「孤軍奮闘‼妻の復讐に燃えるCIA暗号分析官」アマチュア bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
孤軍奮闘‼妻の復讐に燃えるCIA暗号分析官
CIA職員が、テロ組織に殺された妻の復讐に燃える、スパイ・サスペンス・アクション。冒頭、アメリカから端を発し、イギリス、フランス、トルコ、ルーマニア、ロシア、そしてフィンランドを舞台に、欧米を駆け抜けたワールド・ワイドな作品として仕上がっている。
と言えば、『ボーンシリーズ』や『M:Iシリーズ』の様な、肉体派の腕利きエージェントが、緻密な作戦やアイテムを駆使し、派手な戦闘シーンの果てに、爽快に敵を打ちのめす物語を想像する。しかし、本作のCIA職員は、パソコンとにらめっこしている暗号分析官。暗号解読に関わる頭脳は明晰だが、実践の戦闘能力は0。これまでにない、ひ弱なCIA職員の主人公が、パソコンを駆使した頭脳勝負で、敵の裏をかいて追い込んでいく、と言う面白さがある。
その、主人公・チャーリーには、『ボヘミアン・ラプソディー』でアカデミー賞を受賞したレミ・マレックが演じている。最初は、全く戦闘には向かず、敵を目の前にしても拳銃の引き金を引けない、線の細かったチャーリー。しかし、次第にチャーリーなりに敵に対する抗い方を見出して、泥臭く敵に立ち向かってく姿は、レミ・マレックの風貌にはピッタリの役柄。
チャーリーは、妻が殺されたテロ事件の捜査を、CIAの上司が重しい腰を上げない為に、単独で犯人を見つけ出し、妻の仇討ちに乗り出そうとする。しかし上司が、捜査に躊躇していた裏には、テロリストと上司との間に、武器に関わる癒着と陰謀が隠されていた。その情報を掴んだチャーリーは、上司を脅す。そして、妻の復讐を果たす為に、殺しの特殊訓練を受けていたが、陰謀に気づかれた上司が、チャーリーの抹殺を計画する。
だが、いち早く抹殺計画を察知したチャーリーは、隙を見て単独で敵の元へと乗り込んでいく。チャーリーの動きに危機感を抱いたCIAの上司は、チャーリーに刺客を送り込む。その結果、テロリストとCIAの刺客の両方を敵に回し、妻の復讐の為に、命掛けで孤軍奮闘していく。そんな時、ある女性がチャーリーの危機を救ってくれたのだが…。
主人公のレミ・マレックの他には、チャーリーの特殊訓練の担当で、刺客にもなったヘンダーソン教官に、ローレンス・フィッシュバーンが、ベテランらしいいぶし銀な役を演じていた。また、チャーリーを助けた女性には、最初のシリーズからずっと見続けてきた大好きなテレビドラマ『アウトランダー』のクレアを演じてる、カトリーナ・バルフが務めていたのは、個人的に嬉しかった。
トミーさん(^^)実はアウトランダーでのクレアの大ファンなんです。アウトランダーでは、絶対絶命の危機でも乗り切ってきたのに、あんなに、あっさり殺されて残念でした、?