劇場公開日 2025年4月11日

「追われながら追う、スリルある展開」アマチュア 杉本穂高さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5追われながら追う、スリルある展開

2025年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

主人公は実践経験ゼロの素人という、一風変わったスパイ・アクション。CIAの分析官が主人公なので、完全に「アマチュア」かというとそうでもない気がするが、頭脳を駆使して復讐相手に迫っていくさまと、CIAに追われる身となることに二重のスリルが発生して、飽きずに最後まで見られるよく出来た娯楽作だ。

心優しい男が、妻がテロに巻き込まれたことで復讐の炎を燃やすが、どうしても直接人を殺すことができないで葛藤する。だから、爆弾で殺すとなるわけだが、とにかく人を殺すことに逡巡し続け、復讐で本当に気が晴れるのかと葛藤する。この主人公の葛藤を横軸に、CIAに追われながら犯人グループを追い詰めていく、二重の追いかけっこが縦軸となって物語を展開していく。
ローレンス・フィッシュバーンがいい味だしているし、主人公の友人の汚れ仕事をしているCIA局員もいぶし銀だった。ラミ・マレックも神経質な表情が作品にマッチしていてはまり役だと思う。

杉本穂高