際の悪さを見せて欲しい。
ラスボスと対峙するクライマックスは、アクションがほぼなく、しかも、肩透かしをくらう結末。
愛妻を殺された恨みを晴らすために危険な目に遭ってきたのに、その結末なの…?
好みの問題だろうけど、僕には消化不良でした。
配信でもよかったかな。
去勢されたスパイ!
もうカビが生えそうなプロット、”家族を殺されたCIAエージェントが復讐を“……というド定番の代物にどんな新味を加えようというのか。お腹いっぱい、食傷気味、(ステイサムなら別腹だが)
現場の武闘派ではない、後方支援の分析官で、非力なオタク系チャーリーが、その卓越した頭脳だけで妻を殺した悪党どもに復讐を試みようとする話。
銃は撃てない。流血もない。格闘シーンはチョッピリ。(オバサンに負けそう)だが周到な頭脳戦を展開、機械仕掛けで相手を抹殺してゆくプロセスをスマートで新感覚、などと評する向きもあるだろうが、やはり物足りない。
山場で、直接、妻を殺した犯人に辿り着くが、銃は撃てず、”銃口を突き付けられた表情を見たかった“なんて赦してしまう! (撃てよ、このヘタレ!)
『自分のこの手でヤツラを殺したい』と上司の前で息巻いた台詞はなんだったんだ!整合性が無いじゃん。なにより気に入らないのは、監督が犯罪心理を押し付けてくること。こういうタイプは人を殺せない!と。チャーリーのすべての行動に“アマチュア”を暗示させる。
職場を捨て、日常を捨て、命がけの人間に出来ない事があろうか。『セブン』ではブラッド・ピットが、その葛藤で全身を震わせつつ引金をひくのに。
チャーリーの人間味がうすい!助けてくれた彼女の死も、たいして意に介さない。試合終了までユニフォームを汚すまいとする選手にしか見えない。
奇しくも、同じオスカー俳優のエディ•レッドメインがドラマの『ジャッカル』で冷徹なスナイパーに転身!かつてのLGBT役がふっきれた印象だが、こちら、ラミ・マレックのおおきな瞳には、未だフレディ•マーキュリーの残滓がほの見えるのだ。
凡庸な作品
殺し以外プロ
妻のことが大大大好きなチャーリーの話
妻の復讐を果たすため、エージェントデビューを決意するCIA分析官の物語。
戦闘の下地を持たない即席スパイものと言えばコメディ作品が多かったが、本作は人間ドラマだった。
大いなる正義や利益のために沢山の命が消費されていく世界に、個人的な目的で身を投じるチャーリーの孤軍奮闘ぶりがスリリングだった。人並みのメンタルでは生き残れない、また誰にも顧みられない道を進むチャーリーに対し、協力できないまでも引き返すよう諭す先輩エージェント達の言葉が重い。
チャーリーの強さと弱さのコントラストが強烈で、タフネス系の俳優ではこの危うさや脆さの説得力は出なかったかもしれない。少ない表情の動きで、チャーリーの妻好き好きぶりを表現するところもすごい。
チャーリーの心理に基づいて画面を構成するスタイルを徹底した点も良かった。アクションシーンにおいてもチャーリーという人物を描くことに拘る信念を感じた。
予告等でチャーリーがCIA史上最高IQという設定を強調していたが、それほど難解なストーリーではなく、チャーリーの戦いと葛藤に集中できたことも高印象だった。
ハッピーエンドなの?
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