「この世界観をもっと観てみたい。」アマチュア 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
この世界観をもっと観てみたい。
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今後、続編やシリーズ化、フランチャイズ化を狙っているのかは知らないが、思いのほか出番が少ないジョン・バーンサル演じるCIAエージェントの存在が、本筋のストーリーとは別に映画内のスパイ世界に妙な怖さをもたらしている。素人スパイが復讐のためにヨーロッパを飛び回るという筋立てなので、主人公の視点からは全体像が見えない。しかし水面下で蠢く陰謀や裏取引、国際的な諜報戦の暗部みたいなものをジョン・バーンサルが象徴していて、当然ながら善悪では割り切れないキャラでとても気になる。この主人公がまた別の事件に巻き込まれたり、特殊なスキルで別の事件を解決したりすると興ざめな気もするけれど、この世界観の延長としてのスパイ映画はほかにも観てみたいので、関連作をバンバン作ってみてほしい。
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